新たにエリゼ宮の主となって100日。サルコジ大統領の船出をフランス国民はどう評価しているのでしょうか。ソフレスが行なった調査結果を27日付のフィガロ紙が伝えています。
サルコジ大統領を全般的にどう評価するか・・・71%の人が肯定的な答え。左派支持の人たちでも48%が支持。国民の大多数に支持されているようです。
その理由は・・・そのエネルギッシュな活動ぶり。ドイツへ飛び、アフリカへ飛び、リビアで拘束されていたブルガリア人看護婦たちを解放し、リビアとは武器・原子力プラント輸出の商談をまとめ、ヴァカンス中もアメリカでブッシュ一家と会食し、仏米関係の改善に努め、イラクにクシュネル外相を派遣してアメリカとのより緊密な関係を印象付けるとともに、イラクでの利権ビジネスに道を開く・・・こうした外交面での素早い動きが、国際社会でのフランスの地位の向上、外交での目覚しい成果などという評価に繋がっているようです。フランスの地位の向上には、左右に関係なく、みんなが賛成。主義主張の前に、なんてったって、みんなフランス人なのですから。
また、国内でも、各地を飛び回り、事件・問題のあるところサルコジあり、といった八面六臂の活躍。しかもそれを逐次メディアが伝える。ハイパー大統領ともいわれる所以です。一部にはメディアに露出しすぎだという非難もあるようですが、大勢(59%)は、オープンで、国民の心配事をよく理解してくれている、とプラスに評価しているようです。やはり、国民にとっては、生活が大事、なのは洋の東西を問わないようです。
その生活、これからがサルコジ大統領にとっては本番。今までは、外交で華々しく動き回り、ポジティブな評価を得てきましたが、就業、購買力、治安といったそれこそ国民の生活に密着した問題は、法案審議をはじめこれから。どう国会を切り盛りし、どう成果ある施策を行っていくのでしょうか。これらは自分の生活にもろに影響するだけに、国民の見る目も厳しいものになるでしょう。
国内問題を処理して、さて来春、今と同じようなサルコジ流の新しい大統領像が高評価を得られているかどうか、それとも・・・エネルギッシュ(93%)・勇敢(88%)・オープン(82%)など高スコアの多い中、「誠実な」は68%。7項目中もっとも低いスコア。応援はしているものの、心のどこかにサルコナポレオンへの懐疑の念も引っかかっているような、そんな国民心情が見え隠れする調査結果だけに、今後のサルコジ大統領の行動とそれに対する国民の反応、興味津々にならざるを得ません。
ところで、その就任100日が過ぎて、はじめてサルコジ大統領の外交に関する基本方針の説明が各国の駐仏大使らを前に行なわれました。
その内容を伝える28日付のフィガロ紙です。国連安保理の改革に絡んで、ドイツ・日本・インド・ブラジル+アフリカから一カ国を新たに常任理事国へ、との発言があったと日本では伝えられていたと思いますが、この日のフィガロ紙、どこを読んでもその話題が見当たりません(見落としかもしれませんが)。発言自体があったのは間違いないのですが、何しろフランス外交にとって大切なのは、アフリカ、ヨーロッパ、対米関係、中近東、ロシア、そしてG8からG13へ、つまり経済成長の著しい中国・インド・メキシコ・ブラジル・南アフリカ。日本とは、特に大きな問題がなければ、それでよし、といったところでしょうか。まあ、順調な二国間関係であれば、フランスの新聞社にとっては大きく取り上げることもないのかもしれないですね。
外交上平穏な日仏関係だけに、こういう時にこそいっそう国民の草の根の交流が大切なのではないでしょうか。時あたかも来年は、日仏交流150周年。ぜひ、両国関係がいっそう緊密になるよう、少しでも積極的に参加したいものですね。
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サルコジ大統領を全般的にどう評価するか・・・71%の人が肯定的な答え。左派支持の人たちでも48%が支持。国民の大多数に支持されているようです。
その理由は・・・そのエネルギッシュな活動ぶり。ドイツへ飛び、アフリカへ飛び、リビアで拘束されていたブルガリア人看護婦たちを解放し、リビアとは武器・原子力プラント輸出の商談をまとめ、ヴァカンス中もアメリカでブッシュ一家と会食し、仏米関係の改善に努め、イラクにクシュネル外相を派遣してアメリカとのより緊密な関係を印象付けるとともに、イラクでの利権ビジネスに道を開く・・・こうした外交面での素早い動きが、国際社会でのフランスの地位の向上、外交での目覚しい成果などという評価に繋がっているようです。フランスの地位の向上には、左右に関係なく、みんなが賛成。主義主張の前に、なんてったって、みんなフランス人なのですから。
また、国内でも、各地を飛び回り、事件・問題のあるところサルコジあり、といった八面六臂の活躍。しかもそれを逐次メディアが伝える。ハイパー大統領ともいわれる所以です。一部にはメディアに露出しすぎだという非難もあるようですが、大勢(59%)は、オープンで、国民の心配事をよく理解してくれている、とプラスに評価しているようです。やはり、国民にとっては、生活が大事、なのは洋の東西を問わないようです。
その生活、これからがサルコジ大統領にとっては本番。今までは、外交で華々しく動き回り、ポジティブな評価を得てきましたが、就業、購買力、治安といったそれこそ国民の生活に密着した問題は、法案審議をはじめこれから。どう国会を切り盛りし、どう成果ある施策を行っていくのでしょうか。これらは自分の生活にもろに影響するだけに、国民の見る目も厳しいものになるでしょう。
国内問題を処理して、さて来春、今と同じようなサルコジ流の新しい大統領像が高評価を得られているかどうか、それとも・・・エネルギッシュ(93%)・勇敢(88%)・オープン(82%)など高スコアの多い中、「誠実な」は68%。7項目中もっとも低いスコア。応援はしているものの、心のどこかにサルコナポレオンへの懐疑の念も引っかかっているような、そんな国民心情が見え隠れする調査結果だけに、今後のサルコジ大統領の行動とそれに対する国民の反応、興味津々にならざるを得ません。
ところで、その就任100日が過ぎて、はじめてサルコジ大統領の外交に関する基本方針の説明が各国の駐仏大使らを前に行なわれました。
その内容を伝える28日付のフィガロ紙です。国連安保理の改革に絡んで、ドイツ・日本・インド・ブラジル+アフリカから一カ国を新たに常任理事国へ、との発言があったと日本では伝えられていたと思いますが、この日のフィガロ紙、どこを読んでもその話題が見当たりません(見落としかもしれませんが)。発言自体があったのは間違いないのですが、何しろフランス外交にとって大切なのは、アフリカ、ヨーロッパ、対米関係、中近東、ロシア、そしてG8からG13へ、つまり経済成長の著しい中国・インド・メキシコ・ブラジル・南アフリカ。日本とは、特に大きな問題がなければ、それでよし、といったところでしょうか。まあ、順調な二国間関係であれば、フランスの新聞社にとっては大きく取り上げることもないのかもしれないですね。
外交上平穏な日仏関係だけに、こういう時にこそいっそう国民の草の根の交流が大切なのではないでしょうか。時あたかも来年は、日仏交流150周年。ぜひ、両国関係がいっそう緊密になるよう、少しでも積極的に参加したいものですね。
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