50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

クリスマス・イリュミネーション―②

2006-11-30 02:51:53 | パリ
昨日のシャンゼリゼ通りに続いて、クリスマスのライトアップ第二弾は、これもお馴染みのラファイエットとプランタンのイリュミネーションです。ご紹介する順番が逆になってしまいましたが、こちらのライトアップは実は11月中旬から始まっていました。

今年のラファイエットは、ライトの点滅で動きをつけています。



こうした点滅を繰り返しています。全部点灯されたときのインパクトがいっそう大きくなっています。夕方になると周囲は歩道といわず、車道といわず、カメラや携帯を構えて写真を撮る人でいっぱいです。従って、交通は大渋滞。


今年は、メゾン館もライトアップ。いちだんと華やかになりました。


ラファイエットをプランタン近くから見ると、こうなります。


プランタンは今年も東洋イメージです。去年よりくっきりとした照明になっています。ところどころでフラッシュの点滅もあり、アクセントになっています。

クリスマスのライトアップ、もちろん観光に貢献大ですが、それだけではなく、クリスマス商戦の一環でもあるのでしょうね。ライトアップを見に来た人も、多くが店内をのぞいていました。


特にプレゼント好適品にとっては、売り上げを伸ばす絶好のチャンス。子供へのプレゼント品をどうぞ、という広告が多くの駅に掲出されています。クリスマス商戦、これからが本番。12月のデパートは、クリスマスまで日曜日も営業しています。


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クリスマス・イリュミネーション―①

2006-11-29 05:26:17 | パリ
28日、シャンゼリゼ通りのイリュミネーションが点灯されました。このところ、暖かな日が続いており、もうすぐ年末という感じがしないのですが、やはりライトアップが始まるともうクリスマスだという気がしてきます。まずは、写真をご覧ください。




(奥に凱旋門が見えます)

ライトアップ初日ということで、観光客はもちろん、マスコミもたくさん撮影・取材に訪れ、夜8時のニュースでさっそく紹介されていました。日本のメディアも一社見かけました。

さて、このシャンゼリゼ通り、来年からファッション・ブティックも日曜営業することになりそうです。今まで日曜営業に反対していた衣料業界の全国組織(La Federation nationale de l'habillement)が妥協をすることにしたそうです。

そのニュースを伝える20日付のLe Figaro(フィガロ紙)です。今までは、文化・観光・スポーツに関する店は営業してもよいことになっていたのですが、来年から全店へ、つまりファッション業界の店もオープンすることに。シャンゼリゼ通りには毎日31万2千人が押しかけ、そのうち70%が外国人だそうで、有望な客をみすみす見逃す手はない、ということになったのでしょう。来年からシャンゼリゼ通りでは日曜日もショッピングが楽しめそうです(正式には2月に専門部会からの答申が首相に手渡されますので、決定・実施はそれ以降になる模様です)。


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クリスマスツリーの季節。

2006-11-28 02:44:37 | パリ
家庭で祝うことの多いこちらのクリスマス。リビングにはもちろん、クリスマスツリーが欠かせません。今年も花屋さんの店頭に並び始めています(白いネットに覆われている木です)。


ノルマンディ産のもみの木(les sapins)が多いようです。価格は、木の質や大きさ、店の立地などにもよりますが、30~80ユーロといったところでしょうか。


ツリーを買って帰り、家で飾り付けを。すっかりクリスマス気分ですね。ヴァカンス気分になる人も多いのかもしれません。なんとなく、華やかな、浮かれ気分になってきます。どんよりとした、寒い日々の多い年末。せめて気分だけでも楽しく。そんな希望もあるような気がします。


また、雪が積もっているように装飾されたものもあります。こちらはサイズが小さいせいもあり、15~30ユーロ程度です。

この季節の風物詩、クリスマスツリーが登場すると、今年も残りわずか。クリスマスカードも店頭に並んでいます。日本では年賀状の準備ですね。そして、ソルボンヌのフランス語・文明講座ももうすぐクリスマス休暇。今年は12月23日から2週間の休暇です。もうひと踏ん張りです。


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増える、家庭内暴力。

2006-11-27 02:25:36 | マスコミ報道

「両親の暴力で、子供たちが危機に。」20日付のmetro(メトロ紙)です。悪い夫がよい父親にはなれない、とも書かれており、特に父親による子供への暴力が増えているようです。しかも、自分や母親へ暴力を振るう父親を見て育つと、無意識の模倣(le mimetisme)により、その子は同じことをしてしまうようになる・・・悲劇の繰り返し。暴力を振るわれる子供たちは、ストレス・不安を抱え、集中力低下、服装の乱れなどといった影響が出てくるそうです。また、配偶者、あるいは元配偶者による殺人事件の31%が離婚、パートナー解消を直接の原因としているとか。

フランスのメディアは、日本なら新聞の社会面に毎日のように出ている殺人事件とか自殺、交通事故といった話題を余り紹介しないので、殺人事件は非常に少ないのかと思っていたのですが、やはり多いようです。特に今問題になっているのは、上にも紹介した家庭内暴力。その犠牲者は、もちろん子供たちだけでなく、大人、特に女性に多く出ているようです。

24日付のDirect soir(ディレクト・ソワール紙)です。配偶者による暴力が一般化してきている。なんと、3日に1人の割で女性が家庭内暴力により殺されている! 一方、男性は14日に1人。年間にすると、女性120人前後がその犠牲になり、男性は26人程度。やはり、別離が大きな引き金になっているケースが多いようです(41%)。ほかの理由としては、失業・アルコールなどが挙げられています。しかもこうした社会的傾向、年ごとにひどくなってきているそうです。

こうした動きに関連し、もうひとつ、話題のニュースがあります。

24日のメトロ紙です。パキスタン人男性からの結婚申し込みを断ったところ、全身に火をかけられ、危うく一命を落とすところだったアラブ系女性。このほど、サルコジ内相により、その勇気を賞賛するということで、フランス国籍が与えられました。男性は国に逃げ帰っていましたが、身柄を拘束され、フランスに移送されるそうです。また、この記事によると、フランスにおける家庭内暴力は、貧富の差、地域の差、年齢に関係なく起きている。しかも、こうした状況に、政府も家庭内暴力女性SOS(電話相談)やインターネットを通してのアドバイスなどそれなりに対策を講じてはいるが、ヨーロッパの他の国々に比べると、まだまだ不十分。更なるサポートが必要だと記事は語っています。

フランスでも増えている家庭内暴力。しかもフランス政府の対策は遅れている! 世界こどもの日(la Journee mondiale de l’enfance)や国連主導による女性に対する暴力の廃止運動(l’elimination de la violence a l’egard des femmes)をきっかけに書かれた記事ですが、こうした状況が広く一般に知らされると、来年の大統領選挙に向けて女性候補に追い風になるかもしれないですね。


26日付のLe Monde(ル・モンド紙)ですが、実際、ロワイヤル女史は「もし大統領に選ばれたなら、女性に対する暴力を取り締まる法律を最初に成立させたい」と言っています。女性大統領がさらに現実味を帯びてきそうな雰囲気ではありますが、まだ、来春まで時間はあります。風向きが変わらないのか、変わってしまうのか・・・。有権者の判断や、いかに?!(なんとなく他人事を楽しんでいるようで恐縮ですが)。


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枯葉舞う季節。

2006-11-26 05:46:04 | パリ
『枯葉』はイヴ・モンタン、『恋人よ』は五輪真弓。世代が出てしまいますが、秋から冬にかけてのパリといえば、枯葉。今年の11月は例年になく暖かい(最近の最高気温は12~14度)とはいうものの、日照時間はきちんと短くなっており(日の出は午前8時過ぎ、日没は午後5時前)、枯葉が風に舞っています。


パリの冬木立です。でも、この写真では『第三の男』みたいですね。ウィーンになってしまいます。


そこで、リュクサンブール公園です。少しはパリっぽいですか。葉は殆ど散ってしまっています。地上で、芝の上で、枯葉が右へ左へ風に翻弄されています。


パリといえば、やはり、セーヌ。中央はシテ島の先端です。そして橋はポン・ヌフ。『ポンヌフの恋人たち』をご覧になった方も多いと思います。常緑樹を残してかなり落葉してしまっていますね。暖かいとはいうものの、11月、悪い天気が続いています。


遊覧船も寒そうです。夏の陽射しの中、さまざまな言葉が飛び交うバトームッシュの船上が懐かしいですね。


歩道は、この通り。枯葉だらけ。自転車が写っているところが、いかにもパリらしいでしょ。

そして、せっかくのロマンチックなパリの枯葉ですが、行きつく場所は・・・

かき集められ、この通り。ロマンチックだけで終われないのが現実ですね。残念。


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戦争を、決して忘れない!

2006-11-25 02:36:33 | パリ
街角や、駅のプラットフォームに掲げられたプレート、気付いたことはありますか。


1944年8月20日、パリ解放のために、刑事アンドレ・シャスロー、ここに死す。51歳。


1944年7月19日、パルチザンの狙撃兵・伍長セルジュ・ボルドリニ、ドイツ兵の手により、ここで命を落とす。21歳。


1944年8月19日、警察官アレクサンドル・マッシアニ、解放のために戦い、ここで死す。

こうした、戦争の犠牲者を記憶にとどめるプレートが、多く掲げられています。しかも、命日には、花束が捧げられています。今でも命日を忘れず、訪れる人たちがいるようです。


(上記2点のみ資料からの複写です)

パネルに名前を残しているのは警察関係の殉死者が多いようですが、いずれにせよ決して戦争を忘れはしない、という決意が現れているような気がします。戦争の悲惨さを決して繰り返してはいけない。その記憶を決して風化させてはいけない。この意思の力が、EUの実現にも大きく貢献しているのではないでしょうか。ヨーロッパで戦争を繰り返してはいけない。戦場になってはいけない。

石の文化からくる持続力と、地震そして竹と紙の生活がもたらした水に流す文化。そんな違いがいろいろなところに顔を出しているような気がしてなりません。どちらがいい悪いではなく、お互いよい点は学ぶべきだと思います。歴史を風化させず、そこから知恵を汲み取りたい。そう思います。


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現代人よ、マナーを守れ!

2006-11-24 04:05:48 | パリ
最近、メトロの駅に公共広告がたくさん貼り出されています。ご紹介しましょう、5点シリーズです。


“現代人は、バスレーンに駐車したりしない。”
迷惑駐車をマンモスで表現しています。こんなに迷惑なんだ!と、力をこめて言っています。バスレーンは道路中央のところもありますが、一般には乗り降りが便利なように、歩道側。ということは、乗用車にとっても停めたい場所。こちらのドライバーは縦列駐車が非常に上手で、こんなところ無理だろうと思えるところにも少々前後の車にぶつけながらでも、器用に駐車させてしまいます。それはいいのですが、場所がバスレーンだと大きな迷惑ですね。


“現代人は、道具を壊すためでなく、モノづくりのために使う。”
RER(郊外電車)のシート。確かに、このように鋭く切られたシートが多くあります。よく見かけます。カッターか何かで切ったのでしょうが、よくそんなものを持って電車に乗っていますよね。先人たちが作ってきた道具は、私たちの生活に役立つように使ってほしいものです。


“現代人は、メトロの車内で他人を煙で悩ませたりしない。”
来年2月からは、バー・レストラン・ディスコを除いて公共の場は禁煙になります(例外の場所も08年1月からは禁煙)。電車内はとっくに禁煙になっているのに、たまに吸っている人がいるのでしょうね。こんなメッセージになっています。私は幸いに出会っていませんが、混んでいる時間帯の喫煙はどうしようもない迷惑行為でしょうね。


“現代人はおよそ35,000年も前からゴミ箱の使用を知っている。”
確かにいろいろなゴミが車中に捨てられています。多いのは、新聞・食べ残し(パンなど)・飲み終わった飲料のカンやビン。特に飲料をこぼした後がべたついていて嫌ですね。RERやメトロには多いのですが、写真はバスの最後部。ということはバスでも多いということですね。ものの投げ捨て、タバコのポイ捨て・・・困ったものです。


“現代人は、RER(郊外電車)の中ではペットに口輪をする。”
犬を連れてメトロや電車に乗り込んでくる人も結構います。しかし、大型犬ですと、周りにいる人に恐怖感を与えかねません。その点、しっかり口輪をしていると安心なのですが・・・。犬を連れているのはもともとは保身のためだったのですが、今では逆に自己顕示欲、あるいは他人を威嚇するために連れている人もいて、問題になっています。そうした風潮を早めに抑えたいという狙いがあるのではないでしょうか。

パリ市交通局のメッセージ。公共広告が、いろいろな部署から、手を変え品を変え出されてます。それだけ、問題があるというのか、あるいは関心が高いということなのかもしれませんね。一見他人に干渉しないような印象のあるフランス人ですが、自分に迷惑がかからなければ、という条件がつくそうです。逆に自分に迷惑がかかったときの抗議は執拗だとか。バスレーンの迷惑駐車はバスの運転手から、切り裂かれたシートは車両の管理責任者から、そして車内喫煙やゴミの散乱は一般乗客から、抗議が交通局に多く寄せられているのかもしれないですね。では、日本で公共交通機関でのマナー違反、多いのは何でしょうか。携帯の使用でしょうか、それともチカン行為?


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切手市。

2006-11-23 03:01:35 | パリ
日曜日の午後、エリゼ宮(大統領官邸)の近くを歩いていたら、ベンチに腰掛けたお年寄りたちが、ピンセットで何かをつまみながらしきりに話しているところに出会いました。

近寄ってみると、ベンチの上にあるのは、ファイルに入った切手でした。切手・・・懐かしいですね。小学生の頃、1~2年、集めたことがあります。今はどこに行ってしまったか分かりませんが。切手収集をしたことのある方は多いのではないでしょうか。

その切手の売買をしているのが、たまたま通りかかった切手市。

場所は、8区Avenue Gabriel(ガブリエル大通り)。週末・祝日と木曜日にここで切手の市が立つそうです。

もう店じまいに近い時間でしたが、まだ数人のお客さんが覗いていました。

店側も、国ごとに展示したり、

テーマごとに集めたり。左上が英国王室、右下がプレスリー関連の切手です。(小さくて見難いですね。)

あるいは、箱の中に乱雑に入れていたり。

日本の珍しい切手は高く売れることもあるそうですので、一度お持ちになってはいかがですか。

なお、通りをはさんでこの切手市の向かい側にあるのが、Maxim'sのホテル部門(Hotel Residence)です。レストランもあるようです。

切手市とMaxim's・・・意外な対照で、面白いですね。


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フランスでもニュース、松坂移籍。

2006-11-22 01:29:15 | スポーツ

16日付のmetro(メトロ紙)です。松坂投手の移籍を紹介する記事ですが、その独占交渉権を獲得したレッドソックスの入札額の大きさから、フランスでもニュースになったようです。なお、野球はフランス語でもBase-ballでいいみたいですね。もちろん発音は違いますが。

フランスと野球。あまりしっくりと来ない関係ですね。フランスでスポーツといえば、サッカー、ラグビー、自転車、テニス、クルマ、スキー、柔道・・・でも、野球をやっている人たちも少数ながらいるそうです。

野球を通した日仏交流もあります。特に有名なのは、元阪神タイガースの名選手で監督も務めた吉田義男さん。1989年から95年までフランスで野球を教えるとともに、ナショナル・チームの監督も務めました。現役時代はその華麗な守備ぶりと、軽い身のこなし、盗塁の多さから「牛若丸」という異名をとっていた吉田さん。フランスへの思い入れから、今では「ムッシュー」と呼ばれているそうです。吉田さんの蒔いた種が少しでも芽吹き、花を咲かせてくれればと思います。

ところで、フランスの野球ですが、手伝ったことのある人の話だと、やはり体と頭ではなく、口でやるものだそうです。カラダよりも、まず口が動く。また、個性を大切にするので、犠牲バントとか犠牲フライ、あるいは走者を進める打撃とかは嫌いだそうです。敬遠なんていうのもしないのでしょうね。やはり、野球もスポーツ、国民性が如実に現れるようです。もちろん、違いがあるだけで、いい悪い、優劣があるわけではないのは、いうまでもありません。それぞれの個性を生かすやり方をすればいいのだと思います。

ところで、私の大好きなサッカー。日本人にあったサッカーとは? 少なくともブラジルサッカーではないですね。また、出る杭は打たれる、目立つより協調性、個より集団が大事・・・こうした社会からはゴールゲッターは生まれてこないと思います。シュートチャンスにシュートを打たずパスをだすフォワードはいくらでもでてきそうですが。社会の価値観が変わらない限り、得点難という問題は解消されそうにないと思っています、残念ですが。


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ロワイヤル候補の第一声。

2006-11-21 00:29:57 | マスコミ報道

19日付のLe Monde(ル・モンド紙)です。16日の党員投票で来年の大統領選挙の社会党候補に決まったセゴレーヌ・ロワイヤル女史のコメントが掲載されていました。

「新しい考えを受け入れることに躊躇するのは止めよう!」 さすが、清新さが売りの候補者らしい第一声です。また、「みんなのための前進、一人ひとりへの敬意」、「政治は変わらなければならない」とも述べています。改革だ!という声が聞こえてきそうな元気のよさです。

ロワイヤル女史へ投票した理由は、女性だから、社会党を変えてくれそう、与党のサルコジ氏に唯一対抗しうること、という3項目が大きなウェートを占めていたそうです。社会党右派といわれる女史の姿勢が与党候補との対比の中で、どう評価されていくことになるでしょうか。

その与党候補の筆頭に挙げられているサルコジ内相。どう逆立ちしても女性だからという支持理由は獲得できない、と言っているとか。早速、社会問題や経済などで、ロワイヤル女史と実質的な討論をやりたいと意欲満々だそうです。

しかし、ここに来てシラク一派も巻き返しにでています。

16日付のLe Figaro(フィガロ紙)です。反サルコジを鮮明にしています。写真は手前からシラク大統領、ド・ヴィルパン首相、アリヨ=マリ国防相。シラク大統領の奥さんが3選出馬もあると受け取れる発言をしたり、大統領自身微妙な言い回しながら3選出馬がないことはないといった趣旨の発言をしています。また、ド・ヴィルパン首相は、ロワイヤル氏の公認を事前に踏まえて、与党にも大統領にふさわしい女性がいると、アリヨ=マリ国防相を推挙しています。しかもその首相に関しても出馬が全くないわけではないという声が周辺から洩れてきています。スマートすぎて庶民からは遠い存在に思われがちなド・ヴィルパン首相ですが(そこが日本女性には外相時代受けたようですが)、何とか挽回しようと、この秋、サルコジ内相がブッシュ大統領やブレア首相の後継と目されるブラウン蔵相と会って記念撮影をしている間に、地方回りを精力的に行い、人々と握手を繰り返し、その模様をマスコミを通して流していました。次を狙っているな、と言う動きでしたが、なかなか支持率が上がらない。そこで、アリヨ=マリ国防相に振ってみたものの、思ったほどではない。そこでついにシラク3選という選択肢がでてきたのではないかと想像しています。

与党候補は誰になるのか。ロワイヤル女史が左派をまとめきれるか。来春の投票まで、目が離せません。新しい動きを随時ご紹介していきます。


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