50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

イッキ、イッキ、イッキ・・・

2007-10-09 00:39:11 | パリ
以前流行りましたよね、一気飲み。学生から、サラリーマンまで。一気飲みのせいで、急性のアルコール中毒になり、救急車で病院へ担ぎ込まれる。こんなニュースも時々目にしました。

この一気飲み、今フランスで流行っているそうですよ!!!


(1日付のフィガロ紙です)

でも、そこは、大人の国、フランス。あくまで学生の間、それも中学生、高校生の間での流行だそうです。

・・・でも、中学生が一気飲み???これはこれで大問題ですよね。


(3日付のメトロ紙です)

フランスでは12歳頃から飲酒を始める人が多いそうです。この場合の飲酒には、きっとワインは入らないのでしょうね。ビールや、リキュール類、そしてカクテル。それらのアルコール類、飲み方は“binge drinking”といって、いかに早く酔っ払うかを競ったりするそうです。本来は楽しむべきものであるアルコールを、こんなアングロサクソン流の飲み方をして、全くけしからん・・・どうも、流行が“binge drinking”という英語とともに始まっているので、2紙ともにアングロサクソンを悪者にしています。どうも、世界を席巻するアングロサクソンが気に入らない人が多いのかもしれません。あるいは、アメリカべったり、イギリスのブレア前首相とも大の仲良しのサルコジ大統領に、ちょっと違和感を覚える記者が書いているのかもしれない・・・おっと、話題がそれてしまいました。

肝心のアルコールですが、青少年の死亡事故で避けることのできる第一位が急性アルコール中毒だといわれているそうで、大騒ぎの果ての死亡事故も多いようです。12歳で飲み始めるアルコール、17歳では、少年の18%、少女の6%が毎日のように飲んでおり、なんと2.3%が1ヶ月に少なくとも10回は一気飲みパーティをしている、つまり3日に1回以上!若いうちからの多量の飲酒はやはり脳の発育等に悪影響が出るそうです。


(実際にメトロの車内で目にした中学生くらいの未成年者の酔っ払いグループ、目の回り真っ赤な少女、ビールラッパ飲みの少年、あげくに口からこぼして周りの客に掛ける、奇声を発する・・・)

しかも、若者だけでアルコールを飲めば、そこに登場してくるが・・・麻薬。17歳の35%がすでにアルコールと大麻を一緒にやった事があり、10%はアルコールと薬を一緒に飲んだことがあるそうです。

ではこうした状況に、専門家はどう対処しようとしているのでしょうか。16歳以下にはアルコール類を販売しないことの徹底、学生パーティへの酒販業者のスポンサー禁止、スポーツ競技場でのアルコール類販売禁止など、より強固な手段が必要だと言っているそうです。でも、うまく対処できますかどうか・・・

アルコールといえば、最近目にする広告があります。



これは若者とアルコールという問題ではないのですが、見ての通り、妊娠したらアルコールは控えましょう、というメッセージです。こうした公共広告をよく見かけます。ということは、妊娠しても飲み続けている人が多い、ということなのでしょうね、きっと。

いかがですか、フランス人とアルコール。妊娠してまでアルコールという状況では、もしかして一気飲みが大人にまで広がるのも時間の問題・・・?

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