50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

縁台チェス。

2006-10-27 01:40:07 | パリ
昔の日本には、縁台将棋がありました。夏の夕方、浴衣にうちわ姿で縁台にすわり、将棋盤をはさんで相対する。その周りを子供たちが取り囲んで、駒をどう動かすのか、どう攻めるのか、見ていたものです。

では、フランスでは? 10月のまだ暖かな夕方、リュクサンブール公園を歩いていると、こんな風景に出会いました。


そう、チェスです。椅子やテーブルの上にチェス盤をおき、夢中でチェスに興じています。男性が多いのですが、女性もいます(写真中央)。


平日のせいもあり、高齢者が多いのですが、学生風の人もいます。


ここで、ちょっと、お勉強。チェスの起源は、紀元前、古代インドの「チャトランガ」というゲームだといわれています。象・馬・戦車・歩兵で構成されていたそうです。これがペルシャに渡り、8世紀にロシアに、そして9世紀に西ヨーロッパに伝わったとか。そして、キリスト教の影響が入り、ビショップ(僧正・司教)などに変わったようです。なお、ペルシャ語で王の称号である「シャー」が西欧語の語源になっているそうです(英語=チェス、仏語=エシェク、独語=シャット、など)。

また、古代インドの「チャトランガ」は中国にも6世紀ごろ伝わり「象棋」に、そして日本には8世紀頃に伝わり「将棋」になったそうです。チェスと将棋、ルーツは同じだったんですね。

起源が一緒だと、遊ぶ姿まで似てくるのでしょうか。


リュクサンブール公園での至って平和な風景、チェスに興じるパリジャンたちの様子をお伝えしました。


↓アクセスランキングへ「励みの一票」をお願いします!
日記アクセスランキング

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
時代 (kyandoru)
2006-10-27 05:49:45
一心不乱に勝負する顔は世界共通みたいですね(笑)

象牙・鼈甲などの、其の時代の工芸品の精巧さには、職人の人生垣間見ることがあります。何気ない光景は安心感を伝わってくるものですね。そんな写真好きですね。
返信する
歴史 (take_uu2004)
2006-10-27 15:14:02
kyandoruさん

コメントありがとうございました。

歴史をたどってみると、意外なことが分かったりして、面白いものですね。起源とか、語源とか。

何気ない光景、それでいていいな~とか、面白いとか思ってもらえる写真・・・チェレンジし甲斐があります。
返信する
Unknown (ますがm)
2015-02-20 11:55:03
『縁台チェス』という“ 習慣 ”はおそらく嘘ですね。
インド起源説にも疑念の余地は深お御座います。

血気盛んなゲルマン民族が外でのんびりとチェスは不可能でしょう。

勝敗の結果は勿論、些細なことで殺し合いになると思います。

例えば、駒を石畳に落として割ってしまうという状況があったとしたら?
即流血の惨事でしょう。弁償にしても一セット纏めてになりますから、
高額の賠償問題になります。

『縁台チェス』は、戦勝国が創り上げた『欧米先進国のイメージ』であり。
WGIP( War Guilt Information Program )の一要件でしょう。

NHKの紀行番組系・欧米編で、やたらと縁台チェスをする輩を捩じ込むのも、そういうことだと思います。

縁台将棋を楽し“ める ” 、文化抱擁力は、
日本以外では想像が及びません。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。