50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

永遠の都へ・・・③

2008-05-27 22:30:00 | ヨーロッパ
面積44ヘクタールという小さな小さな独立国、ヴァチカン市国。

サン・ピエトロ寺院前の広場には、朝早くから長~い行列が。

朝早いため、まだ通常の勤務体制になっていないのでしょうか、スイス衛兵たちも気さくに問い合わせに答えています。


カトリックの総本山、サンピエトロ寺院は、聖ペテロの墓の上に4世紀初頭に建てられ、16~17世紀に再建されたとか。ミケランジェロ作の『ピエタ』をはじめ多くの彫像、絵画で飾られていますが、特に印象的だったのは・・・

壁にも柱にも教皇の歩く床にもモザイクで描かれている、オリーヴの小枝をくわえたハト。平和の象徴。いつでも、いつまでも平和であってほしいものです。

サンピエトロ広場から高い壁をぐるっと回ると、ヴァチカン博物館。入り口は、いたって質素ですが、館内には世界の宝とも言うべき美術品の数々が・・・

しかし、最初に出迎えるのは、イタリアの美術品ではなく、古代エジプト。

ミイラや多くの装飾品が展示されています。カエサルとクレオパトラの関係を持ち出すまでもなく、多くの美術品がイタリアに、それもイギリスなどよりもかなり早い時代にもたらされているようです。


中庭からはサン・ピエトロ寺院のドームも見えます。それに・・・

大きな松かさ。やはり、ローマには松が似合うようです。

回廊を進むにつれ、イタリアの誇る美術品の数々が、これでもか、これでもかと次から次に登場してきます。


彫像はもちろん、

天井画や

皇帝の使用した遺物まで。

そして、極めつけは・・・

ミケランジェロの描いたシスティーナ礼拝堂の天井画。そして、出口は・・・

ニューヨーク、グッゲンハイム美術館のモデルになったのではと思えてしまうような、渦巻状の階段。

・・・とても4日では回りきれない、永遠の都・ローマ。パリから飛行機で1時間40分の距離ですが、そこにはパリとは異なる魅力あふれる街が待っていました。パリが人工的で繊細な美を見せているとすれば、おおらかで人間味あふれる美しさで魅せてくれるのがローマ、とも言えるかもしれません。


世界は広い。多くの国があり、多くの街があります。そして、それぞれに個性的。いいところもあれば、嫌なところもある。両方を含めて、その個性。まだまだ、見たいところ、訪れたいところは山ほどあります。人生いたるところに青山あり。そして、世界いたるところに魅力的な街あり、ですね。


永遠の都へ・・・②

2008-05-26 22:30:00 | ヨーロッパ
ローマの歴史といえば、忘れられないのが、フォロ・ロマーノ。

高い建物や塔、そしてパリのものとは比較にならないほど長い歴史を生きてきた凱旋門がいくつも見えます。

街路樹の一部はオレンジや糸杉。

いかにもアルプスの南ですね。君や知るや南の国・・・もちろん、オリーブの樹もあります。

すぐ脇に続いているパラティーノの丘には見事なローマの松。

その根元には大きな松かさ。日本の松ぼっくりの高さも幅も3倍あるような巨大なもの。歴史が違えば、松ぼっくりの大きさも違うようです。因みに、エクス・アン・プロヴァンスのセザンヌのアトリエで見つけたのは、日本のものとほぼ同じ大きさでした。

パンテオンもローマのほうが先輩格。

ミケランジェロも絶賛したというこの建物、紀元前25年頃にできたものを、2世紀初頭に再建したものとか。今では、ラファエロやイタリア建国の父・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世などが眠っています。

パンテオンの前には、オベリスク。

パリでは、コンコルド広場のここしかないという計算され尽くされた位置に先端を黄金に輝かせて建っていますが、ローマでは、いくつものオリベスクが、歴史の風化のまま、そこここの広場に何気なく建っています。パリの美しさは、歴史のなさを人工的な美しさでカバーしているのではないかと思えてくるほどです。そして、広場の周囲。歴史や人間的ぬくもりが感じられるローマの街並み・・・

ローマにも画家が作品を並べている広場があります。

ナヴォーナ広場です。石畳の広場。ここにもオベリスク。主だったオベリスクは古代ローマがすべて持ち帰ってしまったのではないかと思えるほどです。そして、周囲を取り囲む暖色系の建物。生身の人間が住む街・・・そんなほっとさせる雰囲気があります。もちろん、おしゃれなカフェもありますが、陽射しが強いせいか、コーヒーよりはよく冷えた白ワインがよく飲まれていました。

広場と石畳の道。どこの街角を取っても、「ローマ」が息づいています。








街を歩く人々のファッションは、カラフル。大きな文字を配したシャツ、金や銀に輝くシューズ・・・無地で、黒プラス1色という人の多いパリのファッションとは大違いです。パリと違うといえば、所構わず抱き合いキスに夢中になっているカップルを、ローマではほとんど見かけませんでした。同じラテン系といえども、大きな違いがあるようです。

多くの人が行き交うポポロ広場。これまたオベリスクで有名なこの広場のすぐ近くにあるピンチョの丘のテラスからはローマの街が一望に見渡せます。

西を向いているので、特に夕方、沈む太陽をバックにいくつものクーポラが見事な「絵」を見せてくれます。いかにもカトリックの総本山といった印象です。


そして、総本山といえば・・・


永遠の都へ・・・①

2008-05-25 22:30:00 | ヨーロッパ
パリからわずか1時間40分。TGVならリヨンあたりなのでしょうが、さすがは飛行機、エールフランスのエアバスだとローマに着いてしまいます。アルプスの南、永遠の都、ローマ。パリとはひと味もふた味も異なる、魅惑的な街です。

フィウミチーノ空港からイタリア国鉄の列車でテルミニ駅へ。列車の名前は、レオナルド・エクスプレス。

車中から見た風景は・・・建物の屋上に林立するアンテナ、ベランダや窓の外で風に翻る洗濯物、線路脇にいつ果てるともなく続くコクリコの赤い花、独特のカタチに剪定されているローマの松(レスピーギの交響詩でも有名ですね)、茶・オレンジ・イエローなどの暖色系という大枠の中で個性を発揮している建物(パリよりフリーハンドが大きいようでいて、見事な調和を発揮!)、そして、そこかしこにある古代ローマからの遺跡・・・

そして、街の中は・・・写真中心にご紹介します。

ローマといえば、私にとっては『ローマの休日』。映画の場面から歩きはじめましょう。

オードリー・ヘプバーンがジェラートをなめながら降りてきたスペイン階段。今では飲食禁止になっていますが、多くの観光客が階段に座っておしゃべりを楽しんでいます。

階段を登りきると、いかにも南国といった風景が・・・階段前の広場には観光客用の馬車が。そして、真正面に延びているのは、ローマの繁華街、コンドッティ通り。有名ブランドのブティックが軒を並べています。


スペイン広場から南へ徒歩で10分弱。

トレヴィの泉です。コインを背中越しに投げてローマ再訪を願う人はもう少なくなっているようです。ただ記念にコインを投げているところを写真に撮ろうとする人は結構いるのですが、コインが飛んでいくのが速すぎて写らないようで、手だけ投げた格好で写真に収まっている人が多くいました。


そして、真実の口。

サンタ・マリア・イン・コスメディン教会にありますが、映画どおり手を入れて写真を撮ろうという人で長い列。夕方行ったのですが、西日を浴びていました。写真を撮るなら午前中の方がいいかもしれないですね。


続いては、コロッセオ。映画の中ではグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンがべスパの二人乗りで、前を横切ったのではなかったでしょうか。圧倒的な大きさです。

これと比べると、南仏で見た円形競技場も形無し。さすがは本国、ガリアの地に造ったものとは規模が違いすぎます。コロッセオの近くには、古代ローマが支配地を広げていった過程を示す地図が掲示されていますが、そこにもきちんと「ガリア」と表記されている今のフランス。歴史の重さが違い過ぎますね。

映画の中で大立ち回りが演じられたテヴェレ川河畔の船上パーティ。その会場先に見えたのが、サンタンジェロ城です。

本来はローマ皇帝の霊廟だったそうですが、中世には教皇の要塞としても使われたとか。その名残りか、今でも投石器と大きな砲丸が並べられています。

そして、サンタンジェロ城のすぐ前はテヴェレ川。

観光船も走っていますが、水量が少ないせいか、セーヌほどには風情がないのが残念。しかも映画の中で船上パーティが行なわれたと思われる河畔の近くには、今では“NO PARTY”と大きく書かれています・・・

歴史の街・ローマ、見所は、まだまだ尽きません・・・


どこも絵になる・・・ブリュージュ

2008-05-06 00:10:00 | ヨーロッパ
ブリュッセルからIC(Inter City)で約1時間のところにあるブリュージュ(Brugge)。「天井のない美術館」とか言われています・・・


この別称、決してウソではありません。街の中を走る運河、教会の塔、レンガ造りの家々・・・確かに、どこで写真を撮っても絵になる風景ばかりです。


街の中心、マルクト広場です。市庁舎や公文書館などとともに、レンガ造りの建物が並んでいます。カフェの前にはテラスが伸び、多くの観光客で賑わっています。また、荷台でフリットやアイスクリームを売るクルマも登場し、歩きながら、あるいは広場のベンチに座って頬張る観光客も多くいます。


このマルクト広場に建つのが、ブリュージュのシンボルでもある鐘楼。高さ88m、13~15世紀に建てられたと言われています。366段の石段を登れば、フランドル平野が一望の下に・・・体力に自信のある方にお勧めです。


また、街の至るところに、と言ってよいほど多くの教会があり、その造りは歴史の重みを感じさます。

そして、運河。

街の周囲を、そして街に中を小さな運河が走っています。レンガ造りの家々や窓辺の花、そして川面に届きそうな木々の枝の間を観光船が進んでいきます。


運河沿いでは骨董品の市も立っていて、観光客や街の住人で大賑わい。そこには、ワッフル売りも店開きしていて、砂糖だけのワッフル・ナチュールが感動的なほど美味しい!

駅の近くには、「愛の湖公園」というロマンチックな名の公園があります。

白鳥が巣作りをはじめています。白鳥の巣は地上にあるんですね。初めて知りました。


目的もなく、ゆっくりと街を歩くと、突然、目の前に美しい風景が・・・いいな~、きれいだな~と文字どおり絵葉書のような景色に感動しているうちに一日が暮れていく・・・そんな街、ブリュージュ。同じベルギーとはいえ、ブリュッセルの商売、商売とは異なる、絵のような街でした。ただし、駅構内のすすけたような印象だけはブリュッセルと共通で、ちょっと残念でした。


(お詫び)最近、ネットのつながりが悪く、コメントにご返事できないでいます。申し訳ありません。楽しみに読ませていただいていますので、返事なしで恐縮ですが、コメント、今まで通り、よろしくお願いします。


イメージいろいろ・・・ブリュッセル

2008-05-05 00:10:00 | ヨーロッパ
ブリュッセルといえば、世界一美しいとも言われるグラン・プラス(Grand Place)と小便小僧。


ヴィクトル・ユゴーが「世界で最も美しい広場」といい、ジャン・コクトーが「豊穣なる劇場」と讃えたグラン・プラス。市庁舎や王の家、ギルドハウス(ギルドに加入している商人たちの住まい)などに囲まれています。確かに、石畳の広場を優雅にして歴史を感じさせる建物が取り囲んでいる広場は、世界一かどうかはともかく非常に美しいものがあります。カフェなどの前にはテラスが設けられ、多くの観光客がビールで喉を潤したり、コーヒーを前にお喋りを楽しんだりしています。

その北東から延びる狭い通りには、小さなレストランがびっしり並んでいます。

目指すは、もちろん、20年ぶりのブリュッセルのムール貝。白ワイン蒸しをはじめいくつかの調理方法がありますが、いずれにせよ大きな器に入れて食べきれないくらいのムール貝が出てきます。そして、フリット。あわせて17~23ユーロほどで楽しめます。パリでもチェーン展開している「レオン」(Léon)の本店もここブリュッセルにあります。

また、グラン・プラスの市庁舎脇を南西に300mほど進むと、通りの角に小さな像が。小便小僧です。

正式には“Manneken Pis”と言うそうですが、ジュリアンというニックネームで呼ばれているとか。1619年に誕生したブリュッセルの最長老市民は、世界三大ガッカリのひとつとも言われる場合があるほど小さいのですが、何しろ、小便小僧、人間の実物大ほどに大きいと、却ってグロテスク、これくらいの小ささが愛嬌でいいのかもしれません。

さて、ここブリュッセルの宿泊先ですが、南仏や今回の他の都市同様、ネット上で探して予約を入れておいたのですが、夕方6時頃に到着すると、オーバーブッキングで部屋がない! 同じホテル・チェーンの他のホテルへ移ってほしい、ふたつのホテルから選べる、そこへの移動代(タクシー代)はホテル側が負担する・・・こう言われてしまいました。グラン・プラスのすぐそばという立地条件がよくて決めたホテルなのに、他へ行けとは・・・他のホテルの場所を地図で示してほしいと頼むと、別々の地図をネット上から印刷しようとするので、位置関係が分かるよう1枚の地図で示すよう頼むと、ブリュッセル中心部からはちょっと距離があるので同じ地図に入らない! そんな不便なホテルはとんでもない! 近くの他のホテルを紹介するように頼みました。周りを見渡すと、「私たちも同じ問題を抱えている」というカップルが二組。ホテルでオーバーブッキングに遭うとは! 人気のある中心部のホテルで予約を集め、チェックインの遅い客は郊外の人気のない系列ホテルへ回す・・・そんな商魂なのでしょうか・・・

そして、移ったホテルは、朝食別で1泊138ユーロ(週末割引で99ユーロ、ネット予約ならもっと安かったはずです)。冷蔵庫なし、ティッシュ・ペーパーなし、外の騒音が聞こえる・・・このくらいは時々ありますからいいのですが、驚いたのは、フェイス・タオルがない。大きなバスタオルがフェイス・タオルも兼用なんだそうです。しかも、チェックアウト後に一時荷物を預かってもらうのも、有料!・・・ブリュッセルのホテル、「宿泊客よりホテルの利潤優先」のしっかり経営をしているようです。そういえば、グラン・プラスのカフェには、2階にあるトイレを示す表示板に、“トイレは階上、ただし25サンチーム”という大きな文字が。世界一美しい広場の格のあるカフェとは思えない案内表示でした。「イメージよりもお金!」なのでしょうか。

ガッカリついでに言ってしまえば、ベルギーを走る多くの電車の車両、フランス国鉄そっくりのデザイン。たぶんフランスの同じ製造メーカーに頼んでいるのでしょうが、色使いも青、赤、白(シルバー)のトリコロール。ここまでフランスと一緒とは・・・ご存知でしょうが、ベルギーの国旗は黒、黄色、赤の三色です。


美しい広場と可愛い小便小僧、そして「しっかり経営」・・・イメージがひとつにまとまりにくい多面体都市、ブリュッセルでした。


日本に帰った気がする・・・ケルン

2008-05-04 00:10:00 | ヨーロッパ
尾張・名古屋は城で持つ、ドイツ・ケルンは・・・大聖堂。

対岸から撮った写真ですが、こうした景色が代表的ですね。現在大聖堂が建っている場所には、その建立以前に、870年に聖別された全長95m、二重の内陣を持つ聖堂が建っていたそうです。より大きな聖堂の建立をという声が上がったきっかけは、東方の三博士の聖遺物。1164年にミラノから聖遺物が送られてきて以来、礼拝に訪れる信者が急増。大司教座聖堂として、巡礼教会として、その立場に相応しい大聖堂をという声に応えて、1248年に新聖堂の建設に着手。その際、古くからあったロマネスク様式ではなく、当時はまだモダンであったゴシック様式を採用することに決めたそうです。

内陣全体は1300年頃に完成したものの、中断をはさんで大聖堂全体が完成したのは1880年。時のドイツ皇帝ヴィルヘルム1世臨席のもと、南側の塔の先端に最後の仕上げの石がはめ込まれたそうです。実に632年の歳月をかけて完成されたことになります。それだけに、美術史的にも重要な作品が多くありますが、特に素晴らしいのはステンドグラス。

バイエルン国王ルードヴィヒ1世が寄進したというバイエルン・ステンドグラスをはじめ美しい作品が並んでいます。


さて、このケルンを訪れるのは、20年ぶり、2回目。とはいえ、街の中をゆっくり歩くのははじめて。

パリの街並みとはずいぶん違いますね。新しいビル、そして店の名前やブランドなどの袖看板や幟。日本の街並みに似ているような気がしませんか。

また、ゲームソフトのプロモーションでしょうか、着ぐるみが何人も歩いていました。

何となく日本に帰ったような気がしていたのですが、こうした街の表情のせいかもしれないですね。街の雰囲気からだけですが、ドイツはヨーロッパの中ではどことなく日本に近いような気がします。また、所構わず抱き合ってキスしているカップルもあまり見かけませんし、すれ違いざまにバッグが相手にちょっと触れたくらいでもいちいち「パルドン」と謝る必要もないようですし・・・街並みと人々、日本に帰ったような気分で歩くことが出来ました。

しかし、もちろん、ここはドイツ。ドイツならではの習慣というか、独特のシステムに驚かされることもあります。例えば、いつもファーストフードで恐縮ですが(なにぶん、ジャンク・フードが好きなものですから)、マクドナルドのトイレが、どうも有料の公共トイレになっているようなんです。


(マクドのライバル、バーガー・キングもケルンでは頑張っているようです)

トイレの入り口には、清掃係が常に待機し、利用者にチップを要求しています。数店で確認してみたのですが、いずれの店でも、アフリカ系のトイレ係が待っていました。チップを渡さず入ろうものなら、大きな声で要求されます。たまたま後ろの席でハンバーガーを食べていた英語を母国語とする白人のカップル。女性がトイレから戻ってきて、チップを要求されて払ってきたことを話すと、マクドでそんな筈はない、だまされたのに違いないと、男性が怒ってトイレ係のところへ行き、女性が払ったチップを取り戻してきました。マクドのトイレが店の客でも有料! 初めての人には信じられないですよね。ただ、見ていると、店の客以外の人もトイレの利用だけでやってきているようです。公共の有料トイレでしょうか!? やはり、世界は広い。さまざまな異なるシステム、やり方があるようです。もちろん、異なるのであって、間違っているわけでもなく、遅れているわけでもないのは、言うまでもないですね。因みにパリ・シャンゼリゼのマクドは無料の公共トイレになっている観がありますが。


ケルン駅です。大きくカーブしてライン川を渡っていくため、絶好の撮影場所になっているようです。ストラスブールからはTGVでカールスルーエへ。ICE(Inter City Express)に乗り換えてケルンへ。そして、ケルンの後は、タリス(Thalys)でベルギーへ。ブリュッセル、ブルージュと旅は続きます。


復活祭休暇、終わる。

2006-04-23 04:46:02 | ヨーロッパ
2週間の復活祭休暇も、23日でおしまい。

実は、11日から22日まで、休暇で日本へ戻っていました。このブログも休暇直前に作り溜めしたものをブラシュアップして、お届けしていたわけです。

12日ぶりに戻ったフランス。快晴、気温は20度を越え、半袖の人も多く、暗くなるのは夜9時を過ぎてから。木々の若葉もまぶしいくらいで、春から初夏へ、一気に季節が走り出しているようです。

23日は朝から外へ出て、新しい話題、驚きを探そうと思っています。

そこで今日は、飛行機から見た北欧の、まだ浅い春をご紹介しましょう。


シベリア上空。川はまだ凍り付いていますが、積もった雪の層が薄くなり、川の周囲が土の色に黒ずんできています。


フィンランド、ヘルシンキの北方、湖沼地帯です。湖はまだ薄く凍っているようですが、土地から雪は消え、春の準備に入っているようです。


フィンランドとスウェーデンの間、バルト海の入り口にあるオーランド諸島(アヴェナンマ諸島)。大きな島の周りにだけ、まだ流氷(?)が残っているようです。


同じオーランド諸島でも、南へ行くに従い、氷が殆どなくなっています。北国の春ももうすぐです。

明日からは、復活祭も終わり、春本番を迎えているフランスの“今”をお伝えしていきます。

凍てつく大地、シベリア。

2005-12-29 04:56:27 | ヨーロッパ
地上11kmの外気はマイナス70度。地上ではどれくらいの気温になっているのでしょうか。パリに向かう飛行機の窓から見るシベリアは凍てついています。川や湖沼は凍りつき、大地も真っ白。雪というよりは、ものみな凍りついてしまった大地、という感じです。

28日、パリに戻りました。クリスマス休暇中に日本で立ち上げたブログ。これからは出来るだけリアルタイムで(つまり、その日のうちに、という意味。言い方一つで緊迫感がずいぶんと違ってきますね)、見たこと、感じたことを書いていこうと思います。