807話)7つ目にみた候補地に決定

 このような森林をそのまま交通の便利なところに移せば、それだけでりっぱな研究対象でしょう。私の胸のなかでも、植物園の夢が大きく膨らみ始めました。あな恐ろしや、立花ウイルスの感染力!  李向東が候補として探してくれたのは7か所。遠田宏先生と1つずつ見て回るんですけど、いいところがありません。霊丘県南部は山ばかりで、平らな土地がほとんどないのです。道をつけるにも、井戸を掘るにも、私たちの手に余りそう . . . 本文を読む
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806話)谷底の深い森林

 前回の末尾に「遠くて近きは……」と書きましたが、答えは「男女の仲」なんだそう。太原で報告をしたとき、「その意味のわからない人は、今日の通訳さんに訊いてください」と話しました。その中国人女性の結婚相手は日本人だそう。あとで、「訊いてきた人はありませんでした」という答えをもらいました。  碣寺山の山頂付近の木は、樹齢30年未満の若いものでしたが、そこから高低差で350mほど下った谷の底には、ほんと . . . 本文を読む
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805話)立花吉茂先生の執念がみつけだした森林

 立花吉茂前代表が、緑の地球ネットワークに加わるさいの条件は、「現地に植物園をつくる」というものでした。植物園の英語表記はBotanical Gardenであり、直訳すると植物学園、つまり植物についての研究所なんだ、ということです。私はその場で約束しましたが、実際に動き始めたのは、3~4年もたってからです。  1998年の春、霊丘の李向東に「立花代表は植物園をつくるのが望みだ。その候補地と周囲の . . . 本文を読む
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