966話)モンゴリナラ(蒙櫟)

最初、ここの敷地にナラがあることがわかったとき、地元の李向東たちはそれをリョウトウナラ(遼東櫟)だと言っていました。そのうちにもう1種類のあることがわかったんですね。モンゴリナラ(蒙櫟)です。

中国の図鑑によると、リョウトウナラが最大で15mであるのにたいし、モンゴリナラは30mになるとあります。モンゴリナラがみつかったことが私はうれしかったのです。

岡田博先生が、いちばん簡単な見分け方を教えてくれました。葉脈の数が、リョウトウナラは7対以下、モンゴリナラは7対以上だというのです。なるほどそれなら簡単です。と思ったのですが、現場で数えてみると、7対のものが多いのです。どっちなのか、それだけではわかりません。

でも、8対以上のものがモンゴリナラであることはまちがいありません。6対以下のものはリョウトウナラです。そうやって見分けていくと、だんだんちがいがわかってきました。モンゴリナラはスラーッとよく伸びているのです。それにたいしてリョウトウナラは低いところでぐずぐずしている。

たとえば1999年に自然林から集めてきた種子で育てた1期生の1本が苗圃に残っています。ものすごく育ちがいい。15年にならないのに、樹高10mを超えています(写真)。これなんか典型的なモンゴリナラだと思うのです。
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コメント
 
 
 
お待ちしていました。 (内藤 紀雄)
2014-09-11 15:12:48
お待ちしていました。

また、再開されたんですね。

南天門の木々がしばらく見ない間にこんなに大きくなるんですね。

森林の再生にかかる時間から見ると、社会の変化は
ものすごく速くてびっくりです。
 
 
 
申し訳ございません (高見邦雄)
2014-09-11 18:08:12
長い間、ご無沙汰したにもかかわらず、さっそく反応していただいて、ありがとうございます。南天門の木々、ちゃんと生育しています。そのことを見ていただきたいと思います。
 
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