665話)果樹園の移転

 白登苗圃と実験果樹園「かけはしの森」が、工業団地の大波をまともにかぶることになりました。今年の計画に果樹園の6割と、管理棟、2つの井戸がかかってしまったのです。井戸の1つはしばらくはつかえるそうで、苗圃のかなりの部分は維持できますが、それも時間の問題。

 最初に植えたアンズはことしが4年目で、多少の収穫を見込めたのです。でも、それを守るのは不可能。土地の所有権は国にあり、国のやり方に抵抗できない仕組みがちゃんとできています。ほんとにくやしいけど、補償を求め、さらに苗を移して損失をへらすくらいしか、私たちにはできません。

 さいわい、私たちには新しい土地があります。そこまでは2㎞ほどで、苗のピストン輸送が可能です。もし立ち木があるままだったら、とてもまにあいませんが、いまとなっては長城山林場が伐採・抜根してくれたのは、まさにさいわい。ブルドーザで土地をならし、井戸を掘りながら、苗木の移植がはじまりました。

 この春のワーキングツアーがこの作業に参加しました。なんと、午前と午後で、410本のアンズ苗を植えたのです。新しいセンターにはじめて木を植えたのが、このツアーでした。がんばって植えながらも、こんなことでほんとに枯れないのか、みんな心配していました。
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コメント
 
 
 
お疲れ様 (加藤)
2011-06-19 11:05:07
移植お疲れ様。
無事活着するといいですね。
芽が出ても安心できません。
根が出なくても新芽は出ますし、花も咲きます。
今後の管理に十分注意してください。
 
 
 
ありがとうございます (高見)
2011-06-22 14:40:05
おっしゃるとおり、花は咲きました。そのあと葉がでました。アンズはこの順番です。これまでもかなり大きなアンズを移植したことがありますが、とても強い木ですから、おそらくだいじょうぶでしょう。これで3年連続で引っ越しをし、来春もありますので、4年連続になります。悪運が強いようで、悪いことと思ったことが、あとになってみると、いいことだったりするのです。
 
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