中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
060)女の子を可愛がろう!
中国は文字の国です。農村にもたくさんスローガンがありますが、目につくのは計画生育と教育の充実を訴えるもの。農村の重要かつ困難な課題であることがわかります。容易に解決できるようなら、しつこく書くはずがない。
これまでみたなかでの最高傑作が「文盲は娶るな!」読み書きのできない女は嫁にするな、というわけで、フェミニストには許しがたい言い分でしょう。でもこれは女の子にも教育を受けさせるよう訴えるスローガンです。
「早く豊かになろうと思ったら、少なく生んで、たくさん木を植えよう!」これは緑化運動ともかけています。
「女の子も後継ぎだ!」もよくみかけます。辺鄙な農村では「子孫を残して先祖をまつる」のが人間として生きる意味、という考えが牢固としてあり、そのばあいの子孫とは男の子。そういう観念を打ち破ろうというわけです。
でも、畑を耕すにも、水を担ぐにも、筋肉労働に頼る貧しい農村では、男手がなければ家庭が成り立たないのが現実で、観念だけの問題ではありません。
なんとしても男の子がほしい農村で産児制限が強まった結果、男女の比が大きく崩れてきました。女の子が減ったら結婚難もより深刻化し、つぎの世代はありません。
そこででてきたのが「全社会で女の子を可愛がろう!」農村の悲鳴が聞こえてくるような気がします。
(2004年11月25日号)
これまでみたなかでの最高傑作が「文盲は娶るな!」読み書きのできない女は嫁にするな、というわけで、フェミニストには許しがたい言い分でしょう。でもこれは女の子にも教育を受けさせるよう訴えるスローガンです。
「早く豊かになろうと思ったら、少なく生んで、たくさん木を植えよう!」これは緑化運動ともかけています。
「女の子も後継ぎだ!」もよくみかけます。辺鄙な農村では「子孫を残して先祖をまつる」のが人間として生きる意味、という考えが牢固としてあり、そのばあいの子孫とは男の子。そういう観念を打ち破ろうというわけです。
でも、畑を耕すにも、水を担ぐにも、筋肉労働に頼る貧しい農村では、男手がなければ家庭が成り立たないのが現実で、観念だけの問題ではありません。
なんとしても男の子がほしい農村で産児制限が強まった結果、男女の比が大きく崩れてきました。女の子が減ったら結婚難もより深刻化し、つぎの世代はありません。
そこででてきたのが「全社会で女の子を可愛がろう!」農村の悲鳴が聞こえてくるような気がします。
(2004年11月25日号)
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