はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

DREAM3

2008-05-17 14:27:48 | 格闘技
DREAM3

5/11開催のDREAM3観戦記。ライト、ミドル、ウエルターと実力者同士のグランプリということもあってか、メンバー一人一人がかなりの強豪揃い。カードを並べて見ただけでも見ごたえがある。逆にいうとこれだけのメンバー揃えて面白い興行にならなければDREAM終了、となるのだが……。

第1試合フェザー級ワンマッチ
○山崎剛VS昇侍× 判定3-0
 GRABAKA山崎対パンクラシスト昇侍。打対極の典型的な一戦となった。
1R 飛び膝からガンガン攻める昇侍の打撃を貰いながら片足タックル→テイクダウンに持ち込む山崎。マウントをとり、腕を狙いつつ布石のパウンドを落としていく。立ち上がられてもしつこく食らいつくタックルがいい味出してる。
 昇侍はたびたび立ち上がり打撃。無理な体勢からでもパンチや膝で強引にKOを狙っていくのでかなりスリリングな試合展開。
 終わり際、山崎の腕十字は決まりかけたが惜しくも外れた。
2R 制御しようとする者と破壊しようとする者の白熱した攻防。両者最後まで全力で戦い抜いた。
 山崎それなりにダメージあったと思うが、試合全般の支配力を評価されたか判定勝利。
 
第2試合ミドル級グランプリ1回戦
○ジェイソン・メイヘム・ミラーVS柴田勝頼× 1R7分TKO
 日米狂犬対決。ジェイソン・ミラーのメイヘムとは人体への破壊行為を意味する言葉だとか。煽りVでの邪悪な笑みと、バックに流れていた布袋の「スリル」がマッチしていた。比べると柴田はやや大人しいか。
 ちなみに今日の解説も高阪・須藤コンビなのだが、慣れてきたのか須藤のコメントが面白い。ジェイソン・ミラーの入場シーンを見て、「入場前のダンスは疲れる」とか、シマウマ柄のパンツを見て「気になる」とか言いたい放題。
1R で、肝心の試合のほうはというと、いうまでもないことだがジェイソン・ミラーの圧勝。公開処刑。
 スタンドパンチからグラウンドに持ち込み、マウントをとってカメラにピース!
 あとは猫がネズミを弄ぶようにいたぶり続け、パウンドでTKO。
 試合後のマイクアピールで「ワタシハアクマ!」、「ワタシハバケモノ!」と叫んでいたが、誰の入れ知恵だ? 悪趣味すぎる。

第3試合ミドル級グランプリリザーブマッチ
○メルヴィン・マヌーフVSキム・デウォン× 1R4分TKO
 また出た韓流柔道家。しかしキム・デウォンは丸太のような腕を振り回す打撃得意の変り種。金魚にならなきゃいいが。
1R キム、マヌーフのプレッシャーにびくともしない。どころか逆に気迫と豪腕フックを振り回してマヌーフを下がらせる。
 それを見た解説の高阪が「元気見た?」須藤が「マヌーフが下がるなんて……」と応えたやり取りが印象的。お前ら楽しみすぎ。客か? おもろいけど。
 でも、結果はマヌーフ順当に勝利。パンチの応酬からテイクダウン→スタンド→キムの引き込み→崩れた後頭部へ(いいのか?)の膝とパウンドで勝利。
 ……いいのか?

第4試合ライト級ワンマッチ
○中村大介VSチョン・ブギョン× 2RTKO
 U-FILECAMPからの刺客中村対韓流柔道家。中村の黒いレガースがUっぽくて懐かしい。
1R まずはスタンド。中村はだらりと下げた腕からのフリッカージャブにストレートを織り交ぜた変則スタイル。
 一方のチョンは、力はありそうだがあたらなそうなフックのぶん回し。
 どちらも腕ひしぎを得意とする者同士の一戦ということで、グラウンドは基本的に腕ひしぎ狙い。両者、多少無理な体勢からでも強引に狙いにいくのがどことなくプロレス的で面白い。
 だが得意技ということはその防御方法も知り尽くしている者同士なので極まらない。となると総合経験の長い中村に有利な展開。腕ひしぎ一本ではなく、足関節なども狙いにいき優勢に試合を運ぶ。
2R 中村の腕ひしぎが極まった……と思われたがチョン意地でこらえた。
 決着はスタンドでの中村の打撃。右ストレートがチョンの顎を打ち抜き、倒れたところにパウンドでTKO。
 意地と意地がぶつかり合ういい試合だった。欲をいえばどちらかの腕ひしぎ一本勝ちが見たかったのだが、そううまくはいかないか。

第5試合ウエルター級チャンピオンシップ代表者決定戦
○ニック・ディアスVS井上克也× 1R6分45秒TKO
 五味を倒したグレイシー門下の悪童ニック・ディアス対元パンクラス王者井上。
1R まずは打撃。ニック8cmの身長差とプロボクサー経験もあるパンチで攻める。
 めちゃ当たる。膝、ボディブローも効き、たちまち井上劣勢。
 井上、左はいいのだがガードが……というか距離がニックに有利すぎる。
 いってるそばから井上鼻血。ダメージ蓄積したところでテイクダウン→ハーフガードでがんがんパウンド落とされピンチ。
 からくもスタンドに逃れるが、相変わらず打撃は劣勢。殴られまくって意識朦朧としたところでセコンドからタオル投入。

第6試合ライト級グランプリ2回戦
○川尻達也VSルイス・ブスカペ× 判定3-0
 クラッシャー対岡村さん(にしか見えん)。実力者同士の手に汗握る一戦。
1R テイクダウンしたいブスカペとさせたくない川尻。互いにトップクラスの技術を持っているので試合の流れが非常に面白い。腕一本足一本にそれぞれ意味や布石があるのが良い。
 全体的に流れは川尻。柔術マジシャンのタックルや引き込みを切り続け、パンチ、パウンド、膝と、川尻らしい試合運び。ポジショニングがうまい。
2R 川尻、最後に両足フックされてバックチョークを極められかけたが、なんとか体を回転させ向き合う形で上になってパウンド。
 試合終了。当然川尻勝利。

第7試合ライト級グランプリ2回戦
○エディ・アルバレスVSヨアキム・ハンセン× 判定3-0
 アメリカンナックルスター対北欧の処刑人。熱い。
1R スタンド打撃はエディ優勢。開始30秒、右のストレートでダウン奪い、4分30秒にはカウンター気味の右フックでハンセンの腰が落ちた。
 しかしいずれの場合も追い込みがうまくいかない。というかハンセンがうまい。すかさずグラウンドに引き込みガードする。長い手足を器用に使い、逆に攻める。ブラジリアン柔術ヨーロッパチャンピオンという実績プラス経験がものをいうのか。さすがだ。
2R 変則三角、足で相手をリフト→回転させての腕ひしぎなど、ハンセンの柔術技冴え渡る。中盤ではアームロック→十字→アームロック→十字と連続した流れの中でエディの腕を極めかけるが、エデイここは気合で凌ぐ。会場から拍手。
 チャンスを逃し、気落ちとスタミナ切れが同時にきたハンセン。打撃攻防でピンチに。エディのハイキックなどもらい一瞬意識が飛び……。
 と、ここで時間切れ試合終了。どっちが勝ってもおかしくない内容……だが、最後の数発がイメージ悪かったか、エディの勝利。
 両者とも力を出し切った満足の表情でひざまずいての礼。会場はスタンディングオベーション。クリーンかつ高レベルな試合に賞賛の嵐。DREAMここまでのベストバウト。
 
第8試合ライト級グランプリ2回戦
○宇野薫VS石田光洋× 2Rチョークスリーパー
 2回戦から参加のシード扱いの宇野に、珍しく敵意剥き出しのさわやかタックル小僧石田。セコンドの川尻もガン飛ばしまくり。
1R 打撃は宇野。石田のタックルを切り続け、右アッパーで鼻血を流させる。
 残り3分で石田ようやくテイクダウン。ここからは石田の時間。バックチョーク極まりかけるが宇野すんでのところでするりとかわす。
2R コンマ何秒の隙を宇野がついた。グラウンドでするすると石田の後ろに回り、チョークできゅっと。宇野ってこういう動きが多いよな。小動物的な。
 試合後の川尻の宣戦布告に辟易とする宇野の表情が良かった。

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