大江戸ロケット 3 (アフタヌーンKC)浜名 海,中島 かずき,マッドハウス講談社このアイテムの詳細を見る |
「大江戸ロケット(3)」原作:中島かずき 漫画:浜名海
劇団☆新感線の同名の代表作の漫画化第三巻。にして最終巻。無念の打ち切り。
月に帰りたいという異星人・ソラの願いを叶えるべく奔走していた花火師・清吉。星降り村からの火薬の供給が途絶えて大ピンチ。しかし弟分の駿平、ライバル鉄十、風来長屋のご隠居、長屋衆、様々な人の助けにプラスアルファして、清吉の天才的着想によるエレキテルの利用方法が加わり、なんとか露月塔の完成にこぎ着ける。
一方、人を殺め喰らう、もう1人の異星人・ヨミは、何食わぬ顔をして清吉の側に潜り込み、露月塔を奪う機会をうかがっていた……。
うーん、好きなシリーズだっただけに残念。原作も舞台も知らないけど、ストーリーの根底にしっかりと筋が通っていて、夢があって、愛も憎悪もあって、見せ場が巧妙に配置されていて好きだった。ベタ少な目な絵柄が薄すぎる気はしたけど、独特で味があるともいえるし、それが話の雰囲気にも合っていた。
人間関係もこれからってとこだったのに。実は女の子な駿平と清吉との絡みが見たかった。それによって、ソラとの恋愛がより一層引き立つはずだったのに……。
あとがきでの作者の苦しげな述懐も切ない。かえすがえすも残念。
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