はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

K-1ワールドMAX2008世界一決定トーナメント開幕戦

2008-04-10 17:27:59 | 格闘技
「K-1ワールドMAX2008世界一決定トーナメント開幕戦」

 テレビ放映分。

○城戸康裕VSイム・チビン× 1RKO
「ざまあみろですね」のコメントが印象深い悪ガキ・城戸対アジア王者のイム・チビン。
1R 強豪との対決にいきなり真価が問われることとなったシンデレラボーイ城戸。開始早々、動きの硬いイム・チビンの顎に強烈な右膝を直撃させて秒殺に仕留めた。

○HIROYAVS藤門嘩裟× 判定3-0
 藤は細い。15歳という年齢もあるが、まだ体が出来上がっていないので危なっかしさを感じる。しかし闘争心は一流。試合前から吠えまくり噛み付きまくる狂犬ぶりで、HIROYAを挑発する。
1、2R 藤の得意は前蹴り。前蹴りからのキックやパンチへの変化が命。しかもこの前蹴り、中段と上段の二種類の打ち分けがあるのが癖悪く、試合前からの徹底した挑発で頭に血が登っているHIROYAの顔面に何度もヒットする。だが追撃が出ず、いまひとつ決定打に欠ける。
 一方のHIROYAはパンチで攻める。藤のガードの甘さにつけこむというのもあるが、何よりも藤を殴りたいのだろう。優等生のHIROYAにしては珍しく、殴る姿勢に執念を感じた。
3R HIROYAの強烈な左ボディが効き、藤の動きが止まる。あとは一方的。 
 判定3-0。藤、負けはしたが株は下がらなかった。将来が楽しみな選手。

○アンディ・サワーVSマイク・ザンビディス× 4RKO
 意外なことに初対決の2人。パンチの回転で攻めるザンビディス対光速のコンビネーションを誇るサワーの実力者同士。いきなり見ごたえのあるカードだ。
1R サワーのスロースタートにつけこみたいザンビディスは、当然突っ込む。フック系のパンチを上下に打ち分け、ローやミドルを挟んで意識を散らす特有の攻め。
 対するサワーはザンビディスのパンチを警戒してガードを固め、ローと膝。パンチが出ない分手数が足りない。
2R サワー的確なローでザンビディスにダメージを与える。徐々に手数も増えているが、まだまだザンビディスのほうが多い。
3R ザンビディス回転落ちない。ローのダメージにかまわず、殴りまくりロープ際に押し込んでいく。左のボディフックが良い。
4R 判定ドローの延長戦。
 3Rで決め切れなかったことで緊張の糸が切れたか、ダメージの蓄積がモロに出るザンビディス。スタミナも切れて動きの鈍ったところにサワーの左ハイが飛んできて、これが決定打となった。左ジャブを当てておいて外側からの左ハイという変則的な蹴り方のせいもあるが、綺麗にヒットしてザンビディスを沈めた。非常に面白い試合だった。

○佐藤嘉洋VSムラット・ディレッキー× 判定3-0
1R ディレッキー攻勢。パンチ鋭い。間合いの潰し方がうまく出入りが激しく、佐藤とのリーチ差を感じさせない見事な攻め。
 一方の佐藤は戸惑っている様子でリズムが悪い。苦し紛れに出したローにまでカウンターを合わされ、防戦一方。
2R 佐藤、生命線のローをコツコツ蹴り続ける。ミドルと前蹴りで間合いを制し、ディレッキーの動きが止まったところへパンチで止めをさしにいく。
3R ディレッキー防戦一方。パンチにはまだ鋭さがあるが、フットワークがなくてはどうにもならない。
 判定3-0で佐藤。いつも通りといえばいつも通りの展開だが、相手を問わずいつも通りの勝ち筋にいつも通りもっていけるのが佐藤の強さ。ディレッキーは強かったし、価値ある勝利だろう。
 
○アルトゥール・キシェンコVSジョーダン・タイ× 4R判定
 ダイジェストのみ。

○ブアカーオ・ポー・プラムックVSアルバート・クラウス× 4R判定3-0
 強豪対決。
1R 突き出すような左ジャブと光速の左ミドル。対角線のロー。ブアカーオ、パンチも打てるがクラウス相手では分が悪いと判断したのだろう、ムエタイスタイルの普通の攻め。といってもそこはブアカーオ。やること普通でも出来は一流。一発一発が鋭い。特にミドルの速さは人間とは思えない。打点が高いのでハイへの変化も読みづらいし、本当、悪魔の武器。
 クラウス、やりづらそう。パンチで攻めたいが近寄れない。
2、3R クラウス成す術なし。果敢に前に出るが前蹴り、ミドル、膝で止められる。クリーンヒットがないのは幸いだが、勝ち目ないだろ、これ。
 なんと判定ドロー。有効打がなかったためらしいが……。
4R 首の皮一枚繋がったクラウス、勢いづいて攻める。
 ブアカーオは今までどおりの変わらない攻め。スタミナ切れか動きが鈍い。
 このラウンドだけならクラウスだと思うが、1~3Rも考慮に入れてのブアカーオ判定3-0。

○魔裟斗VSヴァージル・カラコダ× 3RKO
1R 魔裟斗、序盤から飛ばしていく。パンチを上下左右に打ち分け、ローとミドルを散らしていく。一発一発が鋭く、コンビネーションもスムーズ。無尽蔵のスタミナに支えられたそれがエンドレスに続く。あまりの激しさに、カラコダはパンチの届く距離にいるというのにも関わらず守りに入らざるをえない。
2R 魔裟斗のボディが良い。とくに左のボディフックが効いている。
3R 開始早々、魔裟斗の右フックが直撃してカラコダ撃沈。
 ボクシング世界王者相手にコツコツローを蹴らない姿勢が素晴らしい。プロの仕事を見せてやる。そんな魔裟斗の気持ちが伝わってくるようだった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿