「2007/12/8 K-1 GP」
先頃行われたK-1のテレビ放映分をいまさらになって視聴。最初のGP王者「鉄の拳」フランコ・シカティックから実に15年もの月日が流れていることに感慨を覚えた。ナチュラル・パワー隆盛のご時世に、せめて年末くらいは血沸くような試合を見せてくれよと願いつつ、でもすでに結果はわかっているのであまり気は乗らない。
○ジェロム・レ・バンナVSチェ・ホンマン× 判定3-0
左腕に入っていた大量のボルトが抜け、ようやく本調子の出つつあるバンナ。今年3月の澤屋敷戦の敗戦の記憶など吹き飛ばすが如く、「俺様最強」、「俺様ロックンロール」な煽りV。最強はともかく、ロックンロールを標榜しすぎてくどい感もあるが、パワフルなバンナの復活に会場の期待は高まる。鍛え上げられた肉体に羨望。
1R 左のボディからバンナが先制。ホンマンの出足へローを飛ばし、痛いミドル。飛び込みざまのボディフックでペースを掴む。足技が出てるのはバンナ冷静な証。
ホンマンの抵抗は弱く、動きが遅い。
2R ホンマン逆襲。パンチで前へ出る。
バンナは右へ回って圧力に真正面から挑まないようにしつつ、時折パンチにカウンターで左のミドルを合わせる。が、後半ガス欠で精彩欠く。左いいのもらってぐらつくシーンも。
3R 互いに打ち合う。有効打でバンナ。
判定3-0で勝者バンナ。もうホンマン相手は楽勝か。致命打をもらわずに相手に確実なダメージを与えることができる。
○セーム・シュルトVSグラウベ・フェイトーザ× 判定3-0
1R グラウベが左へ回りたそうな動きを見せるも、シュルトそうはさせない。長い左で突っつき、プレッシャーかけつつ右のローでグラウベの行く手を遮る。クレバーな対応。
グラウベはワンツー+ロー。プラスαで多彩な蹴り技を披露する。しかしシュルト得意のパンチから膝のコンビネーションがどうにもならない。一方的におされながらも必死のガードで有効打だけは避けている。
2R 半ば、グラウベ必殺左のブラジリアン・キックがシュルトの顔面を直撃。出足での、ミドルからハイへの急激な変化にシュルトの目が追いつかない。完全な死角からの一撃。巨人がぐらつくのに会場のボルテージがいきなりヒートアップする。
しかし、なんだかんだいってもそこはGP2連覇の王者シュルト。パワープレイで押し返し、逆に前蹴りとミドルでグラウベのボディにダメージを与える。膝での猛攻が止まらず、一気にペースはシュルトサイドに。
3R ガードが固いグラウベになかなかとどめさせないシュルトは少々ガス欠気味。だが両者の力の差を埋めるには至らず、そのまま何事もなく試合は終了。
○レミー・ボンヤスキーVSバダ・ハリ× 判定2-0
GP2度の覇者対悪童。因縁の(?)一戦。
1R 両者ローの打ち合いから開始。共に動き早く、面白い試合になりそう。
先にペース掴んだのはバダ・ハリ。早いワンツーから左のボディフックor右ローの二択に膝やミドルを練りこんだいやらしい攻め。
レミーは独特のフック気味のワンツーからローを返すが、バダ・ハリのローでダメージを受けたのか動きが鈍い。
2R レミー、ガード固めてローで攻める。魔裟斗いわく、レミーのローはオランダ特有の脛の硬い部分をぶつけるローなんだとかで、なるほど面白いようにバダ・ハリの動きが止まる。
3R 足止まったバダ・ハリにレミーが襲い掛かる。フック気味のパンチ連打からロー、という得意のスタイル。
バダ・ハリ果敢に打ち返すも、攻撃に腰が入ってない。あれでは何発打ってもきかないだろう。
引き分けを含めた判定2-0。レミーの試合巧者ぶりが光った一戦。
○ピーター・アーツVS澤屋敷純一× 1R29秒KO
「あの頃」の強さが戻りつつあるアーツに対するは、バンナを破った日本の新星・澤屋敷。パワー、テクニック、経験に身体能力とどれをとっても勝る相手にどう戦うのか、会場中の期待が集まる。
1R アーツの強烈な右ローでぐらつく澤屋敷。一気にペースを握られ、アーツのラッシュを浴びる。20秒弱でアーツの右ハイ……を防ぐも、ガードの上から薙ぎ倒されダウン。
攻めどころを知っているアーツ。ローをまったくカットできない澤屋敷を滅茶苦茶に攻め立て、1分29秒に右ストレートを直撃させKO。
相手にならない。試合後は泣いていたが、若い澤屋敷これを発奮材料に這い上がれるか。
○セーム・シュルトVSジェロム・レ・バンナ× 2Rセコンドがタオル投入
1R ホンマン戦で見せたように、右へ右へと回るバンナ。プレッシャーかけつつ、シュルトの前蹴りに右のジャブをひっかけ、左フックでカウンター気味に飛び込む。
考えられた戦法がうまくいき、バンナ優勢。だがそこで調子に乗りすぎてしまうのがバンナ。回らずにまっすぐ詰め寄る場面が増え、危険だなと思っていたら、案の定、終わり際にシュルトの右膝の直撃を受ける。
2R 足引きずり精彩欠くバンナ。まったく何も出来ずに攻められ、右ローで出足を払わダウン。すかさずセコンドがタオル投入。
敗れはしたものの、バンナが巨人退治の道筋を作った。あとに続く者はいるか?
○ピーター・アーツVSレミー・ボンヤスキー× 判定3-0
スパーリングパートナーを務めたこともある両者。これが初対決。
1R 一回戦目を瞬殺で切り抜け、まったく疲れていないアーツ。左右フックにローのコンビネーションが有効。打撃が重く素早く積極的。
レミー応戦するもアーツの一撃一撃が重く前に出れない。しかたなくガード固めるも、そうしたらそうしたでアーツは上下に打撃を散らして確実にヒットさせる。うまい。
2R アーツさらに前へ。有効なボディフック中心の攻めの組み立て。
スタミナを奪われジリ貧のレミー。しかし後半突如豹変したように怒涛のパンチラッシュで攻守逆転。アーツに何発も有効打を当てる。
3R 地力はアーツが上。じわりじわりとレミーを押しきり、判定ながらも磐石の勝利。
○武蔵VSデビッド・ダンクレイド× 1R終盤KO
謎の男ダンクレイドと武蔵のスーパーファイト。
1R ダンクレイド足技はそれなりに早いが、手が出ない。故に単発。武蔵はガードを下げる余裕すら見せ、ラウンド終了際に左ミドル一閃。ひさしぶりのKO勝利だが、あまりのかませ犬ぶりに会場の反応は薄い。
○セーム・シュルトVSピーター・アーツ× 1R1:40KO
今一番シュルトに近い男アーツ。かつて判定ながらもシュルトに勝利した実績があり、また距離が合うというナチュラルな利点も含めて期待がかかる。願わくば面白いK-1を。
1R シュルトのストレート気味の左ジャブをもらったアーツ。そこで変に踏ん張ってしまったのが原因か、右膝を痛めて倒れこむ。
あっさりと勝利。祝福もブーイングもない3連覇のGP王者。今のK-1を象徴するようなつまらない一戦。
先頃行われたK-1のテレビ放映分をいまさらになって視聴。最初のGP王者「鉄の拳」フランコ・シカティックから実に15年もの月日が流れていることに感慨を覚えた。ナチュラル・パワー隆盛のご時世に、せめて年末くらいは血沸くような試合を見せてくれよと願いつつ、でもすでに結果はわかっているのであまり気は乗らない。
○ジェロム・レ・バンナVSチェ・ホンマン× 判定3-0
左腕に入っていた大量のボルトが抜け、ようやく本調子の出つつあるバンナ。今年3月の澤屋敷戦の敗戦の記憶など吹き飛ばすが如く、「俺様最強」、「俺様ロックンロール」な煽りV。最強はともかく、ロックンロールを標榜しすぎてくどい感もあるが、パワフルなバンナの復活に会場の期待は高まる。鍛え上げられた肉体に羨望。
1R 左のボディからバンナが先制。ホンマンの出足へローを飛ばし、痛いミドル。飛び込みざまのボディフックでペースを掴む。足技が出てるのはバンナ冷静な証。
ホンマンの抵抗は弱く、動きが遅い。
2R ホンマン逆襲。パンチで前へ出る。
バンナは右へ回って圧力に真正面から挑まないようにしつつ、時折パンチにカウンターで左のミドルを合わせる。が、後半ガス欠で精彩欠く。左いいのもらってぐらつくシーンも。
3R 互いに打ち合う。有効打でバンナ。
判定3-0で勝者バンナ。もうホンマン相手は楽勝か。致命打をもらわずに相手に確実なダメージを与えることができる。
○セーム・シュルトVSグラウベ・フェイトーザ× 判定3-0
1R グラウベが左へ回りたそうな動きを見せるも、シュルトそうはさせない。長い左で突っつき、プレッシャーかけつつ右のローでグラウベの行く手を遮る。クレバーな対応。
グラウベはワンツー+ロー。プラスαで多彩な蹴り技を披露する。しかしシュルト得意のパンチから膝のコンビネーションがどうにもならない。一方的におされながらも必死のガードで有効打だけは避けている。
2R 半ば、グラウベ必殺左のブラジリアン・キックがシュルトの顔面を直撃。出足での、ミドルからハイへの急激な変化にシュルトの目が追いつかない。完全な死角からの一撃。巨人がぐらつくのに会場のボルテージがいきなりヒートアップする。
しかし、なんだかんだいってもそこはGP2連覇の王者シュルト。パワープレイで押し返し、逆に前蹴りとミドルでグラウベのボディにダメージを与える。膝での猛攻が止まらず、一気にペースはシュルトサイドに。
3R ガードが固いグラウベになかなかとどめさせないシュルトは少々ガス欠気味。だが両者の力の差を埋めるには至らず、そのまま何事もなく試合は終了。
○レミー・ボンヤスキーVSバダ・ハリ× 判定2-0
GP2度の覇者対悪童。因縁の(?)一戦。
1R 両者ローの打ち合いから開始。共に動き早く、面白い試合になりそう。
先にペース掴んだのはバダ・ハリ。早いワンツーから左のボディフックor右ローの二択に膝やミドルを練りこんだいやらしい攻め。
レミーは独特のフック気味のワンツーからローを返すが、バダ・ハリのローでダメージを受けたのか動きが鈍い。
2R レミー、ガード固めてローで攻める。魔裟斗いわく、レミーのローはオランダ特有の脛の硬い部分をぶつけるローなんだとかで、なるほど面白いようにバダ・ハリの動きが止まる。
3R 足止まったバダ・ハリにレミーが襲い掛かる。フック気味のパンチ連打からロー、という得意のスタイル。
バダ・ハリ果敢に打ち返すも、攻撃に腰が入ってない。あれでは何発打ってもきかないだろう。
引き分けを含めた判定2-0。レミーの試合巧者ぶりが光った一戦。
○ピーター・アーツVS澤屋敷純一× 1R29秒KO
「あの頃」の強さが戻りつつあるアーツに対するは、バンナを破った日本の新星・澤屋敷。パワー、テクニック、経験に身体能力とどれをとっても勝る相手にどう戦うのか、会場中の期待が集まる。
1R アーツの強烈な右ローでぐらつく澤屋敷。一気にペースを握られ、アーツのラッシュを浴びる。20秒弱でアーツの右ハイ……を防ぐも、ガードの上から薙ぎ倒されダウン。
攻めどころを知っているアーツ。ローをまったくカットできない澤屋敷を滅茶苦茶に攻め立て、1分29秒に右ストレートを直撃させKO。
相手にならない。試合後は泣いていたが、若い澤屋敷これを発奮材料に這い上がれるか。
○セーム・シュルトVSジェロム・レ・バンナ× 2Rセコンドがタオル投入
1R ホンマン戦で見せたように、右へ右へと回るバンナ。プレッシャーかけつつ、シュルトの前蹴りに右のジャブをひっかけ、左フックでカウンター気味に飛び込む。
考えられた戦法がうまくいき、バンナ優勢。だがそこで調子に乗りすぎてしまうのがバンナ。回らずにまっすぐ詰め寄る場面が増え、危険だなと思っていたら、案の定、終わり際にシュルトの右膝の直撃を受ける。
2R 足引きずり精彩欠くバンナ。まったく何も出来ずに攻められ、右ローで出足を払わダウン。すかさずセコンドがタオル投入。
敗れはしたものの、バンナが巨人退治の道筋を作った。あとに続く者はいるか?
○ピーター・アーツVSレミー・ボンヤスキー× 判定3-0
スパーリングパートナーを務めたこともある両者。これが初対決。
1R 一回戦目を瞬殺で切り抜け、まったく疲れていないアーツ。左右フックにローのコンビネーションが有効。打撃が重く素早く積極的。
レミー応戦するもアーツの一撃一撃が重く前に出れない。しかたなくガード固めるも、そうしたらそうしたでアーツは上下に打撃を散らして確実にヒットさせる。うまい。
2R アーツさらに前へ。有効なボディフック中心の攻めの組み立て。
スタミナを奪われジリ貧のレミー。しかし後半突如豹変したように怒涛のパンチラッシュで攻守逆転。アーツに何発も有効打を当てる。
3R 地力はアーツが上。じわりじわりとレミーを押しきり、判定ながらも磐石の勝利。
○武蔵VSデビッド・ダンクレイド× 1R終盤KO
謎の男ダンクレイドと武蔵のスーパーファイト。
1R ダンクレイド足技はそれなりに早いが、手が出ない。故に単発。武蔵はガードを下げる余裕すら見せ、ラウンド終了際に左ミドル一閃。ひさしぶりのKO勝利だが、あまりのかませ犬ぶりに会場の反応は薄い。
○セーム・シュルトVSピーター・アーツ× 1R1:40KO
今一番シュルトに近い男アーツ。かつて判定ながらもシュルトに勝利した実績があり、また距離が合うというナチュラルな利点も含めて期待がかかる。願わくば面白いK-1を。
1R シュルトのストレート気味の左ジャブをもらったアーツ。そこで変に踏ん張ってしまったのが原因か、右膝を痛めて倒れこむ。
あっさりと勝利。祝福もブーイングもない3連覇のGP王者。今のK-1を象徴するようなつまらない一戦。
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