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世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

K-1 WORLD GP 開幕戦inKOREA

2007-09-30 14:41:37 | 格闘技
K-1 WORLD GP 開幕戦inKOREA

 12月の決勝トーナメントに向けた初戦。

○セーム・シュルトVSポール・スロウィンスキー× 1R2:12KO
ホースト直伝のコンビネーションで攻め立てるスロウィンスキー。ブレギーを倒すなど成長著しい彼だが、今回は相手が悪かった。
 ロー、前蹴り、ミドル、膝etc……足技の弾幕に阻まれ前進の止まったスロウィンスキーを、シュルトの岩のような左ジャブが痛めつける。とどめは間合いを詰めての左膝。危なげなくつまらない圧勝。

○グラウベ・フェイトーザVSハリッド・ディ・ファウスト× 判定3-0
 極真戦士対道楽ファイター。グラウベの完勝かと思いきや、ファウスト善戦。今日一の良い試合となった。
 ファウスト足技はほぼないものの、パンチがいい。フックにストレートを混ぜ、連打連打でグラウベを追い詰める。藤本なんかと違って狙いが的確で、ぶん回してる感がないのも好印象。
 対するグラウベも悪くはない。ガード一辺倒に追い込まれる危険な局面は何度もあったが、一発の膝で流れを取り戻すことができるのが強み。1Rで2度奪ったダウンは、カウンターの膝とガード状態から最短距離を走る正拳突きによるもの。空手が見に染み付いた彼らしいアドバンテージ。
 2R。劣勢も、離れれば地獄が待っていることを知るファウストは下がらずインファイト。ダメージの名残も見せず元気に殴りまくる。会場からも拍手。アッパーやボディなど打ち分けが欲しいところ。
 グラウベはガードを固めてミドル、ハイ、ブラジリアンキックに膝。意外とよいのが顎を狙う右の蹴り上げで、この速さにはファウストも面食らっていた。
 3R。明らかに有効打を被弾しているのに倒れないファウスト。あげくパンチを返したりする様に会場熱狂。判定グラウベ勝利は順当だが、ファウストの株は下がらなかった。

○レミー・ボンヤスキーVSステファン・ブリッツ・レコ× 1R2:39KO
因縁の対決は、開始から火花がバチバチ飛び散るような熱戦。ストレート系のパンチで押すレコを迎え撃つレミーは、フック系のパンチや回し蹴りを多様する。流れの中から例の飛び膝が出る展開が、調子のよさを物語る。
 互いにテクニシャン同士プライドの高い者同士だからさぞや面白い試合になるだろうと思いきや、最後は寒い終わり方。レミーの飛び膝でダウンを喫したレコが、10カウント以内にファイティングポーズをとらなかったとしてレミーの勝利。俺も含めて多くの人間には間に合ったように見えた。それは場内一斉のブーイングからも明らか。しかしジャッジは覆らず、谷川EP必死のフォローも空転。藤原紀香も思わずびっくり。

○ジェロム・レ・バンナVSパク・ヨンス× 1R0:41KO
交通事故で欠場したカラエフの代打は韓国のテコンドーチャンプ。
 距離をとって蹴りたいパクだが、尋常でないバンナのプレッシャーに圧され、いいところが出せない。ガードが下がり気味でこれは危ないな……と思っていたら、案の定の右フック一閃。公開処刑。

○バダ・ハリVSダグ・ウィニー× 2R1:23KO
 ダグ・ウィニーはニュージーランドのボクシング元五輪代表だとか。なるほどパンチがいい。出入りも激しくバダ・ハリやりにくそう。しかしキックのほうはいまいちで、2R早々飛ばしたローにカウンターのストレートを合わせられKO。まだまだ青い。

○澤屋敷純一VS藤本祐介× 3R1:30KO
日本人プロテクト、なんて騒いでる人も多いけど、みんな見たくないのか? 日本最強に魅せられた人間と、そんなもの屁とも思ってない人間のプライドを賭けた試合だぞ、めちゃめちゃ面白いじゃないか。負けたほうは恥ずかしくて表歩けないんだぞ。
 1R。ロー主体の藤本の攻勢。適当に捌くも、澤屋敷動きがぎこちない。1分経過したところでアクシデント。藤本の頭突きをもらった澤屋敷が鼻が折れてるんじゃないかってほどの大流血。呼吸も苦しそうだが、さすが冷静。セコンド前田憲作の声もしっかり聞こえ、藤本のストレートにミドルを合わせる余裕がある。
 2R。盛んに打ち合う両者。一進一退の攻防のさ中、澤屋敷の膝が突破口を切り開く。ダウンを奪い、右目蓋をカットさせ……なにより藤本の足腰から粘りを奪った。この後もう一度ダウンを奪い最終ラウンドへ。
 3R。相変わらずぶんぶかパンチを振り回す藤本。だが軸足が安定せず体が流れ、何度もスリップを繰り返す。七転八倒の醜態。その後も澤屋敷の攻撃が当たるたびにころころ倒れ、結局このラウンド3回のダウンを奪われ敗北。

○ピーター・アーツVSレイ・セフォー× 1RTKO
 K-1レジェンド同士の対戦も、セフォーの体の締りがやたらと悪い。ぶくぶく太って動きも鈍く防戦一方。1Rで2度のダウンを奪われ、2R以降続行不可能でセコンド陣からタオル投入。病気か?

○チェ・ホンマンVSマイティ・モー× 3R判定2-1
モーのインファイトを恐れたホンマン、前蹴りで間合いをとり膝で迎え撃つ、正解だけどクソつまらない戦法。凡戦の中、飛び込んでのフック連打で何度か場を盛り上げるモーだが、ローブローをダウンと見なすミスジャッジのせいでやる気を喪失。そりゃああのまま延長してもホンマンの勝ちだとは思うけど……。

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