![]() | この彼女はフィクションです。(2) (少年マガジンコミックス) |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
「そうか……。これが「恋」か……」
「この彼女はフィクションです。(2)」渡辺静
ユーリの暗い青春を支えてくれた妄想彼女・ミチルは、妄想だけに、ユーリの自由に設定できた。巨乳で天然で黒髪ロングで超絶美形。ドジっ娘だったり、料理が苦手だったりという短所を差し引いてもあまりあるほどのプラスだらけ。あげくにユーリのことが大好きで、具現化までしちゃうとなれば、妄想主の本望だと思うのだが、どっこいユーリにはすでに同じ部活に想い人がいて、暗い青春からは脱却できそうになっている。もう、ミチルは必要ないのだ。
が、むしろとんでも設定そのままに具現化してしまったミチルは、自分から心変わりした原因の女を突き止めて排除しようなどという狂気極まる思いを口にする始末。
ユーリの視線から、同じ部活の中にユーリの想い人がいることに気付いたミチルは、犯人捜しをしようとするのだが、その方法はなんと「皆殺し」だった……!
ヤンデレ妄想彼女・ミチルが暴れまくる、シリーズ第2巻。前巻も面白かったけど、今回はさらに良かった。
問題だらけでも、基本的には純粋無垢で、哀れな存在である彼女。ユーリとフーコ先輩は、拒絶するのではなく距離の取り方とコントロールの方法を考えようと、それぞれのやり方で彼女に接する。共有する秘密はさらに2人を接近させ、恋愛方面は否が応にも盛り上がりを見せる。
フーコ先輩のかわいさは異常。これは異論ないところだと思う。ユーリと接するたびに高まる動悸の理由を知ろうと思うあまり、ついには深夜のユーリ宅訪問まで敢行してしまう彼女。その彼女が、とうとう自分の気持ちを知ってしまうあたりで悶え死んだ。
最高です。早く続きをお願いします。