J's日誌

中小企業診断士、経営管理修士(MBA)、事業再生士補、AFP。某NPO法人フットサル連盟副理事長。

「フットサル・ラボ!」パネルディスカッション4

2010-03-19 20:00:00 | Weblog


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先週土曜夜に参加してきた、標記ディスカッション。

第4回目は、ゴレイロの重要性について。


 ※ ※ ※


【質問】
今日の試合(注:準決勝)についてお聞きしたいのですが、
神戸と大阪の試合が1-0で大阪が勝ったじゃないですか。
大阪のGK(イゴール)が非常に良くて、神戸はシュートを
43本、大阪は13本しか打たなかったが、大阪が勝ちました。

ああいう試合の場合、もし神戸の監督だったとしたら
どのような指示を出して点を取りにいきますか。結構、
GKの正面から打っているシュートが多かったと思うので、
サイドからの突破やセグンドパウ(ファー詰め)などが
有効なのではないか、と個人的には思ったのですが。


【ミゲル・ロドリゴ フットサル日本代表監督】

自分だったら、ハーフタイムに契約をして、ケネディを
暗殺した暗殺者に頼んで、銃弾ではなく麻酔薬を塗った
針を打ち込んでもらい、イゴールを交代させます。

そうすれば、後半はイゴールなしの大阪と戦える。(笑)
まあ、実際にはそれは出来ないのですけど。(爆笑)

仰るとおり、自分も見ていて、1対1の、GKに非常に
近くまで接近するシーンがたくさんあったのに、ファー
ポストに誰もサポートで来ていないケースが多かった。

1回、非常に印象に残っているのは、神戸の須藤選手が
ファーポストに入っていったのに、外に流れてしまった。



もうひとつ気になったのは、GKとの1対1でいいパスを
もらったときに、皆ダイレクトでシュートにいっていたこと。

足裏でコントロールして、GKと駆け引きをする。あるいは
足裏で舐めてタイミングをずらすとか。イゴールはだいたい
そういう接近戦になると姿勢を固め、ブロックを作るが
例えばその上をループで抜こうという発想であるとか、
攻撃側のクリエイティビティが欠けていたように思う。

ゴールに迫った最後の最後で、まるで皆既日食にでも
あったかのように、何も見えなくなってしまっていた。



だいたい、あの大きなイゴール(1m86cm)に対して
みんな1mくらいの高さにシュートを打ち込んでいた。
人間にぶつけにいくようなシュートばかりだった。

比嘉リカルド監督にも「上だ、上」と話したし、リカルド
監督もそれを言っていたようなのだが、選手がその指示を
ピッチで実現出来るかというと、それはまた別の話だから。
もちろん、イゴールの素晴らしさはあったのだけどね。

試合中、11分間の間、大阪は枠にいくシュートを1本も
打てなかった。神戸としては後半は素晴らしいゲームをした。

リカルド監督としては、必要な指示はした。だからここから
何が出来るかといえば、トレーニングをするしかないのだ。
最終的にプレーをして、決断をしていくのは選手なのだから。



【ホセ・プルピス フットサルタイ代表監督】
ミゲル監督も言っていたとおり、イゴールは偉大なプレー、
違いを見せるプレーをしていたわけで、非常に良かったのは
事実なのだが、神戸としてはちょっと焦ってしまったと
いうか、辛抱強さを欠いた試合をしてしまった。

セカンドポストに出せるシーンも自分の記憶では4回から
5回はあったと思うし、イゴール選手をドリブルでかわして
からシュートを打とうとすれば出来たシーンも、いくつか
あったはずだ。

さらに重要な問題としては心理的な部分。イゴール選手が
後半に3回くらい止めたシーンがあって、その後神戸の
選手は「どんなにシュートを打っても入らないのでは?」
と思ってしまったように見えた。逆に、イゴール選手は
そういったプレーを続けたことで心理戦においても有利な
位置にいたようだ。

そういった、イゴール選手の放つ存在感というか、心理的な
プレッシャーに神戸の選手は萎縮してしまったのではないか。

何故なら、普段の神戸の選手だったら、普通にプレーして
いればミスしなかっただろうな、というシーンでもミスして
しまっていたからだ。もちろん、全体としては神戸の方が
押していたし、プレー自体は神戸の方が良かったと思うが。



【ミゲル・ロドリゴ フットサル日本代表監督】
今日のような感覚、こういうシチュエーションというのは
スペインでゲームを見ていればしょっちゅうあることだ。

何故かというと、スペインのGKは本当に優れていて、
本当にゴールを決めるのが難しいから。

例えば、ルイス・アマドに代表されるように、
大きくて優秀なトップレベルのGKがたくさんいる。

「あれだけ止められちゃったらどうしようもない」
という状況が、スペインではしょっちゅうある。
向こうでは、GKというのは、そういう存在なのだ。



残念ながら、日本のGKの現状をみると、
非常に大きな差があると感じざるを得ない。

スペインの感覚でいけば、
イゴール選手のレベルは「普通」です。

(注:会場がざわめく)

なので、今日のような感覚、「うわー、あのGKじゃ
入らないなぁ」という感覚は、スペインでは毎週
土曜日に皆さんが味わうことができるものなのです。

けれども、そういうGKの存在によって、攻撃側の
選手のゴール前でのクリエイティビティを刺激して
いく、養っていく、ということになるともいえます。



「誰が一番、決定的な仕事が出来る選手か?」と
いうことをよく聞かれる。「ファルカンですか」
「レニージオですか」「シュマイケルですか」
「キケですか」といろんな選手の名前が挙がる。

それらの選手は全然違っていて、誰かと
いうと、それは(GKの)ルイス・アマドなのだ。

最近のスペイン代表の国際大会での成績、
欧州選手権などいろいろ勝っているが、
それらは全てルイス・アマドのおかげなのだ。

 ※ ※ ※

(続く)





なかのひと


イゴールが「普通」...(-_-;
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