4月5日のキリンチャレンジカップでなでしこジャパンが優勝したことは記憶に新しいが、しかしそのときエース澤穂希選手は試合会場にいなかった。
これまで公になることはなかったが澤選手は日ごろ「澤ノート」というものを書いているそうである。
初めて全日本メンバーに選ばれた18年前から書き続けていて、その日の練習内容や体調、試合があればその経過と結果、自分のプレー内容などを細かく書いているようである。
そのノートの内容が後輩大野忍選手を通じ「裏指令」として、他のなでしこメンバーに伝えられているという。
サッカー関係者によると、技術論や戦術論はもちろん、特に後輩たちが共感しているのは、ノートの端に書かれた彼女の人生観や、メンタル面に関することのようである。
<ノートに書かれている澤の言葉>
・悩みがあることは良いこと。目標があるから人は悩む。
・あなたは人の見ていない所で努力している。でも、知っている人は知っている。
・困難は、それを乗り越えられる人にだけやってくる。
不在のエースからの言葉に、メンバー達は優勝で応えたのだ。(女性自身より)
このノートの言葉は凄く胸に響くものだと思っているし、スポーツのみならず人生においても通用するもので、澤選手だからこそ説得力に重み感じるものであり、ワールドカップ決勝のPK戦の時、その瞬間をまともに見ることができずに目を閉じて祈っていた姿が人間味溢れていて今でも印象に残っている。
まもなくなでしこリーグが開幕するが、元気にプレーする澤選手の姿を早く見たいと思っているし、ロンドン五輪なでしこジャパンの詩中になること間違いなしである。
*我が家の庭にも春の息吹が