広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

盛岡駅で宮古のパン

2016-03-06 22:33:01 | 各地お土産・食べ物
旅行記とは順番が前後しますが、湯瀬・八戸へ行った帰り、乗り換えの待ち時間に盛岡駅をうろうろ。
盛岡駅では、新幹線改札内、駅ビルフェザンとも、おみやげ品が豊富に売られている。仙台駅ほど大きすぎず、秋田駅ほど物足りなくもなく、ちょうどいい規模。
三陸銘菓「かもめの玉子」は、秋田県内でもたまに売っているけれど、果物などの味の季節限定品は、まず見かけない。それも盛岡駅なら、コンビニでも当たり前に売られている。ちなみに買わなかったけど、今冬はリンゴ味だった(2月末から春のイチゴ味に交代)。

JR東日本のコンビニ「NEWDAYS」をのぞいてみると、見慣れぬパンが大量に並んでいた。※盛岡駅には改札内外に複数店舗があるが、そのどこでも扱っている模様。
消費期限が4日後と長く、1個130円の手頃な値段でおいしそうだったので、購入。
ネット上の情報では、2012年秋の時点で既に売られていた。入荷する曜日が決まっているという情報もあるが、現状は不明。
相馬屋のクリームパン

相馬屋のあんパン 中途半端な写真ですみません
もう1種類、同じサイズのジャムパン(イチゴジャムらしい)もあった。

岩手はご当地パンメーカーが多い地域で、秋田でもなじみがある大手・シライシパン、八戸辺りまで勢力があるイチノベパンのほか、コッペパンに各種クリーム類をサンドしたのが人気の福田パン(2階北改札口前の店で扱っていたが、売り切れていた)は知っていた。※福田パンについてはこちら
初めて知った「相馬屋」とは、三陸・宮古市にある「相馬屋菓子店」。「ベーカリー相馬屋」とも呼ぶようだ。

クリームパン。ちょっと小さめで白い
最近のヤマザキなどのクリームパンは、皮(パン生地)は気泡が入ってスカスカしている。こちらは、みっちり。
割ったところ
食感はもっちり、しっとりしていて、おいしい。クリームも滑らかでおいしい。クリームは少ないように見えるけれど、食べると足りなくはない(欲を言えば、もう少し多いとうれしいことはうれしいですが)。

あんパン。こちらの皮の表面は茶色い
生地はクリームパンと同様。見るからにたっぷりのあんこも滑らか。上品な味わい。

昔ながらの素直な菓子パンで、良かった。待ち時間に盛岡駅構内をうろつく目的が、1つ増えた。
宮古では親しまれているお店でありパンであるみたいだけど、そこから近くはない盛岡(宮古までの距離は秋田までとそんなに違わない)では、どうだったのだろう。
個人商店だろうから、まとまった数を作って輸送するのは大変だと思うので、継続して販売されているからには人気があるのでしょう。
たまには秋田で売ってくれても、いいかもしれませんよ。あと、車内販売とか。

旅行記の続き
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八橋一里塚交差点

2016-03-04 00:01:14 | 秋田の地理
3月2日の20時前、秋田市八橋本町の「八橋一里塚」交差点で交通事故があった。大型トラックが信号柱に衝突してなぎ倒したもので、人的被害はなし。
トラックは庄内ナンバーで、30歳代の運転者は「脇見をしていた」とのこと。
発生当時は、雪や雨は降っておらず、積雪はなし(※事故後に12センチ積もって、昼に融けた)、路面凍結もしていなかったはず。

八橋一里塚交差点は、旧国道とけやき通りが交わる十字路。
中央分離帯付き片側3車線のけやき通りとしてはこの交差点が北端。ここから北は、分離帯なし片側1車線となる。すなわち、けやき通りから北進すると、この交差点から先で車線が減って、道幅が狭くなることになる。
今回の事故は、その北進するトラックが、狭くなった部分に立っている柱にぶつかった。

交差点は秋田テレビ(AKT)本社の(真ん前じゃないけど)前。最近、多くの放送局がやっているように、AKTも屋上カメラを常時録画していたようで、事故の瞬間が撮影されており、まだ帰宅しないでいたのか武田哲哉アナウンサーのレポートで放送された。

けやき通りを市役所方向から直進しようとするトラックが、何のためらいもなく(向きや速度を変えず)一直線に柱に向かって行ったように見えた。衝突・柱倒壊の衝撃で、電線1本だけでつながっている旧国道向かい側(南西角)の信号柱も、ぐらぐらと大きく揺れていた。
AKTとしては、決定的瞬間の撮影に成功したのに、ホームページのニュースにはアップされていない(項目自体がない。他の民放2局は掲載)。
また、時間的に間に合うはずの3日付秋田魁新報にも出ていない。それなりのニュースだと思うけど…【4日追記】4日紙面にも掲載されず。魁は報道しないことにしたようだ。ABSの「さきがけABSニュース」では報道したのに(ABSの番組名の「さきがけ」は名前だけだから)。

3日午後撮影。左から右へ進んだトラックが、正面の信号柱にぶつかった
倒された信号柱には、2013年に更新されたばかりのフラット型車両用信号機2台と薄型歩行者用信号機2台が設置されていた。
現場跡。奥がAKTのアンテナ
現在は、仮設の信号柱に、使い古しの電球式信号機(特に車両用は樹脂製ボディの古めのヤツ)が設置されている。律儀なことに「八橋一里塚」の交差点名(地点名)表示板は、再設置されている。

現地の位置関係からすれば、横断するために信号待ちする歩行者がいたならば、確実に信号柱の近くに立つはず。仮に、事故発生時に歩行者がいたら、重大な事故になってしまっていた可能性が高い。この程度で済んだのは幸い。

この道は、県外ナンバーのトラックがわざわざ通るとは考えにくい。1本向こうの新国道と間違えて入りこんでしまったのだろうか。
この道を通るのが初めてだったとすれば、夜でもあり、気づくのが遅れたのかもしれない。
交差点南(けやき通り)側から
けやき通り北端では、3車線が左折・直進・右折に分かれる。直進車は、わずかに右にハンドルを切らないと、信号柱にぶつかってしまう。
Googleストリートビューより。北側から。右が倒された柱

Googleマップ航空写真より。北進直進車は赤い線のように進む
充分に気をつけて運転してもらうのがいちばんだけど、歩行者も信号待ちの時にぼーっとしたりスマホをいじったりするよりは、キョロキョロするべきかもしれない。
あとは、自動ブレーキや自動運転技術が進歩し、すべての車に搭載されることを願う。


ところで、けやき通りの反対側の南端も、同じように車線減少・幅員減少する。(南のほうがより狭いはず)そちらには、
「幅員減少」の警戒標識
※「車線数減少」標識は、幅員減少の中に点線が入る。
南端交差点直前の両側(歩道と分離帯)にでっかいのが2枚ずつ計4枚、さらに1つ手前の交差点の手前である県庁正庁【2021年4月11日訂正】本庁舎の脇辺りにも設置されていて、これでもかと注意喚起されている。
一方、北側にはまったくない。
北側にも標識を設置すればいいのではないだろうか。警戒標識なので、道路管理者である秋田市が設置することになる。
この辺に標識があっても…
あと、南側の狭くなった角には、ガードレールが設置されているのに、北側は縁石だけ。
ガードレールがあれば、突っ込まれた時の被害軽減になるかもしれないし、白色が目立って注意喚起にもなりそう。スペース的には設置できそうだから、北側にも設置するべきだと思う。

※この後、4月11日には、新しい柱を立てる工事が行われていた。その週末までには元に戻った
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東小外壁 その後

2016-03-02 23:10:10 | 秋田のいろいろ
2012年2月に、秋田駅の東にある秋田市立東小学校の外壁を取り上げた。
大規模改造工事が行われた際、外壁の一部が従来とまったく違う色に変わって、ちぐはぐになってしまったという内容。

その後しばらく見ていなくて、久々に。
逆光ですが、グラウンド越しに北面
2012年時点では、全面がサーモンピンクのままだった北側校舎の北面の壁も、白と黄色に変わっている。
(再掲)以前の同じ面
さらに塗替えが実施されていたのだった。

ただし、
北面と西面
西面は、以前と同じく中途半端。
東面も以前のまま
色が変わった北面の階段室部分にある、校章や特徴的な丸窓はそのまま。

東面
正面入口である東面も、2階建ての出っ張った部分は色が変わっているが、奥に見える校舎本体の3・4階部分はピンクのまま。裏(中庭に面している?)の南面もそのままのようだ。
以上、以前より白と黄色の新塗装に変わった部分は増えたものの、以前の色のままの箇所もあり、依然としてちぐはぐ。

さらに北面でも、耐震補強の部材が設置されている箇所(塗り替え前からあった)は、ピンク色のまま。
せっかくうまく隠していたのが、まる分かり

もう何年かすれば、全部の色が統一されるのだろうか。
それにしても、同種の工事が行われた他の秋田市立各学校では、従来と同じ色で塗り替えられているのに、どうして東小は色を変えたのか、秋田市の判断がよく分からない。

【6日追記】東小の新しい塗装は、泉小の塗装(この記事中ほど)と濃淡を逆にしたものに似ている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湯瀬から盛岡まで

2016-03-01 23:08:46 | 旅行記
湯瀬に一泊して翌朝。
下を米代川が流れる。昨日は吹雪で見えなかった奥の山並みも姿を現す
前日の強風は収まった。
内陸の鹿角は、朝はマイナス10度前後まで冷えることもあるのをテレビのアメダスで見て覚悟していたが、この日はマイナス4度くらい。出発時はもっと上がっていて、秋田市と変わらない。

列車時刻の都合上、チェックアウトタイムギリギリまで粘って、(ホテルの車での送りをお断りして)ぶらぶら歩いて湯瀬温泉駅へ。
ホテルの前が湯瀬渓谷の遊歩道の入口。雪で入れないだろうなと予想していたが、案の定、20センチほど積もっていて、足跡すらない。
左の緑色の橋が花輪線
対岸に、小さい滝のようなものが複数あるのが見えたので、雪をかき分けて川岸の柵まで行く。
水がきれい

流れている滝が1つ、残りは凍結している
凍っているのは滝じゃなく、ただのつらら?

ホテルの前に架かる駅方向へつながる橋は、歩行者用と車両用で分かれているが、歩行者用はやはり雪がもっさり。
歩行者の橋に「長者橋」との銘板があった。「だんぶり長者」伝説にちなむのだろう。※「だんぶり」は方言でトンボのこと。詳細は各自調べてください。

道標には、遊歩道終点まで4.5キロ、1つ大館寄りの八幡平駅まで5.0キロなどとある。
「菅江真澄の道」の標柱もあった。「ふる郷をおもい出湯の山ちかく わきて物うき棹鹿の声」。
200年ほど前の紀行家・菅江真澄(すがえますみ)は、秋田県内やその周辺を歩いて記録を残している。秋田市内にはよく標柱があり、周辺市町村でも見かけるが、湯瀬にも来ていたのか。ほんとうにくまなく歩いた人であり、湯瀬は当時から温泉として知られていたことになる。
「棹鹿」とは「さ雄鹿」、シカのことらしい。この辺にはニホンジカはいない(いなかった)はずだし、ニホンカモシカは鳴かない。何の声を聞いたのだろう。【7月2日訂正】秋田県全般の話だが、かつては秋田にもニホンジカが生息していたとのこと。明治以降の狩猟で絶滅していたのだった。

湯瀬ホテルの対岸、橋のたもとの公共浴場「湯瀬ふれあいセンター」の脇に、
火の見櫓
秋田市内では、放置状態同然のものや、撤去された火の見櫓が多く、目にする機会はほとんどなくなってしまった。
ここのは、色あせてはいるものの、てっぺんに半鐘が付いているから現役だろうか。
だけど、谷底に位置するここに設置しても、あまり見通しは利かなそう。

前回、駅から湯瀬ホテル・湯瀬渓谷入口までの道順の説明で、踏切が2つ登場した。
駅寄りの踏切は、
「湯瀬踏切」
妥当な名称。好摩駅から59キロ976メートルの地点とある。(好摩-湯瀬温泉駅の営業キロは59.9キロ)

大館寄りのほう。
こちらは60キロ204メートル地点
表示板は古めかしい手書き文字。柵の色が、黄色と黒でなく、赤と白。最近は視認性が高いとして赤白の踏切がある。ここは、柵の裏面などは黄色かったので、塗り替えたのだろうか。
その名は、「湯坂踏切道」?

踏切の名所って、「○○踏切」と最後に「踏切」が付くのが普通。これは途中に「踏切」が入って最後に「道」。どういう意味?
後方にある非常時の連絡先を記した看板には「湯坂踏切」とある。湯坂踏切道は古い名? 書き間違い?
箱を満載した古そうなトラック。運転者は短足

※2017年11月に再訪したが、火の見櫓も踏切も変わりなかった。その他追加事項はこの記事にて。

鹿角市のマンホールのフタは比内鶏

1日7往復しかない湯瀬温泉駅では、湯瀬温泉の宿で朝食後に移動する場合、ダイヤの選択肢は限られる。(高速バスなら毎時1本ですが)
下り大館方面は、6時48分、8時44分、11時21分だから、8時44分の一択でしょう。
上り盛岡方面も、5時50分、7時44分、10時26分。8時前では早過ぎるから、10時が無難。
そんなわけで、10時26分発。

委託駅員さんに見送られて、列車に乗り込む。
乗る客は我々だけだったが、高齢者を中心に5人くらい降りたのには驚いた。
何かの用事で湯瀬に来たのか、湯瀬の人が朝いちばんで鹿角に行って用足しして帰ってきたのか。そういえば、駅前には昨日来た時にはいなかった、客待ちタクシーがいた。1台だけだけど。
本数が少なくても、地域の足として利用されているようだ。

鹿角方面から乗って県境を越えようとするお客は思ったより多い。4人掛けボックスはどれも先客がいて(1人で1ボックス独占を含む)、今回も2人掛けへ。3時間ぶりの列車だから、わずかこのくらいとも言えるか…

湯瀬温泉駅を発車して3分ほどで、あっさりと岩手県に入った。
林の中をせせらぎと並んで進む車窓がしばらく続く。「高原の車窓」らしくて好き。

岩手県に入っているが、見えている川はまだ、日本海へ注ぐ米代川水系らしい。
岩手県に入って2つ目の田山駅を過ぎて、横間駅手前のトンネルの中が分水嶺(の下)のようだ。
「よこはま」じゃなく「よこま(横間)」駅
ホーロー看板の駅名板が健在の駅が多かった。

引き続き、雪の高原地帯を走る。ところどころ集落があり、学校のグラウンドにクロスカントリースキー用のコースが作ってあったりする。
東北自動車道では安代(あしろ)と呼ばれる、荒屋新町駅。
ここからは険しい勾配が続く。赤坂田-安比高原-松尾八幡平の間で、およその標高(マピオンより)が400-500-300メートルと変わる。
「龍ヶ森(安比高原の旧駅名)」と呼ばれ、かつては蒸気機関車が3重連や前後に付いてあえぎながら走ったという。
男鹿線・五能線でおなじみのキハ40系気動車が花輪線に導入されなかったのは、キハ40の非力なエンジンでは龍ヶ森に対応できなかったからだという話も聞いた。(秋田県側では、臨時や代走で入線実績あり)

キハ40(換装前)の倍のエンジン出力を誇るキハ110系も、少々苦しそうにエンジンをうならせて龍ヶ森を走行。でも、50km/hくらいは出ていたのではないだろうか。

やがて、徐々に高度が下がり、平地が広がっていく。天気が良ければ岩手山も見えるだろうか。
こういう景色の変化のしかたが、同じ秋田・岩手県境である田沢湖線の風景とどこか似ているが、花輪線のほうがややのんびりした感じか。
雪が少なくなり、建物が増える
お客も少しずつ増えて、だいたい席が埋まった。
湯瀬温泉から1時間20分。好摩駅に到着。元東北本線である第3セクターのIGRいわて銀河鉄道に入る。乗務員の交代はなし。

花輪線区間では、線路の制約から85km/hが最高速度。(GPSの計測によれば、ごく一部区間で85キロ弱出ていた)
IGR区間は線路状態が良いので、キハ110系の性能いっぱいの100km/hで走行できる。今回は、直前を貨物列車が遅れて走行していたので、やや控えめだったようだ。
【2017年11月23日追記】2017年11月に同じダイヤに再乗。この時は本来の走行だったと思われるが、思った(期待した)よりも静かな走りだった。ぐんぐん加速して、後は滑るように走る感じ。

再びうっすらと雪が積もるようになり、少々吹雪く。
石川啄木の生誕地・渋民村(現・盛岡市)の渋民駅には、
啄木顔はめパネルがぽつんと
ただし、渋民駅の開業は戦後で、石川啄木の頃は好摩が最寄り駅だったとのこと。

厨川(くりやがわ)駅の広告看板。
「らいおん動物病院」
「スズメからライオンまで」だって!
【2017年11月23日追記】2017年11月に反対側の車窓を見たところ、ホーム上にも同じ内容の少し小さい広告が出ていた。

盛岡駅にのIGRホームに到着。1階北側のIGR専用改札口(自動改札なし)からしか出られない。
久々に都会の風景。盛岡市街地もうっすらと積雪

多少、続きます
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする