恒例の「あらや大川散歩道雪まつり」が、昨日1月28日に開催された。今年は記念すべき10回目で「10周年記念 あらや大川散歩道雪まつり」という名称だったのかな。※昨年の記事
「まつり」としては午後から開催されており、子どもの雪遊びなど各種イベントが行われるが、メインは夜のミニかまくらの点灯。(その「かまくらを作る」ことも午後のイベントの1つ)
昨日は最低気温がマイナス5.8度、最高気温がマイナス2.4度、積雪は25センチ前後。かまくらに灯が入った17時頃も気温が低く、マイナス5度台だった。
青森県ではJRのダイヤが大きく乱れるほどの大雪だったが、秋田市内は午後を中心に時折吹雪いた程度(降水量としての記録はなし、積雪深で+1センチ)だった。
まつりは10回目だけあって、地元の皆さんの結束力と役割分担は万全の模様。スムーズに進行していたようだ。
例年、ミニかまくらは2500個ほど作られるが(過去の記事を見ると2000個程度としていた年もある)、今年は10周年記念で3000個にしたという。
しかし、JR新屋駅から秋田公立美術工芸短大(美短)までの遊歩道のかまくら(「光のファンタジーロード」)は、例年と同じくらいの気がした。増えた分はというと、
美短の前の交差点(右奥が秋田大橋方向)
従来はミニかまくらがなかった会場外、県道56号線(秋田大橋の通りの昔の国道7号線。新屋線のバス通り)から美短正面への道や秋田西中学校グラウンド付近に新たにかまくらが置かれていた。
新屋駅側入口(左後ろはパチンコ屋)
昨年から登場した、影絵式(?)の看板代わりのミニかまくら。
昨年は本部前だけだったはずだが、今年は会場の両端(ここと美短正面。本部前はなし)に設置されていた。
遊歩道中ほどの「十條団地町内会館」が本部。
いろんな町内名のテントが並ぶのが、地域のおまつりらしい
時間帯のせいかもしれないが、寒いのに例年より多くの人が集まり、餅つきや飲食を楽しんでいた。
本部前は、見た目にも鮮やか。初登場と思われる電飾も設置されていた。
奥には本物の(大きな)かまくら。手前の電飾はなぜかハート型。トナカイの電飾もありました…
地域の幼稚園児が作ったミニかまくらは、
色付き!(奥は昨年もあったロッカー式かまくら)
大雪なので、遊歩道の端には人の背丈くらいの雪山ができている。(量は昨年と同じくらいか)
そびえる雪山
遊歩道を挟むようにして生活道路があるので、そこの雪が積み重ねられるのだ。
遊歩道の途中では、生活道路と交差する部分もあるが、暗くて人通りが多い上、この雪山なので見通しが悪い。そのため、地元の交通安全協会員(?)が出動して、交通整理を行なっていた。これも初めての試みかと思うが、気が利いている。
雪山に無造作に置かれたかまくらもまた一興
おそらく例年この場所に作られていた、
積み上げ密集ミニかまくら(冒頭の写真も同じ場所)
魁新報の写真もここですな。
今年は例年以上に高さがある気がした。
例年、ミニかまくらのろうそくが風で消えてしまうのが悩みの種のようだ。
その対策なのか、
今年のミニかまくら
従来は細いろうそくだったが、今年は、お寺で使うような太いものを使っていたようだ。
ただ、新品の太いろうそくより、ずっと短いものを使っていた。(新品だと長すぎてかまくらの天井につかえてしまいそう)切ったのかな。
新屋図書館と美短の構内へ。
倉庫棟から美短方面
1934(昭和9)年に作られて、現在は図書館や短大の施設の一部として活用されている、国登録有形文化財の旧国立米倉庫。
かつては遊歩道が貨物線路で、この倉庫の前が荷物の積み下ろしをするホームだったという。
この雪まつりの運営は、地域住民とともに、美短の学生も大きな力になっている。
今年は学生スタッフによるブログも開設された(http://blog.goo.ne.jp/araya-snow-festival)。
それによれば、今年は美短構内の施設などをライトアップするということだった。何年も前だが、ライトアップされた美短校舎とミニかまくらが幻想的な光景を醸し出していた年があって感動したのだが、近年は真っ暗に近い状態だった。
昔の感動が再現されるのかと期待していたが、
残念
校舎の吹き抜けやシンボルタワー(写真右)、サークルプラザの「エオス」像が浮かび上がる程度。
ライトアップは最小限のものだった。正直、これでは物足りない。
主催者側としては、純粋にかまくらの灯りだけを楽しんでもらいたいのかもしれないが、遊歩道の1キロ全部が同じかまくらでなくたっていいのではないだろうか。
美短の建物とミニかまくらのコラボは、日本中でここでしかできないのだし、まさに「光のファンタジーロード」になると思うんだけどな…
ただ、安全に歩行できる程度の明るさが確保されており、安心できた。
また、上記ブログで、当日12時から19時まで(まつりは20時まで)、短大のレストハウス(学食)を休憩所として開放するとのことだった。
行ってみると、暗かったけど暖房が利いており、学生を中心に利用されていた。トイレも利用できた。
主催者側では、例年通りトイレは本部を使用するようにと告知しており、レストハウスを使う一般人は少なかった(真っ暗で入りにくいし、掲示もなかったので)。
従来、美短側には休憩所もトイレもなかったが、今後も開放してくれれば、便利で安心してまつりに参加できると思う。(反対側には秋田市西部市民サービスセンターなどがあってトイレを使える)
レストハウスの前には、雪像が作られていて、注目を浴びていた。
1つは「となりのトトロ」に出てくる「ネコバス」。これは大人気で人が絶えなかった。
もう1つは、
これ
同じく宮崎作品「風の谷のナウシカ」から「王蟲(オーム)」。
脚などリアルで、“気持ち悪いほど”よくできている。動き出しそう…
オームは未確認だが、ネコバスには胴体に穴が開いていて「かまくら」状。でも、人が入るには少し小さい。
どうもこれは、「雪像」ではなく「創作かまくら」らしい。かまくらであるからには、穴がないとかまくらじゃないわけですものね。
美短「サークルプラザ」。右の建物がレストハウス
そういえば、一昨年は、美短校舎の上に満月が上ってきていた。
今年は、雲の切れ間から三日月(上弦の月)が反対の西中の方へ沈んでいくところが見えた。
たしか今週末は、泉地区でも恒例の雪まつりが行われるとか。
以前、秋田市では「童っ子の雪まつり」というのが例年2月に八橋運動公園で開催されていた。
2005年には30回目が行われたのだが、2006年は豪雪で中止、翌2007年以降は「実行委員の高齢化や、運営費集めが困難」として取りやめになってしまった。
その一方で、新屋や泉のような地域密着のイベントが行われているのは頼もしい。
雪国ならではの冬を楽しむ催しとしても、末永く続いてほしい。
「まつり」としては午後から開催されており、子どもの雪遊びなど各種イベントが行われるが、メインは夜のミニかまくらの点灯。(その「かまくらを作る」ことも午後のイベントの1つ)
昨日は最低気温がマイナス5.8度、最高気温がマイナス2.4度、積雪は25センチ前後。かまくらに灯が入った17時頃も気温が低く、マイナス5度台だった。
青森県ではJRのダイヤが大きく乱れるほどの大雪だったが、秋田市内は午後を中心に時折吹雪いた程度(降水量としての記録はなし、積雪深で+1センチ)だった。
まつりは10回目だけあって、地元の皆さんの結束力と役割分担は万全の模様。スムーズに進行していたようだ。
例年、ミニかまくらは2500個ほど作られるが(過去の記事を見ると2000個程度としていた年もある)、今年は10周年記念で3000個にしたという。
しかし、JR新屋駅から秋田公立美術工芸短大(美短)までの遊歩道のかまくら(「光のファンタジーロード」)は、例年と同じくらいの気がした。増えた分はというと、
美短の前の交差点(右奥が秋田大橋方向)
従来はミニかまくらがなかった会場外、県道56号線(秋田大橋の通りの昔の国道7号線。新屋線のバス通り)から美短正面への道や秋田西中学校グラウンド付近に新たにかまくらが置かれていた。
新屋駅側入口(左後ろはパチンコ屋)
昨年から登場した、影絵式(?)の看板代わりのミニかまくら。
昨年は本部前だけだったはずだが、今年は会場の両端(ここと美短正面。本部前はなし)に設置されていた。
遊歩道中ほどの「十條団地町内会館」が本部。
いろんな町内名のテントが並ぶのが、地域のおまつりらしい
時間帯のせいかもしれないが、寒いのに例年より多くの人が集まり、餅つきや飲食を楽しんでいた。
本部前は、見た目にも鮮やか。初登場と思われる電飾も設置されていた。
奥には本物の(大きな)かまくら。手前の電飾はなぜかハート型。トナカイの電飾もありました…
地域の幼稚園児が作ったミニかまくらは、
色付き!(奥は昨年もあったロッカー式かまくら)
大雪なので、遊歩道の端には人の背丈くらいの雪山ができている。(量は昨年と同じくらいか)
そびえる雪山
遊歩道を挟むようにして生活道路があるので、そこの雪が積み重ねられるのだ。
遊歩道の途中では、生活道路と交差する部分もあるが、暗くて人通りが多い上、この雪山なので見通しが悪い。そのため、地元の交通安全協会員(?)が出動して、交通整理を行なっていた。これも初めての試みかと思うが、気が利いている。
雪山に無造作に置かれたかまくらもまた一興
おそらく例年この場所に作られていた、
積み上げ密集ミニかまくら(冒頭の写真も同じ場所)
魁新報の写真もここですな。
今年は例年以上に高さがある気がした。
例年、ミニかまくらのろうそくが風で消えてしまうのが悩みの種のようだ。
その対策なのか、
今年のミニかまくら
従来は細いろうそくだったが、今年は、お寺で使うような太いものを使っていたようだ。
ただ、新品の太いろうそくより、ずっと短いものを使っていた。(新品だと長すぎてかまくらの天井につかえてしまいそう)切ったのかな。
新屋図書館と美短の構内へ。
倉庫棟から美短方面
1934(昭和9)年に作られて、現在は図書館や短大の施設の一部として活用されている、国登録有形文化財の旧国立米倉庫。
かつては遊歩道が貨物線路で、この倉庫の前が荷物の積み下ろしをするホームだったという。
この雪まつりの運営は、地域住民とともに、美短の学生も大きな力になっている。
今年は学生スタッフによるブログも開設された(http://blog.goo.ne.jp/araya-snow-festival)。
それによれば、今年は美短構内の施設などをライトアップするということだった。何年も前だが、ライトアップされた美短校舎とミニかまくらが幻想的な光景を醸し出していた年があって感動したのだが、近年は真っ暗に近い状態だった。
昔の感動が再現されるのかと期待していたが、
残念
校舎の吹き抜けやシンボルタワー(写真右)、サークルプラザの「エオス」像が浮かび上がる程度。
ライトアップは最小限のものだった。正直、これでは物足りない。
主催者側としては、純粋にかまくらの灯りだけを楽しんでもらいたいのかもしれないが、遊歩道の1キロ全部が同じかまくらでなくたっていいのではないだろうか。
美短の建物とミニかまくらのコラボは、日本中でここでしかできないのだし、まさに「光のファンタジーロード」になると思うんだけどな…
ただ、安全に歩行できる程度の明るさが確保されており、安心できた。
また、上記ブログで、当日12時から19時まで(まつりは20時まで)、短大のレストハウス(学食)を休憩所として開放するとのことだった。
行ってみると、暗かったけど暖房が利いており、学生を中心に利用されていた。トイレも利用できた。
主催者側では、例年通りトイレは本部を使用するようにと告知しており、レストハウスを使う一般人は少なかった(真っ暗で入りにくいし、掲示もなかったので)。
従来、美短側には休憩所もトイレもなかったが、今後も開放してくれれば、便利で安心してまつりに参加できると思う。(反対側には秋田市西部市民サービスセンターなどがあってトイレを使える)
レストハウスの前には、雪像が作られていて、注目を浴びていた。
1つは「となりのトトロ」に出てくる「ネコバス」。これは大人気で人が絶えなかった。
もう1つは、
これ
同じく宮崎作品「風の谷のナウシカ」から「王蟲(オーム)」。
脚などリアルで、“気持ち悪いほど”よくできている。動き出しそう…
オームは未確認だが、ネコバスには胴体に穴が開いていて「かまくら」状。でも、人が入るには少し小さい。
どうもこれは、「雪像」ではなく「創作かまくら」らしい。かまくらであるからには、穴がないとかまくらじゃないわけですものね。
美短「サークルプラザ」。右の建物がレストハウス
そういえば、一昨年は、美短校舎の上に満月が上ってきていた。
今年は、雲の切れ間から三日月(上弦の月)が反対の西中の方へ沈んでいくところが見えた。
たしか今週末は、泉地区でも恒例の雪まつりが行われるとか。
以前、秋田市では「童っ子の雪まつり」というのが例年2月に八橋運動公園で開催されていた。
2005年には30回目が行われたのだが、2006年は豪雪で中止、翌2007年以降は「実行委員の高齢化や、運営費集めが困難」として取りやめになってしまった。
その一方で、新屋や泉のような地域密着のイベントが行われているのは頼もしい。
雪国ならではの冬を楽しむ催しとしても、末永く続いてほしい。