広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大町五丁目・日銀前

2012-01-17 22:18:10 | 秋田のいろいろ
秋田市中心部の道路関連の話題を3つ。
●幻になりかけていた交差点
2009年の記事で、秋田における交差点名称の表示-正確には「主要地点」標識-を取り上げた。※こちらこちら
「山王十字路」とか「茨島」といった、信号機に表示されているその場所の名前のこと。
これは、道路管理者が設置・管理する「案内標識」の1つでありながら、警察が管理する信号機に“間借り”して設置されており、しかも交わる道で道路管理者が異なることもあるから、いろいろな思惑が交錯するという事情があるのかもしれない。
だが、それにしても、他県に比べて秋田では、あまりにも主要地点表示が少ないのだ。
中には、昔は地点名表示があったのに信号機の交換時などに合わせて撤去されてしまいそれっきりという箇所や表示板がボロボロになって判読しづらいものもある。

そんな場所の1つが、秋田市の大町通りと横町通りが交差する「大町五丁目」交差点。
4方向にある車両用信号機のうち、南大通り・五丁目橋側から西進する車両が見る信号機にだけ表示板が付いていたのだが、それがボロボロだった。
 (再掲)
かろうじてこの1枚でここが「大町五丁目」であることを示していた。

昨年12月上旬のある日、ここを通りかかると…
信号機のそばで工事中
なんと「大町五丁目」の表示板が撤去されていた!
ボロボロに見えても、固定はしっかりしていたようで、取りづらそう
ということは、ここもついに無名交差点に成り下がってしまい、「大町五丁目」も“幻の交差点”になってしまうのかと考えたが、その後しばらく確認していなかった。
年が明けて久々に通ってみると、
むむ!
意外にも、
「大町五丁目」の新しい表示板が付いていた!!
無名化は回避されたわけだが、正直、意外だった。
というのは、この信号機は古い横型なので遠くないうちに縦型に更新されるだろうし、ここでは道路拡張工事が予定されてもいる。
だから、信号機がこの位置に横型である限り、新しい表示板が取り付けられる可能性は低いと思っていた。

以前の表示は、棒に表示板を吊り下げて「のれん」状にしたものを信号機のアームに取り付けるという珍しい取り付け方法(【20日追記】元々は横型信号機の底面に取り付けるタイプだったのかもしれない)だったが、新しいのは表示板裏面を信号機のアームに直接固定する一般的な方法のようだ。
新しい表示板
なんか微妙なサイズ・形状だし、現在主流の英字表記がない。
 (再掲)由利本荘市の国道105号線(県管理)の「組合病院前」
本荘の「組合病院前」の表示板を横にしたような仕様だ。(文字サイズは大町五丁目の方が若干大きいか)

それに新しい表示板が設置されたのは、この1方向の信号機だけ。他の3方向は、今まで通り、ない。(うち1方向は一方通行の入口側だから必要ないかもしれないが)
大町通り側
どの道も秋田市道のはずだから、この機会に「大町五丁目」を増やしてもよかったのではないだろうか。
【2013年12月2日追記】2013年に、この表示板が取り付けられている信号機が縦型に更新されたが、引き続き同じ表示板が付いている。→さらに2023年に変化

現状維持の感もあるが、まあ一歩前進だとしておこう。
県道や秋田市以外の市町村道も含めて、他にも、地点表示の新設や更新が必要だと思う箇所も少なくない。地理に不慣れな人が迷わずに通行できるよう、配慮が必要だと思う。

●大町東地下道
竿燈大通り
大町五丁目から北へ進んで、県道の竿燈大通りの「日銀秋田支店前」交差点。
竿燈大通りには、通りを横断する歩行者用の地下道が4か所に設けられている。(以前はもう1つあったが、秋田中央道路非常口に転用されて廃止)
現在は地上に歩行者用信号機と横断歩道がいくつか設けられているが、昔はそれがなく、地下道が唯一の横断手段だったものだ。

日銀前にも地下道があり、名前は「大町東地下道」。地点名と一致していない…
大町東地下道
その地下道の下り口が最近、4つとも閉鎖されていて、通行できなくなっている。
通行止め
説明などの表示は特にない。
たしかずっと以前、ここを通ったら、水が溜まっていてポンプのようなものが置かれていた記憶がある。推測だけど、雪が積もって排水が悪くなって水が溜まったりそれが凍結する恐れがあるため、封鎖したのかもしれない。
それに、日銀前ではないかもしれないが、2004年には、竿燈大通りのどこかの地下道が冠水して点検中にも関わらず、封鎖や誘導の措置を行わなかったため、通行人がフタが外れていたポンプ施設に落下して負傷、県と工事会社が損害賠償を請求されたこともあった(2009年)ので、慎重に対処しているのかもしれない。

なお、日銀前交差点には、東側に歩行者も横断できる信号機付き横断歩道がある。竿燈大通りの他の地下道は通行できるようだ。
※続きはこちら

●季節外れの
もう1つ竿燈大通りから。
歩道の車道際には雪山ができているが、その間にこんなものがある。
わざわざ雪を寄せた模様
地下に埋められているライフラインや融雪装置などの地上機器が入ったボックス。
今なら雪に埋もれているのが普通だが、ここでは雪が寄せられ、パイプを組んで蚊帳かレースみたいなもので覆われている。しかも、ボックスの色が今までと違ってピカピカ。

おそらく、昨年3月に南大通りで行われていたような、ボックス表面の再塗装が行われているようだ。
塗料が乾く前に雪がついては困るし、風通しを良くして乾かすために、覆いが設置されているのだろう。
別の箱。右は東北電力の機器らしいが塗装しないのかな
東京では雨が何日も降らず乾燥し、湿度が極端に低くなっている。そんな場所なら、今がペンキ塗りの最適期だろう。
一方、今の秋田は雪が積もって吹雪いて、こんな覆いまで必要になっては、“最不適期”だ。
融雪装置の工事と同じく、年度末が近いからという発注者側(県なのか関係各企業なのか)の理論かもしれないが、その場所に応じた工事のやりやすさとか作業効率も考えるべきだと思う。
コメント
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