広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

雪中散歩

2012-01-15 19:35:35 | 秋田の季節・風景
先週の秋田市は寒くて雪の毎日。積雪は最大で48センチに達し(13日)、11日は最低気温がマイナス6度、最高気温がマイナス0.8度だった。
今日は雪はあまり降らなかったが、積雪は引き続き40センチ強、温度は昼間でも0度弱程度。
そんな雪の中をお散歩してきました。
※写真は、雪の状態を分かりやすくするため、若干コントラストを強めにしているので、暗く感じるかもしれません。

今年は家の外に出ると「うわっ。雪が多い!」と、毎日必ず思ってしまう(前日から新たに積もっていないのに)。それだけ、秋田市に長く住む者のイメージにある「いつもの冬」と違うのだろう。

道路の除雪はそれなりに進んでいるし、気温が低くて融けないおかげで「最悪の状態」ではない。しかし、路肩に雪山ができていて、幅が狭くなったり見通しが悪くなっているのが危ない。
小さな道でも、夜間などに排雪(除雪でたまった雪をよそへ持っていく作業)が進んでいるので、かえってそちらの方が通行しやすいように感じる場所もあった。
ポストより高い雪山
以前紹介したように、積雪地では、消火栓が地上に出ていて、冬期間はそこに目印として旗を立ててその所在を明示している。
また、消火栓が埋もれてしまわないよう、定期的に消防署員が巡回して消火栓を“掘り起こして”いる。
その掘り起こし作業も追いつかなかったのか、
完全に埋もれている!(矢印が目印の旗)


ところで、昨年7月に、秋田の大手冠婚葬祭会社「へいあん秋田」が、全国的な葬儀会社「日本セレモニー」傘下に入ったことをお伝えした。
その一環として、同社の代名詞的存在でもあった、秋田市山王の「シャインプラザ平安閣秋田」が、葬儀専用の式場に改装されるという話だった。昨年9月22日で営業を終え、年内(=2011年中)もしくは年度内に葬儀場としてオープンするとか聞いていた。
しかし、工事が始まるような気配はなく、営業終了時のままで、変化が見られない。「平安閣」の文字もそのまま。
今から着工しても、年度内に間に合うだろうか?
壁面には、結婚式関連の写真が2枚掲げられ、道路に面した柱にはレストランのキャンペーンの宣伝が掲出されている。
営業をやめたのにその広告をいつまでも出しておくのは、大変申し訳ないが、まるで潰れたかのようだ。
敷地内には放置された(?)トラック
へいあん秋田の公式サイトを見ても、シャインプラザ平安閣秋田の改装に関する情報は見つけられなかった。一方、能代市などの式場は、リニューアルオープンが進んでいるようだし、秋田市内の他の式場では従来通り冠婚葬祭が行われている。
山王の平安閣だけ、時が止まっていることになる。どうなる?
上の写真にも写っているが、今日は車寄せ部分は除雪されており、普通乗用車が1台乗り付けていた。何者?
【2月12日追記】その後2月11日時点でも、大きな変化なし。野ざらしだったトラックがいなくなり(車寄せの屋根下に移った?)。なぜか車寄せで某Kタクシーが客待ち(休憩?)していた。
※平安閣に関して続きはこちら


次は県庁の辺りまで行ってバス(新屋西線)に乗ろうかと思ったが、平安閣で悩んでしまって(?)乗り損ねた。
秋田市営バス当時は、最も採算性が良い路線だったらしく15分~20分間隔だった新屋西線も、今は30分に1本になってしまった。そこで、さらに歩く。
山王と川尻の境界一帯は、平坦な秋田市中心部にしては珍しく、若干の起伏がある。県庁側から向かうと上り坂だけど大したことはない。
川尻へ。左が市立秋田総合病院
大通りからそれて近道して、
川尻総社通り
上の写真の川尻総社通りは、雪山の車道側が削れて壁になっているのが分かる。ロータリー式除雪車が入って排雪作業が行われた証拠。
川尻総社通りは、市立病院の西口を経て右折した新屋西線のほか、市立病院の正面側から来た川尻割山線も通る。
「総社神社前」バス停では、船場町経由の川尻割山線が先に来たので、そちらに乗車。(3分ほど遅れていた)
乗ったのは元市営バスの大型バス(最後に導入されたいすゞ製ワンステップ車)だが、乗客は10人もおらず収容力を持て余し気味。
同じ臨海営業所管轄で大型バスが入る新屋線・新屋西線と比べても、割山線の方が大型バスが来る頻度が高いような気がするのは、気のせい?(今日見かけた、新屋・新屋西線は全部中型バスだった)

川尻割山線は、現在は商業高校前経由が主流(毎時1~2本)で、船場町経由は1~2時間に1本程度の派生系統のように扱われている。
しかし、元々は船場町経由がメインの系統だった。おそらく、市立秋田商業高校移転や新屋松美ガ丘辺りの宅地化で、逆転したのだろう。
昨年から始まった系統番号では、船場町経由が「700」、商業経由が「701」であるのが、かつての名残と言えそう。

刑務所前を過ぎ、国道を越えて秋田運河を渡った最初のバス停「豊町」から、新屋西線、船場町経由、商業経由が3方向に分かれる。(豊町バス停は分岐後の位置にそれぞれある)
船場町経由はいちばん東側の狭くてカーブのある道。「酒田街道」の名残の道だろう。かつては新屋西線もこっちを走っていた。
この道路は、普段でも、バスが歩行者や対向車とすれ違うのは厳しそうな箇所が多い。
この雪で大型バスではさぞかし大変そうだと思っていたが、思いのほか除雪がされていて、歩行者も皆無だったので、スムーズに進んだ。船場町で下車。180円。(総社神社前-船場町の距離は約2キロ)
なぜか船場町で降りてしまったけれど考えたら、次のバス停(勝平交番前)で降りた方が良かったかも。運賃も同額だし。
船場町付近
船場町では、豊町から乗ってきた、スーパーでの買い物帰りらしきおばあさんも一緒に降りた。1キロにも満たない乗車だったわけだが、雪の狭い道を荷物を持って歩くのはつらくて危険だからね。本数の少ないバスに合わせて買い物するのが大変そうだ。
島状になったいわゆる割山・勝平地区だけでも、たくさんの高齢者が住んでいるだろう。買い物できる場所は限られているし、病院や市役所へ出かける必要もある。既存路線バスに100円で乗せるだけじゃなく、それらを結ぶ循環バスが運行できないものだろうか、と毎度同じことを記しておきます。

船場町から運転免許センターの方へ曲がるとすぐの所に、秋田中央警察署勝平交番があるが、現在は無人。
勝平交番
同じ場所で改築されることになっていて、900メートルほど先の秋田県運転免許センターの2階に、一時的に移転している。

上の写真は勝平交番跡ということになるが、解体される気配もなく、新築などの工事をやっているような気配もなかった(緑色の工事看板もなし)。年度内に新しい建物ができるのかと思っていたが、遅くなるのかな?
【3月21日追記】3月中旬に現地に行ってみると、緑の看板が設置され、新しい建物がだいぶできていた。完成予定時期は未確認。


さて、ここへ来た目的は、これを見たかったから。(新屋西線なら、勝平消防出張所前下車)
雄物川右岸河川敷・雄物新橋の「雪捨場」(堤防から撮影)
家庭や企業などから出た雪を捨てる場所。現場や市のサイトの表記に従い、以下「堆雪場」とします。※昨年の記事
ここは11250平方メートルあるそうで、例年、下流側から橋を挟んで上流側に向かって雪山ができていく。
国土交通省秋田河川国道事務所によれば、容量としては下流側が6万立方メートル、上流側が7万立方メートル。
続々と雪が搬入される
上の写真の通り、現在は橋の下流側がそろそろいっぱいかなという状況。近くの旧秋田空港跡地も堆雪場になっているので、そちらと分散されているのだろうか。
そうは言っても、
雪捨て行列
【16日追記】16日のNHK秋田のニュースによると、この雪捨て場が満杯になったという。秋田市は「隣接する河川敷を新たな雪捨て場として利用させて欲しいと河川敷を管理している国土交通省に要請(中略)17日にも新しい雪捨て場の利用を始めたい」とのこと。
すなわち、本来は橋の下流側だけを堆雪場とし、そこがいっぱいになると橋の上流側を新たに使うという手順のようだ。この状況は「大雪だった去年よりさらに半月早くなりました。」そうだ。

※堆雪場の3月の様子はこちら

堆雪場付近の堤防から河口にある国道7号線(秋田南バイパス)の「雄物大橋」を見る。
手前の川の一部が凍っている?
橋の上流側(手前)で工事をしているようだ。
現在は1986年にできた対面通行の橋だが、2015年までに隣にもう1本橋を掛けて4車線化されるので、その工事が始まっているようだ。


今度は、茨島(ばらじま)のイオンタウンにあるマックスバリュへ行く。いつもなら、堤防沿いの市道と県道56号線(新国道)の歩道がある道を1.5キロ歩くだけだが…
今日はその歩道が除雪されていなかった。(部分的にはされていた?)
特に秋田大橋北側の交差点付近は、足跡すらなく、どこを通ればいいのか分からなかった。バス停もあるし、歩いて買い物に来る人もいるし、そうした人たちは車道を通っているのだろうか。
沿道には家も企業もないから、こういう場所こそ、道路管理者が除雪してほしい。通行人数自体は少ないかもしれないが。
県道を通るのを避けようと、県道を渡って裏道に回ると、それなりに除雪されており、歩きやすかった。シニアカーに乗る人もいたくらいだから。

今日は15日。例のイオン銀行ATMで値引き券がもらえる日なので、買い物とトイレを兼ねてマックスバリュ茨島店へ。
3000円下ろしてじゃんけんすると、今日も勝利!


あとは帰るだけ。新屋線に乗ろうと思ったが、新屋線も1時間に2本。しかも不規則なダイヤ。当分来ない。
まだ、歩ける気分・体調なので、イオンタウン裏側の住宅地を抜けて卸町側へ。
狭いながらも道路管理者や沿道のお宅の除雪によって、歩行できる部分が確保されている。すれ違いや追い越しは難しいが、歩く人自体が少ないからこれでいいでしょう。
途中のホームセンターの巨大つらら
ギザギザの屋根から地面に届きそうな、でっかいツララができていた。
同じような構造の大型店舗などではここ以外でも見られた。歩道や裏道に面しているものも多いので、路上に落ちたら怖いな。

古川添交差点で国道13号線を横断すると、やっと融雪装置のある歩道になり、そのありがたみが身にしみた。
イオン秋田中央店(旧称・秋田サティ)の近くだけに、歩いている人が増えた。といっても、今までは0人だったのが3~4人になった程度ですが。


融雪された歩きやすい道だから、このまま歩いて行こうかとも思ったが、そろそろ次の新屋線が来る頃。
刈穂橋の歩道は雪で高くなり欄干が低く感じる。左奥にうっすらと太平山が見えていた
刈穂橋側へ曲がって、旭南三丁目から乗車。
大森山始発(動物園冬期開園日だったので)の便で、3分ほどの遅れ。
元市営バスの三菱製中型バス(前回紹介したグレーのバンパーだった車両で、元133号車)。ほぼ全部の席が埋まるくらいの乗車率。大町通りは若干ボコボコした乗り心地。
「脳研前の道路がどーのこーの」と無線が入っていたけど、渋滞だろうか。

約2時間半、歩いた(バス乗車は除く)距離は約8キロ。
僕はこの程度の雪道を歩くのは苦にならないし、歩いていると寒くないので、心地よい冬のお散歩でした。

バス停でご一緒した奥様が「今週は雪あまり降らないらしいよ。良かったな~」と話していた。
気温もわずかに上がるようで、いくぶん過ごしやすくなるだろうか。
コメント (4)
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