田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

往生際、引き際

2016年06月15日 | 日記
 世の中には往生際が悪い人もいるものです。都知事もそうなのですが、いったい、なぜあのように引き際が悪くなるのでしょう。たぶんに高齢者にありがちな『言った手前、今更 引くに引けない』と考えてしまうのでしょう。手慣れた人ならば『落としドコロ』を見極め『では、真ん中を取りましてぇ』などと玉虫色の決着を画策、それを解決策だと信じこむ人もいる始末です。
 
 首都もずいぶん混乱したと思いますが、我が団地でも老人のワガママが起き、手痛い管理費の出費を強いられたそうです。手痛いと言っても、億を超える修繕費を蓄えていますので、痛くも痒くもないのですが、後に引かぬご老人の引き際の悪さが目立ち、往生際が悪いと陰口されています。そろそろ、往生だというのに、残念な結果を残したものです。
 
 ことの起こりは『あんな枯れた木を放置しては危険だ!!』と理事に詰めよ寄りました。あんな木とはナンキンハゼなのですが、秋口に強い剪定、ほとんどの枝を落とし、幹だけの棒状になります。ご老人はそれを枯れ木と思ったらしいのです。庭師さんがどれだけ説明しても「切れ、切れ、切れ」とキレる始末に、理事たちも「団地住人の共有財産ですから、切る場合は補植しなければならない」と説明しても「俺の上に倒れたら、誰が責任をとるのだッ!」「その場合は保険が降ります」と言っても聞く耳をもちません。
 
 今年度の理事はお手上げかと思いきや、ご老人の駐車場の横の樹木帯に立派なナンキンハゼを補植しました。殺風景だった景色が変わりましたが、数日後伐採されていました。切り株が地上20センチくらい出ていました。悲しい樹木の最後でした。さらに数日後、切り株は地面と同じ高さまで削られ、あたかも痕跡を無くそうとしていました。さらに醜い風景になりました。
 
 元々のナンキンハゼは今年も気木に枝を張り始めました。私は引き際、往生際は武士道に沿おうと思います。