続・蛙独言

ひとりごと

(暫定)「神戸の事情」 9

2010-02-15 09:14:16 | 日記
「金の切れ目は縁の切れ目」っていうでしょ。
どんな活動でも「情熱」だけで「銭」が続かなければ長くはもたない。
市民運動なんかでも「活動資金」をどうやって集めるか、皆、頭を悩ませるところだからね。
解放同盟の場合、神戸以外では、直接「行政」からの「補助金」が出ていたり、各種行事に対して「実費補助」があったり、「行政機関」に「担当」の「嘱託職員」を置いていたり、「事務所」が提供され「委託費」名目で活動費が出ていたり、したのだと思う。
神戸市行政も勿論そのような「出費」はしていたのだけれど、神戸の同盟が後発だったからということもあって、大方が「同促」と「全解連」に「占有」されてたりしたんだ。
蛙が一番口惜しかったのは、職業安定所に「担当」ということで「嘱託・職業指導員」みたぁな名目で配置されてたのが「全解連」のメンバーだったことだ。
これが「給与泥棒」のようなもので、皆目、仕事をしない。
こっちは「荒れてるこどもらを何とか仕事につけていく」作業に関わって苦労していたから、はらわたが煮えくりかえる想いだった。
ま、なにせ、「神戸の仲間は運動は身銭切ってやるものと考えていた」などと「えぇカッコ」を書いたけど、実は「そうせざるを得なかった」というだけのことかも知れないね。
いづれにしろ、それらのことは皆、「過去の話」になってしまった。
行政の「同和問題」の取り組みの逆流の中で、それぞれのところで苦しい状況があるようだが、神戸の場合、もともとの状況がそうだったから、仲間は落ち着いたものだ。

他府県連の同盟の仲良しなんかと話していて、理解してもらえないのは「神戸の同盟の組織率の低さ」だ。ウチでも同盟員として組織されてるのは全所帯の5%くらいだし、長田や垂水でも10%くらいではなかろうか。
その上、28地区ある「地区」の内、支部が組織されているのは僅かに8地区に過ぎない。
けれども、神戸市の「同和行政」の方向性を規定してきたのは、「神戸市連協」だったということは間違いのない事実だ。
よそでは、例えば30乃至40代の同盟員の場合、既に「ある」支部活動に参加するという形だったろう。
「解放子ども会」や「解放文化祭」などの取り組みの中で成長してきたのだろう。
神戸の場合、全く「何もない」ところで、「解放の目的意識」だけで持ち堪えてきたのだし、それは当分の間、変わることはないように思われる。
それでも、神戸の仲間には「自分たちが闘ってきた歴史に対する誇り」と「必ず前進していけるのだという自負」はあるのだね。

まだ、言い足りないことや「書くべきことがら」はあるのだけれど、このシリーズは一旦の終了にしたいと思う。
改めて、ちょっと先になるだろうけれど、(暫定)でない「われらの闘いの記録」が書けるようにしたい。