続・蛙独言

ひとりごと

「領土」のことなど

2012-08-31 12:47:31 | 日記
このブログを読んでいただいている方には、蛙が酷く「常識外れ」なのは御理解されておられるでしょうから、少しは「まぁ、そういうのも分からんでもないか」と受け止めていただけるかも知れません。
「領土問題」について、蛙が思うことの第一は、「てめぇがこさえた土地じゃなかろうがッ!」ってことですね。
それに「沖縄」だって「北海道」だって、もともとは「日本国」でなかったんだ、これは明らかに「略取」したもんだってことも思います。
「沖縄」は立派な「琉球王国」としての歴史がある。
「琉球処分」と言われているけれど、明治時代に暴力的に「王朝」を廃し、「日本国」に取り込んでしまったんだ。
「北海道」の場合、萱野茂さんは「われわれのアイヌモシリ(人間の大地)を、あなた方に貸した覚えも売った覚えもない」と言われている。
アイヌには「土地の私的所有」などという概念が初めから無い。
この「大地」は、人間と、山川海、鳥獣魚虫、草木、それぞれの神(カムイ)との共同生活の場所だったのだから、和人が入って来て勝手に「我がもの」としただけのことなのだね。
網野義彦さんによれば、「日本国」の成立は7世紀頃のことなのだが、この時点で「国の範囲」はごく限られたものであったわけで、現在の「日本国」は東北・関東・出雲・九州などなど、全て「侵略戦争」の末に統合された結果として成立をしている。

アメリカ合衆国にしたって、もともとの先住民を虐殺して成立をしているんだ。
この国がまっとうな「正義の国家」に復帰できるとしたら、その「血塗られた歴史」を真剣に反省することからでしかない。
「ハワイ」王国を侵略し強奪した「百年目」の年に「下院」で「謝罪決議」が可決されるということがあったが、実効あるものではなく、ただの「宣言」、一枚の紙切れに過ぎないようなものだった。

「尖閣」にしろ「竹島」にしろ、蛙は「1次史料」を見ているわけではないが、色々、「論説」を読んでいて思うことは、実に「曖昧」な話だということだ。
基本的には、相互が冷静に話し合いで解決を図るべきだろうが、多分、それで決着がつくようには思われない。
それぞれが譲歩して、「相互開発」を図ることで、信頼関係を構築し、将来の解決に委ねるべきだろうと思う。

日本側の「竹島」の領有権主張の根拠は、1905年の「島根県編入」であるようだが、1895年の閔妃暗殺事件から「日清戦争」を経て「日露戦争」、1905年の「韓国保護条約」、1910年「韓国併合」といった歴史の文脈の中で考えてみれば、「侵略行為」と受け止められてもしょうがないのではなかろうか。
少なくとも、1905年以前は「我が国の領土」でなかったことだけは確かなことのようだ。

それで、現在、何が目指されているのかという話だが、この国の、特に「財界」としては「日中・日韓」の関係が冷え込むことを望んではいないだろうし、ましてや「限定的な局地戦争」なども慮外なことだろう。
確かに現況は「開戦前夜」を思わせる程の状況なのだけれど。

蛙は、石原や阿部の策動は、「憲法・9条改訂」「軍隊の創設」を目指してのことのように思える。
「領土問題」を持ち出して、「国論」を大きく右側へ旋回させようという話なのだろう。

だいたい、「国家」というものは「国民・国軍・領土」を前提に成立するのだろうから、石原や阿部の方が、蛙などよりもずっと首尾一貫しているということはあると思う。
ただ、先の戦争の反省に立って、「我が国」は紛争の軍事的な解決は行わないと誓ったのであり、「憲法」は長く支持されてきた。
そういう視点では、都知事とか国会議員には「遵法」の義務があろうから、彼らは、その主張を貫きたければ、まず、今の職を辞して個人の立場で、そのように発言すればよいのであり、都民の税金で「竹島」問題に関わるようなことなど、許されるべきものではない筈ではないか。

8月も

2012-08-29 14:25:39 | 日記
8月もそろそろお終いですね。
あれ程うるさかった蝉も少しは減ったか、クマゼミとかアブラゼミからツクツクボウシに替わっていくようです。
この夏は、蛙は随分バテ気味でした。
どこか悪いという程ではなかったのでしたが、体力も気力も最悪のレベルという感じ。
いくつか相談は受けていたのでしたが、それらも「不調」。
この国の状況から考えて、もっと気合いを入れて「闘争心むき出し」な行動が求められているように思うのだけれども、ちょっとした集会参加や資金カンパくらいしかできなかった。
グズグズと時の流れに身を任せての「その日暮らし」であったわけです。

それにしても「この国」の壊れ方は酷い。
福島の、とりわけ子どもたちの追い込まれている現実があるというのに、政治家どもは政争に明け暮れ、「原発事故」が無かったかのように、「大飯」を初め、更なる再稼働を策動している姿はこれ以上ない醜悪なものでしょう。
人間ってここまで馬鹿になれるのかと、唖然としているのですが、それでも、正道に戻していく道筋が見えない。
橋下や石原の跳梁を許してしまっている現実をどうすればよいのか、蛙には分からない。

ただ、諦めない、そういう動きは続けてはいかなければと思います。

2歳になった孫娘も、「サイカド・ハンタイッ!」って言っていますから、なんとしても、多くの人々とともに、やらなければならない仕事を粛々とこなしていかなければと思っています。

領土問題

2012-08-17 08:37:44 | 日記
最近はfacebookの方に偏っていて、ブログの更新ができておりません。
以下もfbにUPした記事ですが、こちらへも書いておきましょう。
記載した「半月城」さんのアドレスは、コメント欄にも貼り付けておきますから、そちらからジャンプしてください。
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蛙の場合、たまには「人間ってよいなぁ」などと思うことも無いではないのですが、全体、「なんて愚かな存在なのだろうか」と呆れかえる(あきれ蛙)ことが殆どなのであります。
とりわけ、彼らがこさえた「国家」とか「お金」とか、自身の創造物に自身が苛まれる状況を見ておると、一層、嘆かわしさが募りますね。
なかには、ジョンレノンとかいう人もいたりして、彼が唄った「イマジン」などは、蛙も高く評価できたりしますけれども。

さて、「領土問題」などという愚かしい話題で、騒然とした状況が続いておりますが、蛙が考えるところ、最近、この「日本国」で国権主義が台頭し、これまで「冷静に話し合いで解決していこう」という方針が取られていたにもかかわらず、明らかな「方向転換」がなされてきていることに「韓国」や「中国」「台湾」などが危機感を募らせて、様々な対応を取るようになってきているということなのでしょう。
サンケイや「関テレ」などを見ていると、「歴史を正しく認識しよう」などと「口先」ではよいようなことを言うわけですが、「自分たちの都合にあわせて」改竄された「歴史」を押し付けようとする、明らかな「世論操作」が目立ちます。
「歴史を正しく認識する」とは、双方の主張をよく理解し、事実を年代を追って正確に把握することなのですが、そのような「論評」は、多くの人には伝えられることがありませんね。

ネット上の古い友人に「半月城」さんという方がおられますが、彼の書かれた文書から蛙は多くのことを学ぶことができたと思っています。
たいへん、情報量は多いわけで、全部を見ることは困難かもしれませんが、該当事項を拾って、是非、御一読ください。

http://www.han.org/a/half-moon/index.html

「脱原発・考」 5

2012-08-02 16:02:13 | 日記
「ナントカ・考」ってんだから、ホントはちっと理論的なことを書いてこうなんて思ってたんだけれど、考えてると血が逆上しちゃって、じっきに罵詈雑言ってな具合に話がなっちゃうんだ。
仕方ないよね。
今回はちと冷静に「原発」の原理みたいなこと、考えてみようと思う。
分かってる人には退屈な話だけど…

今ごろの子どもたちは「発電機を工作する」なんてこと、やったりするのかなぁ。
蛙は小学校の頃、大きめのU字型磁石と自分で作ったコイルで「豆球を点ける」ってのをやったことがあったのを思い出す。
発電機の「原理」は殆どみな同じだ。
「太陽光」だけはちょっと違う。
シリコンなどの「薄膜」で光を受けて「光エネルギー」を直接電気エネルギーに変換してしまうんだけど、これが実は「変換効率」が大層悪い。
効率だけを考えるなら、「太陽熱」を利用する方がずっといい。
それで、その「薄膜」の材質など、新たなものを探して技術開発競争が盛んなのだ。
身近には「電卓」があるよね。
こいつは消費電力がめっちゃ小さいから、あんなに小さな「パネル」で、しかも、光だって「蛍光灯」だったりしても使えてしまうけれど、一般的なエネルギー源としての「太陽光発電」は研究・開発の進展がまだまだ必要だろう。

とにかく「磁界」でコイルを回転させてという方式で、湯を沸かして発生させる蒸気の力を利用するのが、火力発電で石油や天然ガスなどを燃やすタイプ、また、現在では小規模なものしかないが期待をされている「地熱発電」、そして核分裂エネルギーを利用する「原発」ということになる。
蒸気以外だと「水力・風力・潮力発電」などだね。

やっと「核」のところまできた。
これはもう「原爆」の開発の副産物のようなものだ。
一瞬に核分裂反応を起こさせてってのが、原爆、制御しながらゆっくり核分裂させようというのが原発というわけだ。
ウランの天然の成分は殆どが238なのだが、これを精製してウラン235にしておく。
原発だと3%から5%、爆弾用だと90%に濃縮する。

核分裂反応としては下記のようになる。

235 U+n→95 Y+139 I+2n

ウラン235は大変不安定で、中性子があたると、この式のようにイットリウムとヨウ素に分裂をして2個の中性子を放出する。
それがまた次のウラン235にあたって、という具合に「連鎖反応」がおこるというわけだ。
この時、式の左辺と右辺では質量の欠損が出る。
それがあの有名な「E=mc²」という話になるんだね。
mは質量、cは光速だ。

たいへんなエネルギーが熱になるわけだ。
制御棒は中性子をよく吸収する素材で作られていて、これの出し入れで「核分裂」反応がコントロールされ、緊急時には全部が挿入されて止まる様になっている。
だいたいそんなところだが、蛙は「こんなもの、コントロールしてるなんて言えたもんじゃない」と思っている。

フツー、燃料と言えば、薪や炭、石油やガス、自動車などだとガソリンってなことになるが、原発ではウランが「燃料」だと呼ばれる。
「ウランを燃やす」なんて言ったりもするよね。
これは「ことば」の魔力だと蛙は思う。
「燃料」などと聞けばなんとなく安心な気持ちになってしまうが、これは基本的に「爆弾」なのだ。
しかも、その「燃えカス」もまた「放射性物質」だし、最初から最後まで危険な「放射能」に晒され続ける工程になる。
こんなもの、絶対にやめなければならない。
ウランは原子番号が92で、分裂して半分になるなら「46 パラジウム」になりそうなもんだけど、「39 イットリウム&53 ヨウ素」とか「37 ルビジウム&55 セシウム」「38 ストロンチウム&54 キセノン」などなど、こういう風に分裂する。
92というのはウランの原子核内の陽子の数だ。
ホントにコントロールできてるなら、「13 アルミニウム&79 金」でもよさそうなもんだが、決してそうはならない。
何になるか分からないってのが「コントロールできている」ってことになるだろうか。
しかもそれぞれが半減期の長い放射性物質なのだ。

何遍でも言うが、これは「爆弾」なんだッ!
こんなものを人間は扱ってはいけないのだッ!