「一知半解」という言葉があるが、蛙の考えなど、まさにそんなものかも知れないねぇ。
アイヌとか沖縄のこと、よく知っているつもりでいるけど、怪しいもんだ。
飛行機代が高いから小学生の間に行っておこうと思って子どもたちを北海道と沖縄に連れて行ったのは30年くらい前のこと。
沖縄のことは次回。
マナミさんから「『ウポポイ』が国立で出発するようだけど、『リバティ』がお終いになること、蛙さんはどう思とってん?」って問われたんで、なんか書いておこうと思ったんだ。
「ウポポイ」についての情報に接する前に、たまたまのことだけれど、萱野茂さんの「アイヌ歳時記(ちくま学芸文庫)」を読み始めていた。
その前に知里幸恵の「アイヌ神謡集・序」を読んでいただきたい。
アイヌ神謡集 序
http://www.nextftp.com/y_misa/sinyo/sinyo_jyo.html
2006年に萱野さんが亡くなられて14年が経つ。
この本の「あとがき」にある日付は「平成12年6月」で、西暦で2000年、平凡社新書に書かれたものだ。
蛙が今、読んでいるのは「ちくま文庫」で2017年「第1刷」となっているから、萱野さんが亡くなられているし、後にあげた「2008年先住民族サミット」アイヌモシリよりも後ということになる。
解説「記録から保持、復興へー萱野茂のアイヌ文化研究」を書かれたのは北原次郎太さんで(アイヌ名「北原モコットウナシ」)、東京生まれの 40代の研究者だ。
http://amanakuni.net/Namaenonai-shinbun/Namae151-misa.html
http://db.csri.for.aichi-pu.ac.jp/journal/2-90.pdf
2020年 に「ウポポイ」は出発することになったが、その経緯を蛙はよく知らない。
ただ、長い年月にわたって多くのアイヌと彼らを支援するシサムたちの努力があったのだろうと思う。
「アイヌ歳時記」に書かれたアイヌの生活の在り様は、猖獗を極める「新自由主義」=人類滅亡の奈落への行進をあからさまに非難し、その本質を照らし出している。
また、「ウポポイ」の情報に接して、レイシストたちは無残極まりない破廉恥なコメントを発したりしているが、それはこの国の腐り方が尋常でないことを物語っているだろう。
子どもたちと一緒に30年前に二風谷に行ったのは、ひとつには萱野さんに会いたかったし、アイヌの歴史を子どもたちに伝えたかったからだ。
実際には、その時、萱野さんは二風谷を留守にしておられて会えなかったのだが、後に「解放全国研究集会」で萱野さんが講演された折に挨拶だけはすることができた。