東京都民が石原を選び、大阪府民が橋下を選んだことに心ある人々の多くは大きな危惧を抱いているようだ。
或る人は「この国」の「民度の低さ」を嘆き、また或る人は「都民」や「府民」の「愚かさ」に呆れかえっているように見える。
確かに「罰せられる」人は増大するだろうし、困難はいや増すに違いない。
ただ、彼らに票を入れた人たちは「自分は大丈夫だ」と思っているということを忘れてはならない。
この光景はデジャブだ。
小泉が「自民党をぶっ壊すッ!」などと嬌声を挙げて「総理」の座を得、「この国」をぶっ壊した、あの「光景」の再現というほかない。
これほど酷い目にあわされていても、その原因を「自身の選択の結果」なのだということに理解がいかない。
なんという情けない話だろうか。
そうなのだ。
「自分」が直面する「困難」が何ゆえであるかを考える人はそんなには多くはないのだ。
それは何故だろうか?
「ひと」は自分自身の誕生を選択することはできない。
「ここ」に産まれ、「ここ」で成人するほかない。
産まれた途端に「名付け」がなされ、「戸籍」に編入され、「ここ」の「ことば」、「ここ」の「社会的規範のすべて」を受忍させられる。
そのようにして、「ひと」は本来的に持っている「自由」を「支配権力」に「譲渡」し、「隷属」を余儀なくされる。
毎日毎日、「国家」が発行した通貨を使用しながら、日常生活を送る。
毎日毎日が「自由」の「譲渡」、「隷属」の「承認」の過程であるのだ。
この過程は無意識の内に成就される。
それだから多くの都民・府民は彼らを選んだのであり、「無自覚な奴隷」であることで「みせかけの安心」を得ているつもりになっているのだ。
そのような徹底した認識は無くとも、「この生き辛さ」から脱却しようとする人もまた、たくさん生まれてくる。
「戸籍を無くそう」とか「夫婦別姓を認めさせよう」とかいった主張に対して、支配の側に与する者たちは金切り声をあげて反対するのは、それが「国家」のあり様そのものの否定につながるからなのだ。
蛙は「非国民」という「生き方」が選択されなければならないと思う。
それだから、若い人々には、放射能に汚染された列島などに未練を残さず、「ボヘミアン」として、とりわけアジアの人々の中で生きることを勧めたいと思う。
蛙のような年寄りは、「NON!」を言い続けること、困難ではあるが、かくも腐敗した「国家」の中で「非国民」であり続けることを、具体的な実践として工夫していかなければならないのだと思う。
敵に正義は無いッ!
或る人は「この国」の「民度の低さ」を嘆き、また或る人は「都民」や「府民」の「愚かさ」に呆れかえっているように見える。
確かに「罰せられる」人は増大するだろうし、困難はいや増すに違いない。
ただ、彼らに票を入れた人たちは「自分は大丈夫だ」と思っているということを忘れてはならない。
この光景はデジャブだ。
小泉が「自民党をぶっ壊すッ!」などと嬌声を挙げて「総理」の座を得、「この国」をぶっ壊した、あの「光景」の再現というほかない。
これほど酷い目にあわされていても、その原因を「自身の選択の結果」なのだということに理解がいかない。
なんという情けない話だろうか。
そうなのだ。
「自分」が直面する「困難」が何ゆえであるかを考える人はそんなには多くはないのだ。
それは何故だろうか?
「ひと」は自分自身の誕生を選択することはできない。
「ここ」に産まれ、「ここ」で成人するほかない。
産まれた途端に「名付け」がなされ、「戸籍」に編入され、「ここ」の「ことば」、「ここ」の「社会的規範のすべて」を受忍させられる。
そのようにして、「ひと」は本来的に持っている「自由」を「支配権力」に「譲渡」し、「隷属」を余儀なくされる。
毎日毎日、「国家」が発行した通貨を使用しながら、日常生活を送る。
毎日毎日が「自由」の「譲渡」、「隷属」の「承認」の過程であるのだ。
この過程は無意識の内に成就される。
それだから多くの都民・府民は彼らを選んだのであり、「無自覚な奴隷」であることで「みせかけの安心」を得ているつもりになっているのだ。
そのような徹底した認識は無くとも、「この生き辛さ」から脱却しようとする人もまた、たくさん生まれてくる。
「戸籍を無くそう」とか「夫婦別姓を認めさせよう」とかいった主張に対して、支配の側に与する者たちは金切り声をあげて反対するのは、それが「国家」のあり様そのものの否定につながるからなのだ。
蛙は「非国民」という「生き方」が選択されなければならないと思う。
それだから、若い人々には、放射能に汚染された列島などに未練を残さず、「ボヘミアン」として、とりわけアジアの人々の中で生きることを勧めたいと思う。
蛙のような年寄りは、「NON!」を言い続けること、困難ではあるが、かくも腐敗した「国家」の中で「非国民」であり続けることを、具体的な実践として工夫していかなければならないのだと思う。
敵に正義は無いッ!