植物にはごく狭い範囲に自生するものがあると思えばひろくどこに行っても見られるような種もあるものです。このリョウブは全国的に里山からかなりの高海抜まで見られる種でしょうか。少なくとも越後ではいろいろなところで顔を出します。ただ、いずれも低木どまりで灌木状のものがほとんどです。例えば、この春に茨木のマウントジーンズに行った折に見た7~8ⅿほどの小高木は県内では見た記憶がありません。
若い葉を山菜として利用することがあります。茎はサルスベリのような樹肌をしています。植林などで山を切り開き裸になったような場所に一斉に生育してくる種でもあるためパイオニア植物的な要素を持っているようです。