もう少し季節が進むと真っ赤に紅葉するチングルマの群落です。春の花とそれからの果実の姿が定番の高山から亜高山に見られる種。種子を飛ばした秋の姿は最も目立たない時期。チングルマにとっては休息の時期なのでしょうか。そんなときも観てやりましょう。
わずかに綿毛が残っているものがありました。この綿毛はもともとめしべについているもの。受粉し結実すると花柱が著しく伸びて毛も伸び風を受け運ばれ易い形状になります。これは綿毛だけが残っている姿ですがおそらく受粉がうまくいかず種子を作れず綿毛がそのまま残っている姿と考えます。他の成熟した種子が運ばれたのに対して、むなしくことを成せなかった姿と見えるのですが・・。