同じような種にミツバツチグリというのがあります。どちらもやや普通にありますから紛らわしいことこの上もありません。花だけ見ていてもほとんど区別がつきません。どちらかといえば里山のごく身近にあるのがミツバツチグリでやや奥山の岩場などで見るのがエチゴキジムシロでしょうか。とはいっても生息場所では明確に区別できません。この花は坂戸山の山麓で見たものですが、一応場所的にはエチゴキジムシロです。
ミツバツチグリとエチゴキジムシロを区別するには掘り出してみて根茎が太っているかどうかが確実なのですが、なかなか掘ることはできませんね。やっぱり葉が決め手になります。小葉が3枚であればミツバツチグリ、それ以上のものであればエチゴキジムシロとします。3枚であっても葉軸をよく点検し小さな葉が付いてることがありますから要注意ですね。この個体は小さな葉が認められますから明らかにエチゴキジムシロということになります。