我が家にチドリノキがあります。若い頃群馬のある沢にあった実生をつれてたものが育って今では直径20cm位のちょっとした樹に育っています。なんとなく名前が気に入って連れてきたのですが、新葉の瑞々しさは一級品ですがそれを覗けば概して控え目なカエデです。葉は単葉で切れ込みはありません。秋は黄葉に色ずくものの、土地柄でしょうか鮮やかな色彩とはいきません。株は雌株で今の時期は雌花が目立ちます。雌しべの基部には将来翼になる部分がすでにはっきりしていています。秋には沢山の種子ができます。しかし、できた種子が発芽したことはありません。当然といえば当然ですね。雄株は付近にはないと思いますし、もともとチドリノキは県内に自生はないと思いますから受粉ということにはならないのです。見た目は立派な種子ですが、胚は育っていないのでしょう。