森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オモダカ(オモダカ科)

2006年12月08日 | 自然観察日記
 お正月の御節の定番にクワイがある。量は少ないが毎年口にしないと新年を迎えられない思いがある。毎日の通勤の途中にクワイ畑(水田9があって、今は地上部が枯れ収穫を待つばかりである。まもなくその作業が始まるのであろうが、そのころから年末の慌しさが架橋に入るのである。
 そのクワイと同じ仲間にオモダカがある。クワイは中国原産の有用植物であるがオモダカは水田雑草として厄介者扱いされるもので、かなり雰囲気が違う。地下茎は芋状に肥大はしないが、花は結構可愛いし葉はやじり型になって特徴的な湿生植物だ。
 そんな厄介者扱いされるオモダカでさえ今は減った。私の家の周りの水田は排水設備が整ってきて乾いた状態が長く続く。かってはメダカが住みオモダカが生えていた小川には水を張る時期以外は水が無い。ホタルやトノサマガエルがいなくなった理由もここにある。