本格的な海水浴シーズン到来!
ここで、注意したいのは「離岸流(りがんりゅう)」
気づかないうちに「離岸流」に乗ってしまい、沖へ流されて溺れる事故も後を絶たないとか。
ここで、注意したいのは「離岸流(りがんりゅう)」
気づかないうちに「離岸流」に乗ってしまい、沖へ流されて溺れる事故も後を絶たないとか。
記事(2018年7月14日 tenki.jp)によると
『◆知っておきたい離岸流発生のメカニズム
波が海岸へ次々と打ち寄せると、海水が波打ち際にどんどんたまるため、どこからか沖へ戻ろうとします。その流れが集まり、岸から沖に向かって生じる強い流れのことを「離岸流(リップカレント)」と呼びます。
通常、離岸流の長さは最大で数百メートル、幅は10~30メートルほどで、1ヵ月近く同じ場所で発生し続けることもあれば、発生から1~2時間で位置を変えることもあります。また、離岸流は大人のひざ上ほどの水深から流れが速くなり、最大で秒速2メートル(1分間で120メートル流される)に達することも。
家族連れの人は、子どもからちょっと目を離した隙に、遠くへ流されてしまう恐れがありますので十分な注意が必要です。
◆離岸流が発生しやすい場所とは?
離岸流は以下のような地形の場所で発生しやすくなります。
《1》海岸が外洋に面している場所
《2》遠浅で海岸線が長い場所
《3》海岸近くに人工構造物がある場所
《1》海岸が外洋に面している場所
《2》遠浅で海岸線が長い場所
《3》海岸近くに人工構造物がある場所
上記の地形の中でも、とくに波打ち際が数百メートルにわたってアーチ状になっている場所(波が他より深く打ち寄せている場所)は要注意。アーチに向かって斜めに海水が打ち寄せると、アーチの最もへこんだ部分に海水が集中し、波が入ってきた方向の反対側に強い離岸流が発生しやすいのです(下写真の黄矢印)。
また、海岸から沖に突き出した堤防などの周囲では、波打ち際を横に流れる並岸流がさえぎられます。すると、行き場を失った並岸流が堤防の根元に集中し、その流れが沖へと向きを変えて離岸流になることもあります(下写真の赤矢印)。
◆離岸流から身を守るためのポイント
海岸に立って、離岸流がどこで起きているのかを見極めるのは専門家でも難しいといいます。
では、目では確認できない離岸流を避けるためにはどうすればいいのでしょうか。以下、海上保安庁で呼びかけている注意ポイントをまとめて紹介しますので、海のレジャーを安全に楽しむためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。
【離岸流から身を守るためのポイント】
●遊泳禁止区域で泳がない。監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選ぶ。
●監視員やライフセーバー、地元の人(海の家の人など)から、潮の流れの特徴や離岸流の情報を聞いておく。
●堤防など人工構造物の近くで泳がない。
●波が高い日は海に入らない。
●飲酒後や体調のすぐれない時は海に入らない。
●海では複数人で行動し、海に入っている仲間や家族、子どもを注意して見るようにする。
●海に入っている時は気づかないうちに流されないよう、周囲の景色を観察して注意する。
●遊泳禁止区域で泳がない。監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選ぶ。
●監視員やライフセーバー、地元の人(海の家の人など)から、潮の流れの特徴や離岸流の情報を聞いておく。
●堤防など人工構造物の近くで泳がない。
●波が高い日は海に入らない。
●飲酒後や体調のすぐれない時は海に入らない。
●海では複数人で行動し、海に入っている仲間や家族、子どもを注意して見るようにする。
●海に入っている時は気づかないうちに流されないよう、周囲の景色を観察して注意する。
◆それでも流されてしまった場合のポイント
【それでも流されてしまった場合のポイント】
●あわてずに落ち着き、可能であれば周囲の人に流されていることを知らせる。
●流れに逆らって岸に向かって泳がず、まずは岸と平行方向に泳ぐ。沖向きの流れを感じなくなったら、ゆっくりと岸に向かって泳ぐ。
●泳ぎに自信のない人は無理に泳がず、背浮きのフォーム(背泳ぎの体勢で両腕を左右に開く)をとって息を大きく吸い、浮くことに専念して助けを待つ。
●あわてずに落ち着き、可能であれば周囲の人に流されていることを知らせる。
●流れに逆らって岸に向かって泳がず、まずは岸と平行方向に泳ぐ。沖向きの流れを感じなくなったら、ゆっくりと岸に向かって泳ぐ。
●泳ぎに自信のない人は無理に泳がず、背浮きのフォーム(背泳ぎの体勢で両腕を左右に開く)をとって息を大きく吸い、浮くことに専念して助けを待つ。
※水泳選手でもその流れに逆らって泳げないといわれ、英語では「 リップ・カレント(=激しい流れ)」ともいわれる離岸流。遊泳中の水難事故の半数を占める恐怖の現象は、私たちが視覚で確認できない自然現象だからこそ、海水浴やサーフィンをする際には、そのメカニズムや対策を事前に理解しておくことが大切です。』