たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

小学生時代のトイレにまつわる話 ホンジュラスの風

2010年02月28日 | ホンジュラスの風
日本ではどうでしょうか。
子どもたちはトイレをどう利用しているのでしょうか。

3つのことを思い出しました。

一つ目。
小学校の修学旅行のときのことです。

ホテルというか大きな旅館に宿泊しました。一部屋には10人程度のグループが宿泊することになります。
日光の中禅寺湖が見える、なかなか素敵な部屋でした。
外は霧が出ていて幻想的な雰囲気だったのをよく覚えています。

一泊し、朝を迎えます。
食堂で朝食を食べました。そして部屋に戻ります。歯みがきをしたり、出発の準備です。その時間帯は、トイレに行く大切な時間でもあります。

ところが、誰もトイレに行かないのです。
なぜかわかりますね。大便をするのが恥ずかしいからです。

みんなで何となく相手の様子を伺っている感じです。

すると、隣の部屋から、ある友人がいきなり僕たちの部屋に入ってきました。
何の羞恥心もなく、いきなり、
「トレイ貸してくれー。部屋のは満員だ。もれちゃうよー」
彼は一目散にトイレに駆け込みます。

「…」
僕たちの部屋のメンバーはあっけにとられていました。
しかし、すぐに我に返ります。

その後、僕たちの部屋のトイレにも列ができたのは言うまでもありません。

二つ目。
同じく小学校6年生のときのことです。

体調を崩したクラスメートがいました。
保健室で休んでいましたが、帰りの会になると教室に戻ってきました。荷物をまとめて帰りの支度をするためです。

とろこが、彼が戸を開けて入ってくると悪臭がただよいました。彼のおしりを見ると、汚物でよごれているのです。
そうです。もらしてしまったのです。下痢だったのかどうかはわかりません。

いつもはからかうわんぱく坊主たちも、そのときはあまりの状況に、彼が病気ということもあり、シーンとていました。誰もがかたずをのんでいたのです。

彼は絵の具セットでおしりをかくし、静かに帰宅していきました。

どうして彼はトイレで用をたすことができなかったのでしょうか。


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もう一つのトイレの話 ホンジュラスの風

2010年02月27日 | ホンジュラスの風
ホンジュラスに公衆便所はない、ということをお話ししました。

路上でトイレに行きたくなったら、立ち小便をするか、民家やレストランの人に頼むということも書かせていただきました。

でも、バスターミナルや市場等には公衆便所がありました。
入り口に人がいて、トイレットペーパーを一切れ手渡ししてくれます。そのときに1レンピーラほど支払います。基本的に有料です。
定期的に掃除をしているようで、まあ何とか用がたせるレベルの清潔度です。
これは以前紹介をしたエジプト、トルコと同じシステムです。

空港やファーストフード店のトイレはやはりそれなりにきれいです。水もきちんと流れます。
さすがに、ファーストフード店のマニュアルはしっかりしています。それを徹底させるところもすごいです。ラテン人はとてものんびりしていて、あまり細かいことを気にしない傾向があるからです。
掃除をしっかりやろうと思えばやれるのだ、ということがわかりますね。

トイレで、忘れられない光景があります。

ある小学校でトイレ設備全てを改築していたときのことです。
日本なら、臨時のトイレが設置されます。
しかし、ここはホンジュラス。何と、仮設トイレがないのです。

子どもはどうしていたと思いますか?

学校の裏通りで用をたしていたのです。
低学年の女の子もそこを利用していました。
高学年の女の子は、さすがに羞恥心からできないようでした。

子どもが裏門を開けて外へ用をたしに行く姿を思い返すと、何となく、さみしさのような、むなしさのようなものを感じてしまいます。
でも、子どもたちは、そんな中、たくましく生きていくのです。


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まだまだまだ続くトイレの話 ホンジュラスの風

2010年02月26日 | ホンジュラスの風
僕が住んでいたホンジュラスの地域は田舎でした。

しかし、電気もない、もっとすごい田舎があります。そこは、ぼっとん式トイレです。
正式名を何というのかはよくわかりません。
日本では、水洗式に対して汲み取り式と言われているような気がします。

若い方はどんなトイレか体験したことがなく、イメージがピンとこないかもしれません。

地下に穴をほったトイレです。
水で汚物を流すのではなく、直接下の穴に汚物がたまります。

かつての日本。下水道が完全に整備されていませんでした。
僕が子どもの頃、このぼっとん式便所が数人の友人の家にありました。
定期的にバキュームカーという小型トラックが汚物の回収にきます。すごいにおいを放ちます。その車が近くで仕事をしているときは、鼻をつまんで小走りに横を通り過ぎました。

ホンジュラスにそのようなシステムはありません。バキュームカーも存在しません。
地下の穴が埋まったら、場所を移動して次のトイレを作ります。

ホンジュラスにバキュームカーはありませんが、ゴミ収集車は首都を走っていました。定期的にゴミ回収場でゴミを集めています 。

首都にホームステイしていたとき、ある朝、突然ホストファミリーのお母さんとお父さんが、僕を呼びます。
「今こっちへ来てごらん」
一緒に外へ出ます。

ゴミ回収車がゴミを集めています。

「ほら、あのトラックの横のマークを見て。日本とホンジュラスの国旗があるでしょ。
日本がホンジュラスに寄贈してくれたからだよ。どうもありがとう。
とっても役に立っている」
そう言うと、普段無口なお父さんは、僕に手を差し出し握手を求めました。
ニコニコしています。

市内の水洗式よりは、こちらのぼっとんタイプのトイレの方がきれいでした。
においもそれほどひどくありません。

ちなみに、このぼっとん式トイレの材質はコンクリートです。
プラスチックの椅子、トイレのふたはもちろんありません。
座るとザラザラしています。


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まだまだ続くトイレの話 ホンジュラスの風

2010年02月25日 | ホンジュラスの風
学校のトイレには、先生専用の個室があります。

何と鍵がついていて、生徒が使用できないようになっています。厳重なセキュリティーですね。
扉の中に、大理石仕様の特別な便器が存在するわけではありません。他の便器と同じ種類、部屋の大きさも同じです。

何回か使用したことがありますが、生徒用と比べてそれほど清潔というわけではありませんでした。

ホンジュラスに限らず、国外に長期に住んでいると、日本との違いに慣れてしまい、あたかもそれが当然のことのように感じてしまうことがあります。
今、住み始めたころにとてもびっくりしたことを一つ思い出しました。

便座には、普通、U字型のプラスチックの部品がついています。プラスチック製です。おしりが触れる部分で、座るためについています。
ところが、ホンジュラスにはその座る部分のついていないトレイが多いのです。
当然トイレのふたもついていません。

そうすると、大きい用をたすときにどうなるのでしょうか。(女性は毎回ですが…。)
直接あのひんやりした便座の部分に直接おしりが触れることになります。衛生上も問題がありそうです。

日本はすごいです。今や、消毒液、カバーのための使い捨て紙カバーが多くのデパートに整備されています。

ところが、僕は、この便座の座る部分がないので困った、ということがありませんでした。
実は、僕がホンジュラスに住んでいた2年間、外のトイレで大便をしたことがほとんどなかったのです

なぜでしょうか。

上記のように、公衆トイレのすごい事情が一つの理由です。
とてもトイレにいく気力はなくなります。
トイレの汚れを想像すると、便意がなくなってしまうのです。

冗談はさておき、本当の理由をお話します。

なぜかホンジュラスに住んでいると、朝しっかりと便が出るのです。
日本と水の質が異なります。ホンジュラスは硬質の水です。ミネラルが多く含まれていて、便通がよくなるのです。

また、現地の食事を好んで食べていましたが、それが体にあっていたこともあります。だから、外で便意をもよおすことがなかったのです。

とても健康的な生活を送っていました。

食中毒のときは、朝から下痢なので外出をしませんでしたが…。


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トイレ事情 ホンジュラスの風

2010年02月24日 | ホンジュラスの風
ホンジュラスのトイレはどこも汚いです。
想像を絶します。

個室トイレに入ると、まず汚物がたまっているのが目につきます。流されていません。便器にはもちろん大便がこびりついています。
おしりをふいたトイレットペーパーあるいは新聞紙が散乱していることが多々あります。

早朝の日本の駅のトイレ。げろや便が露出したすごい現場に遭遇することがあります。夜間にどなたかが泥酔いし、苦しまれた痕跡ですね。
早朝のなで、清掃員さんがやってくる前の悲惨な状況です。
すごい匂いがトイレの外までただよってきます。

みなさんも一度はご覧になったのではありませんか?

ホンジュラスのトイレはそれとよい勝負なのです。

たくさんの蚊が飛んでいることもあります。
マラリア、デング熱などの熱帯病は、蚊に刺されると感染することがあります。感染する人は少なくないため、トイレに行くときも、虫刺されに細心の注意を払います。

田舎で最初に下宿した家では、部屋に自分用のトイレがありませんでした。だから家族共用トイレを利用します。
トイレが長期戦になりそうなときは、必ず香取線香を持参していきました。無防備で行くと、蚊のえじきになるからです。まさに戦場です。

ホンジュラスはどこもそうですが、住んでいた地域チョルテカも慢性的な水不足です。
普段、生活用水に不便しているので、そもそも大便、小便をしても便器を流す十分な水を確保することができません。

それ以前の問題として、(推測ではありますが)用をたした後、毎回トイレの水を流す習慣がないようです。
頻繁に水を流すと、ためおきの水があっというまになくなってしまうからだと思います。

各家には大型の水だめが整備されています。家によりその大きさは様々です。
水道から水が出るのは週に2、3回。そのときに水をためます。でもその水だめは満杯になりません。水はチョロチョロとしか出ないからです。

水だめの水がなくなると、生活用水を購入する家もあります。
ちなみに、ほとんどの家庭が飲み水を購入します。

日本がいかに水に恵まれた国かがわかりますね。塩素が混入されていますが…。

大便の場合、トイレットペーパーでふいた後、流すことができません。トイレの外に捨てていくことになります。
家庭のトイレでは、トイレ横に小さなごみ箱が用意されています。そこに用をたした後、紙を捨てます。

首都など比較的水がある地域でも、基本的にトイレットペーパーは便器に流しません。
「配水管が細いからだ」
ということを聞いたことがありますが、これが真実かどうかは定かでありません。

しかし、学校のトイレ個室にはごみ箱等がない場合が多いです。だから、個室周辺にトイレットペーパーが散乱するのです。

汚れのレベルにショックを受けないよう、トイレに入るときはいつも気合いを入れていました。トイレに行くという自然な行為ですが、それなりの覚悟が必要だったのです。

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