たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

ロバの少年 エジプトの風

2010年01月31日 | エジプトの風
ラクダから降りバスに向かう途中、小さなロバを連れた少年が近づいてきます。

妻が、
「ロバの写真をとりたい」
と言います。

そこで、一枚とります。

少年が
「見せてくれ」
と頼みました。

見せると、
「カメラを貸して。僕があなたたちをとる」
というジェスチャーをします。

第六感がピーンときました。
「カメラを持ってそのまま逃げられてしまうのでは」

この申し出を丁重に断ります。

すると、この少年の態度が急変します。
「ロバの写真代をよこせ」
と、強気な態度で要求してくるのです。

「ここでの写真撮影は無料のはずだったが…」

しつこいので、こちらも強気に断ろうとしました。
ただ、楽しい旅行にもめごとは御免です。

そこで、近くにいたエジプト人ガイドさんに、
「しつこいのでどうにかしてください」
と日本語で頼んでみました。

ガイドさんが少年に事情を話し始めます。しかし、少年は駄々をこねています。
そこで、ガイドさんはラクダグループのリーダーらしき人を呼びます。少年を連れて行くように言いました。

それでも、この少年はなかなか納得をしません。
しかし、数分後、とうとうリーダーはこの少年を連れて砂漠の中に消えていきました。
事はこれにて一件落着。

とりあえず無事にラクダさん乗り体験を終了しました。
エジプト人ガイドさんの助けがなかったら、どうなったのでしょうか…。

「うかつに写真撮影してはいけない」
ということを学びました。

ところで、このラクダ乗りですが、バスの外に出た全ての人が乗ることになりました。
バスで待っていたのは1組2名の女性の方のみです。バス内の冷房で涼みながら、ラクダ乗りを楽しそうにご覧になっていました。

後ほど入ることになるパピルスのおみやげ屋さんで、ラクダ乗りについてのとても面白い会話を聞くことになりました。この話は後日です。

ラクダ乗り料金は一人10ドル。ガイドさんがラクダ乗り終了後、バスで回収していました。
コミッション(手数料)をとっているのかどうかは不明です。

ガイドさんは商売上手です。

バス内でエジプト綿のポロシャツも販売していました。エジプト独特の象形文字の名前入りで20ドルです。
バス内で名前を記入して注文します。翌日の受け取りです。
ちなみに、名前の翻訳ミスをしても、誰も気づきませんね…。

日本に住んでいたこともあり、高すぎず、安すぎずの料金設定をします。
日本人にしてみればとてもお買い得。でも、エジプトの物価からすると、かなり高めの設定でしょう。
それでも、このガイドさんのユーモアあふれる素敵な人柄のせいか、シャツ販売は大盛況でした。

ピラミッドの反対側にバスで移動し、今度はスフィンクス見学に向かいます。


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ラクダ乗り 降りるのに100ドル? エジプトの風

2010年01月30日 | エジプトの風
わずか5分ほどバスを走らせると、そこは広大な砂漠のど真ん中です。

バスを降りると、数十頭のラクダがつながれていました。飼い主が周辺で談話をしています。

ガイドさん曰く、
「観光客がラクダの写真をとると、ラクダの飼い主がいきなり近づいてきます。そして、お金を要求します。でも、このグループは、写真撮影は無料なので安心してください」

「ラクダ乗るのはただだよ」
と巧みに誘い、
「降りるのは100ドルだ」
という詐欺まがいのことをするラクダ使いもいるとのこと。
要注意です。

この話を聞いたときに、
「降りるのに100ドル? ラクダから降りるのにお金を請求されたら、自分で降りればいいのでは…」
と思いました。

しかし、この意味は数分後、ラクダ乗りをしたときにわかりました。
何事も体験ですね。

希望者はラクダに乗れます。
ラクダ乗りを希望しない人もいましたが、写真をとるため、ほとんどの人がバスを降りました。

僕はラクダに乗る気はありませんでした。しかし、妻がどうしても乗りたいというので、しぶしぶ乗ることにしました。
よくありがちなパターンですね。

列に並び、すぐに順番がきます。
妻と2人で一頭のラクダにまたがります。
ゆっくりとラクダが立ち上がります。ふらりと少し傾きます。

何と、ものすごい高さ。予想外です。
高所恐怖症の僕にとっては、危険ゾーンに入ります。

「ラクダから降りるのに100ドル」
の意味がわかりました。
この高さから一人で飛び降りるのは難しいのです!

ラクダが歩き始めます。
一難去ってまた一難。何と、すごくゆれるのです。落ちそうになります。しっかりと背中についている支えをにぎります。
手にはすぐに冷や汗がにじみます。楽しむというよりは、落ちないようにするが精一杯です。

乗馬の経験がある妻はまったく平気のようでした。

少したつと周りを見る余裕ができました。

隣を歩いている太めのご婦人は
「キャー、落ちる」
と何回も叫んでいます。
顔はにこにこしていましたが…。

降車場所から数百メートル先のピラミッドの辺りまでの距離を歩きます。炎天下、かなりの距離です。

ようやく慣れてきて、ピラミッド、砂漠の景色を楽しめるまでになりました。

風はありません。快晴です。
砂漠の静寂の中、ツアー客の話し声が少しばかり響きます。
ラクダ使いは、ゆっくりとラクダを先導します。まるでキャラバンで旅をしているかのように。

ピラミッドの後方に到着です。
ラクダを先導してくれたラクダ主に、記念撮影をしてもらいました。


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イヤシロチ エジプトの風

2010年01月29日 | エジプトの風
それにしてもエジプト人ガイドさんの日本語がうまい。目をつぶって聞いていると、日本人が旅行ガイドをしているのかと錯覚してしまうほどのレベルです。

バスを降りて質問します。
「日本語をどこで勉強したのですか」

「カイロ大学で4年、日本の明治大学で1年ですよ」
とのことでした。

僕は10年近くスペイン語圏で生活をしましたが、彼のような語学レベルには到達しませんでした。
たった5年でネイティブレベルに到達するとは、すごい人もいるものです。


更に彼は、とても親切。ユーモアのセンスも抜群です。
「実に優秀なガイドさんがいるものだ」
と感心しました。

ピラミッド内部にある王の間入場のため、ピラミッド側面入り口の列に並びます。
泥棒が盗掘のために掘った穴がその入り口となっています

並ぶこと数分、すぐに入場できました。
中はひんやりとはしていません。蒸し暑いです。
狭い階段が続き、腰をかがめて歩き、更に階段を登ります。10分ほどで王の間に到着しました。

以前、イヤシロチ―万物が蘇生する場所があるイヤシロチ〈2〉心地よく棲む方法があるなどの本を読んで、イヤシロチというものに興味を持ちました。
イヤシロチでは、体がやわらかくなります。健康体になるのです。

この王の間は、イヤシロチという、よいエネルギーが流れている場所だそうです。
だから、ピラミッド内部で前屈をすると、いつもよりよく曲がるという(不思議な?)情報を得ていました。

そこで、この王の間で前屈をしてみました。
実験をしてみたのです。

試してみると、ピラミッドの外で曲げたときと同じくらいです。
狭い王の間で場所を変えて何回か試しますが、結果はどの位置でも同じでした…。

王の間の雰囲気をじっくりと感じるべく、狭い部屋をゆっくりと歩きながら観察します。

気がつくと一緒に階段を登ってきた同じツアーの人は誰もいなくなっています。

「集合時間に遅れてはいけない」
急いで階段を下りることにました。

先を急ぎますが、ある位置でストップしてしまいます。向かいから太った人が登ってきているようです。ピラミッド内の通路は狭く、2列分の幅がない部分があります。

待っている間、興味深く天井も観察しました。

ほどなく出口に到着。ピラミッド外に出ます。光がまぶしく感じます。

ピラミッド内部へのデジカメ携帯が禁止されていたため、添乗員さんに預けておきました。外に出て、そのデジカメを受け取ります。
炎天下に置かれていたので少し心配しましたが、大丈夫のようです。

他参加者の皆さんは既に到着していました。
でも集合時間前だったのでホッとします。

全員集合ですぐにバスに乗り込みます。次はどこへと思いきや、3大ピラミッドのパノラマポイントとラクダの写真、ラクダ乗り体験の場所へと移動します。


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ギザの3大ピラミッド エジプトの風

2010年01月28日 | エジプトの風
待ちに待ったピラミッド見学です。

ピラミッド見学をしようと思い、今回の旅行を計画しました。
情報をいろいろと集めているうちに、JTB旅物語の感激!エジプト・トルコ・ギリシャ 13日間の広告に目がとまりました。

以前からあこがれていた、ギリシャの古代遺跡、エーゲ海クルーズまで含まれています。トルコにはあまり興味がありませんでしたが…。

他のエジプトツアーと比較して、トルコ、ギリシャも周遊できるのが魅力でした。
旅行代金も、内容を考えるとリーゾナブルかと思います。
ギリシャ旅行だけで今回の旅行代金となるツアーもあったからです。

今まで、国外ツアー旅行に参加したことはありませんでした。
短期間に、効率的に、限られた予算で有名観光地を訪問できるのがツアーの魅力ですね。
そういうわけで、JTB旅物語の感激!エジプト・トルコ・ギリシャ 13日間に申し込みをしました。

ただ、このツアーはエジプトのナイル川上流の見学が含まれていません。エジプトをもっと本格的に旅行したい方には、エジプトのみの旅行を推薦します。
「ギザの3大ピラミッドだけ見られればそれでいい」
という方には、このツアーで十分です。

古代人の叡智が凝縮されているピラミッド。
「何かインスピレーションを感じることができるのでは」
と期待をしながらピラミッドに向かいます。

ホテル出発後数十分、
「右側の窓からギザの3大ピラミッドが見えてきました」
エジプト人ガイドさんの案内があります。

「えっ、もうピラミッドが見えるの」
まだバスは市内を走っているのです。

しかし窓に目をやると、遠方ではあるものの、あこがれの3大ピラミッドが見えているではありませんか。

都会のすぐ横に砂漠地帯があり、そこにピラミッドがありました。何とも不思議な光景です。

かつて大ベストセラーとなった神々の指紋 (上) (小学館文庫)神々の指紋 (下) (小学館文庫)には、驚くべきピラミッドの秘密が書かれています。

何と、ギザ3大ピラミッドの並びは、紀元前10500年の星座の位置を反映しているのです!
オリオン座の3つ星の並びが3大ピラミッドの位置にぴったりと対応しています。ナイル川を天の川にみたてながら。

古代人は、星の動き、星座の位置を正確に把握していました。そして、それを正確に反映させながら、地上に建造物を築き上げる技術をもっていたのです。

紀元前10500年に何があったのでしょうか。
「私たちは、この時代に生きていましたよ」
というメッセージなのかもしれません。

古代人の叡智はすごいですね。彼らは何者だったのでしょう。

こんな説明をエジプト人ガイドさんはしてくれませんが、バスの中ではとても楽しいピラミッドの解説が続きます。


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どちらが苦しい 食べすぎの話 エジプトの風

2010年01月27日 | こころの旅
三つ目です。

今回の話は少し変わっています。

「何かあやしいな」
と思われた方は、どうぞとばしてください。

空腹時と食べすぎたとき、どちらの方が苦しいですか。
もちろん、飢餓で苦しむような特別な空腹の場合は除きます。一般論です。

食べすぎたときの方が苦しいかと思います。

「食べ過ぎは体によくない、世界には食べ物に困っている人がたくさんいる」
とよく言われます。
わかっていますが、どうしても食欲をセーブできず、お腹一杯、120%食べてしまうことがよく(毎日?) あります。
そして、当然、直後に苦しくなります。

海外に在住していたときのことです。
日本人関係者の方の自宅で、手料理の日本食をおよばれする機会がありました。
その都度、今までの大食レコードを更新していました。

一方、空腹時は適度に心地がいいですね。

偉大なる宇宙は、人間に食の苦しみを与えました。
空腹の苦しみ。そして食べ過ぎの苦しみ。

どちらが大きな苦しみでしょうか。
食べすぎのときですね。

宇宙の摂理は、
「食べすぎはよくありませんよ」
とメッセージを贈ってくれているのかもしれません。

京都大学の西田英介先生が線虫の実験をしました。
えさを減らすと寿命は1.2倍に延びました。
えさを減らすだけでなく、一定間隔で、えさなしの期間を何度か作ります。すると、寿命は更に延び1.5倍になりました。また、活動性も高まりました。

米国ウィスコンシン大学マディソン校では、20年間、猿の観察をしてきました。
通常量のえさを与えたグループの猿は、しわができ、表情も乏しくなりました。
えさの量を減らしていたグループの猿は、いつまでも若々しく、活発さを継続していました。

ウィーン腫瘍研究所が、がんに侵されたネズミを、8日間完全断食したグループと3カ月の間低カロリー食にしたグループに分け、経過を調査しました。驚くべきことに、いずれも腫瘍細胞が壊死するという結果が出ました。

「人は虫や猿とは違うから…」
今日も食後のデザート、お菓子に手がのびます…。

ところが、次のニュースを知って、ついに言い訳ができなくなってしまいました。

「米国マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ギャランテ博士は、長寿に関係するDNAサーチュインが、少食によりスイッチオンになることを発見」

僕のように食べすぎていると、一体どんなDNAがスイッチオンになるのでしょうか…。


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