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不運? 幸運? 病弱だった松下幸之助さん

2010年02月16日 | こころの旅
エピソードその2です。

病死していった家族に続いて、松下さんもまた20歳のときに肺尖カタルを患い、病床に臥します。

病気がちな人生はつらいものです。

実は僕も体があまり健康な方ではありませんでした。

幼少時、鼻水、鼻づまりがひどく、よく耳鼻科に通い、鼻に薬剤を投与するネブライザーという治療を受けていました。
しかし、のど、鼻の炎症が好転しないので、ついにアデノイドという、のどの組織の一部を削除する手術を受けることになりました。

手術室で、
「これは仮面ライダーのマスクだよ。つけてごらん」
と言われたこと、そして手術後の足の点滴のことを覚えています。

小学生時はアトピー性皮膚炎がひどかったです。全身に広がってはいませんでしたが、頭や体の一部の皮膚がかさかさになります。そして強いかゆみもありました。
皮膚科で処方された副腎皮質ホルモンのぬり薬を、頭部によく塗っていました。中学生の頃までです。
その頃はステロイド剤の副作用などは問題になっておらず、ごく自然な対応でした。

今なら、医者いらず老い知らずの生き方などの本を読んでおり、異なる治療方法を選択していると思います。
病気の真の原因が少しずつ解明されてきました。
その場しのぎの対処療法ではなく、根本治療が可能となる代替医療、健康食品を利用することができるようになりました。素晴らしいことですね。

高校生の頃、新卒で着任した現代社会担当の先生が、複合汚染 (新潮文庫)の書籍を授業中に取り扱いました。

驚愕の真実に
「一体、社会はこれからどうなっていくのだろう」
と少し不安になりました。

それ以来、食品添加物、卵等の摂取を極力控えるようしました。すると、体のかゆみ、アトピーが少しずつよくなっていきました。
数年後、今度は牛乳を飲まなくなると、さらにかゆみとアトピーはよくなり、今ではほぼ完治しています。

「卵、牛乳はとても体にいい」
と思われ、学校給食では子どもたちが毎日牛乳を飲んでいます。

ところが、数年前にミリオンセラーとなった病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-には、乳製品を食べてはいけない理由が事実をもとに詳細に書かれています。現場の第一線で活躍する医師の言動には説得力があります。
今では、数多くの書籍が、牛乳、乳製品の弊害について言及するようになりました。時代が急激に変化しています。

最近は月に数回、自然食品店で、飼料に配慮され、放し飼いで飼育された鶏の有精卵を購入しています。
豆乳を時々飲みます。ごくまれに牛乳を飲むときは、同じく安全な飼料を与えられ、放牧されている牛のノンホモ牛乳を購入しています。
高価なので、その分自然に購入頻度が減り、一石二鳥です。

食品添加物については、当初、化学調味料である調味料(アミノ酸)なしの食材を探すのに苦労しました。
ほとんどの食品、お菓子に調味料(アミノ酸など)が添加されています。最初は、これが化学調味料であることを知りませんでした。食品の裏側―みんな大好きな食品添加物の本を読み、食品選択の参考にしました。

近所に数件の自然食品店ができ、そこで安心、安全な食材が手に入ります。
通信販売や生協の宅配でもこれら自然食品が手ごろな価格で購入できます。便利な社会になりました。

病気についての話にもどります。

上記以外にも、何と小学生という若さで突然の腰痛。スポーツテストが原因であったと思います。じっと座っていられなくなりました。単に集中力がなかっただけかもしれませんが…。
高校からは、今では有名な病気となった顎関節症(当時はこの病名が存在せず、どの病院でも対応できませんでした)を患いました。口を開けるときに右顎が痛むのです。食事のときも気になります。ゴリゴリと小さな音もしました。
その他にも数多くの病気を経験することになります。

開発途上国では、数回の食中毒、マラリア、デング熱にもかかりました。

病気がちであった人生。
幼少時は、時々両親に、
「どうしてこんな弱い体に生んだのか」
と不平をもらしていました。

(とんだ勘違いでしたが…。)

そして思っていました。
「ああ、また病気。どうしてこんなに体が弱いのだろう。
体が弱いと、勉強に集中できない。希望する大学にも行けない。

おもいっきり仕事ができない。やりたいように事をすすめることができない。こんなんじゃ出世も望めないし、社会的成功もおぼつかない。
なんでこんなに病気で苦しまなければならないのだろう」

ところが松下さんは、病弱であったにもかかわらず、
「体が弱かったのが良かった。運がよかった」
と言っていたのです。

「だから、人に仕事を思いっきり任せ、そして人も育ち、優れた人材になってくれた。

もし、わたしが健康ならば、自分で何もかもやってしまい、人も育たなければ、会社も大きくならなかっただろう」
と言うのです。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思っています。
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