たびびと

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運命とフィリピン人3

2013年10月10日 | フィリピンの風
エステファンの人生は波乱万丈。

運命とは何だろう。
生きるとは。

彼の明るい生き方には迷いがない。

明るく。
楽しく。
たくましく。





アロマセラピーの香りのスティックをプレゼントした。

「これを吸うとリラックスできるよ。
天然香料だから、害はないから安心して」

天然でなくても、彼らは気にすることはない。


パッケージを開けて、早速楽しむ。

「こ、これは

もう、ばっちりリラックスしてきたぞ…」

いきなりのジョーク。




ありのままをさらけだしている姿らを見るのは楽しい。

気軽に何でも話をできる。

いいかげんなところもある。
でも、それでいい。

家は狭いマンション。
それでも、妻の簡素な手作り料理を楽しみ、彼らは帰って行った。


「日本人の友人が一人できたな」
駅まで送る妻に、エステファンがつぶやいた。


仲間の一員として認めてもらえたようだった。




心霊手術でフィリピンを訪れたことがある。

世界で最も美しいといわれるマニラ湾の夕日。

港にかかる、フィリピン独特の曲。
そのメロディーが今でもよみがえる。

一人旅の中で聞いたあの曲。
巨大なバクラランマーケット、バギオに移動するバスの中…
何回も何回も街で耳にする。

いつの間にかメロディーを覚えてしまった。




あれから15年。

また、あの活力に満ちあふれたエネルギーの渦を感じてみたくなった。




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