たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

自衛隊の生活

2013年02月01日 | 日記
ここ数ヶ月、近くの寺へ座禅に通っている。

500年以上続く、曹洞宗のお寺。
はた目は、そんなに歴史のあるような寺には見えない。ごく普通のお寺だ。
お寺の周囲は、宅地開発により家がならんでいる。

かつては、山の中にぽつんと寺だけがあった。
電気も水もないところに、先代の住職が再開させたお寺だ。

500年の歴史はあるものの、一時期、常駐するお坊さんがいなかった。
このような住職なしのお寺が国内には結構あるという。




この寺で毎週日曜日の朝、座禅会を開催していることを知った。
電話をして座禅について聞いてみる。

「ああ、どうぞどうぞきてください。最初は10分前にお願います。少し説明させてもらいます」

すごく元気のいい和尚さん。

参加について少し迷っていたが、この和尚さんの声に魅かれて、その場で参加の申し込みをした。
座禅のことはそのうち詳しく話をしていきたい。

この座禅会で面白いのが、座禅後の懇談会だ。
おもち、茶菓子を食べながら、1時間ほど座禅をした人たちと歓談をする。

用事がある人はすぐに帰るが、大半の人は残る。
和尚さんも一緒に話す。

堅苦しくない、愛嬌のある、まったくえらぶらない、ごくふつうの人である和尚さん。
一市民として、一緒に談話をする。

ある日のことだ。
何と自衛官になった人が参禅していた。

大学卒業後の1年目。
数ヶ月が経過。初めての休みで、久しぶりの座禅会に参加してきたという。

聞けば、高校生のときから座禅に参加していた強者である。
この話を聞いて、すごく精神的に成熟した人物かと思いながら、話を聞いていると…




大学時、就職活動を開始してすぐにいやになる。
公務員がいいのでそちらへ進路変更。
ところが、もうどこも申し込みを締め切っていた。勉強もしていない。
それで自衛隊に入るしかなかった。

初めての休みで、行ったのがネットカフェ。
今回の帰省でおじいさんと話をしたら、叱られたらしい。理由は、入隊したばかりで、もう定年後のことを話していたからだそうだ。




このように、何でも正直に話をする若者だ。

「この人に国の治安を任せていいのだろうか」
と思ったりもしたが、まあ、世の中こんなものだろう。

驚いたのは、高校生から座禅に参加しているとのこと。
ぼくは、高校生のときに座禅のことを考えたことはなかった。知っていても、参加する勇気があったかどうかはわからない。

精神世界のことに興味はあったが、読書というものをしていなかった。




自衛隊というのは想像以上の組織らしい。

自由行動はない。
部屋は10人部屋。
プライバシーなし。
かなりの上の階級でないと個室はない。
結婚しないと、原則寮での暮らしが続く。

何と、トイレにいくときも、他の人とチームを組んで移動をする。

要するに、チームプレイを大切にしている。一人では行動できないのが原則だ。

すごい世界。


「就職活動をして、民間に入社した方がよかった」
とは言っていなかった。


人間不信に陥っているという。
一見、すごく愛想のいい、明るい人が、集団生活をしていく中で、とてもネガティブな人物だということがわかってしまう。それが何ともいえずにやりきれないらしい。

若者らしい、こじんまりしたおみやげをみんなでつまみながら、楽しく話を聞いた。

背中に汗を流しながら、京都の駐屯地へと元気に帰って行った。


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お知らせ

2010年04月20日 | 日記
ここでお知らせです。

これまで多数の方に訪問していただきました。ありがとうございます。
また、毎日定期的に訪問してくださるみなさん、ありがとうございます。

とても励みになります。

次回からホンジュラスなどの「開発途上国の風」を本格的に書いてく予定です。

日本での日常生活エッセイ、書籍の紹介も、そのうち含めていきたく思っています。

今までとは異なり、週に1~2回程度の投稿を予定しています。

更新の頻度が今までより少なくなりますが、内容はより充実させていくつもりです。
どうぞ引き続きお楽しみください。

また、ご意見、ご感想などありましたら、どうぞ遠慮なくメールにてご連絡ください。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。