たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

巨大な部屋

2013年04月30日 | ホンジュラスの風
お手伝いさんと仲良くなりすぎるとどうなるか。

「心が通じて、何でもやってもらえるようになる」
「気心が知れて、かゆいところに手が届く」。

そんなことを期待していた。




ベロニカと少しずつ話をするようになる。
彼女にとっては、初めて話をする外国人。
当初は、何となく緊張していた。

ジョークを頻発。会話がはずむ。仲よしになる。


毎日、部屋を掃除してもらっていた。


20畳ぐらいはある大きな部屋。

床はタイル。
壁はコンクリート。
天井は木の板。

ベッド、机、鏡台、洋服ダンスがシンプルに置かれている。

ベッドに蚊よけのための、かやを設置。
帰国する日本人から安く譲ってもらった。
頑丈で質がいい。このような高品質なかやは、ホンジュラスでは手に入らない。

部屋にはトイレ、シャワー、洗面所もある。
ワンルームマンションの台所がない部屋を想像してもらえばいい。

部屋は離れになっている。
離れといっても、本体の家と完全に分離しているわけではない。

家にくっついている巨大なガレージの一角に、ぼくの部屋が設置されている。

ガレージは巨大。
ガレージの半分のスペースを使ってぼくの部屋が建設された。

半分のスペースは物置になっている。

「何でも好きなものを置いていいわよ」
引っ越したときに、大家さんに言われた。

日本から持参した2つのスーツケートの他は、何も荷物がない。
とりあえず、自転車を置いていた。


部屋り四方に大きな窓。
ガレージ側に2。
外側に2つ。こちらの、外側の窓には鉄格子がしっかり取り付けられている。
泥棒は入れない。



好みのタイプ

2013年04月28日 | ホンジュラスの風
田舎にホームステイを開始して1年も経過したころのこと。
ベロニカは、社会人用の土日に開講する中学に通い始めた。

やはり、中学は卒業しておきたいらしかった。

生活に余裕ができたのかもしれない。




彼女は若いせいもあり、まあ、話やすかった。

女性が好みのタイプだと、恥ずかしもあり、言いたいことがなかなか言えない。
ラッキーなことに、彼女はぼくのタイプではなかったので、何でも自由に言えた。

夕食を作るのが、彼女の仕事だった。
大家さんのお母さんは、夜も仕事。ベロニカが夕食の担当。

子どもたちは、お母さんの不在をいいことに、なべから昼の残りをつまみ食い。
副業でおかし、コーラを売っているが、それらも食べ放題、飲み放題。

というわけで、彼らは、あまり夕食を食べない。




ホンジュラス人のメインは昼食。

夜ごはんは、質素で毎日同じもの。

トルティーヤ
小豆をに塩味をつけたフリホーレス

が主食。

ケソというチーズ。
卵とお昼の残りがこれに追加。

卵は目玉焼き。

これが定番だ。




目玉焼きばかりなので、ある日、卵焼きの作り方を教えることにした。
ただの卵焼きだが、中に玉ねぎとピーマンのみじん切りを入れてもらう。

一度教えたら、次の日の夜から毎日作ってくれた。
それまでは毎日目玉焼き。バリエーションが増えたので嬉しかった。
炒り卵、他の具を入れた卵焼きなど、彼女のレパートリーは広がっていった。

なかなか、大家さんであるお母さんに料理指導をすることはできなかった。
時がたつにつれ、大家さんより、ベロニカの方が、ぼく好みの料理を作れるようになっていった。


田舎では、2年間毎晩同じものを食べた。
あきることはなかった。

シンプルイズベスト
だろうか。




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お手伝いさんの家族

2013年04月26日 | ホンジュラスの風
ベロニカの家はすぐ近く。
歩いて2分。そこから毎日通ってきた。

家族は、妹と弟、母親の4人。
父親は、どこかへ他の女性と暮らしているらしい。
典型的なラテンアメリカの家族だ。


ベロニカのお母さんは、トルティーヤという主食を作り、近所の人に売って、生計をたてている。

トルティーヤとは、トウモロコシを挽いて、それを錬り、鉄板で焼いたもの。
ご飯がわりに、ホンジュラス人が食べる。

トルティーヤはどうやって作るのだろう?

原料のトウモロコシを市場で購入。
トウモロコシを挽く機械のおいてある家へ持っていく。

挽いてもらったトウモロコシを家へ持ち帰り、水をまぜてこねる。
水の他にも何か混ぜているのかもしれないが、細かいことはよくわからない。

最後に、家の鉄板をあたためて、トルティーヤを焼く。
一つのトルティーヤの大きさは、直径15cmから25cmくらい。

トウモロコシの挽きぐあい、焼きぐあいによって、味がかわる。
トウモロコシの粒が残っているトルティーヤはかなりの美味だ。

トリティーヤ5枚で2レンピーラ。1ドル15レンピーラなので、あまりもうからない。
生活は当然、苦しい。




ベロニカの妹、弟が大家さんの家に遊びにくる。

十分な食事をしていないことがある。
だから、大家さんが食事を与えることもある。


毎回はダメ。

くせになり、毎日くるようになる。
このへんのさじ加減が難しい。

大家さんは、現地の人。
適度なコントロールで、依存心を与えないように、上手に、やれる範囲で、ベロニカの家庭を助けている。


日本人や外国人が下手にプレゼントをあげると、すぐに依存心を植え付ける結果になる。
国際協力も、こんなことに注意しながらやっていくことが大切だ。

「魚を与えるのではなく、魚釣りの方法を教えよ」
とてもいい言葉だ。



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お手伝いさんの紹介

2013年04月24日 | ホンジュラスの風
お風呂の残り湯を使える洗濯機がある。
わが家でも使っている。
残り湯を有効利用できるので助かっている。

ホンジュラスでもこのタイプの洗濯機は有効利用できる。
吸水ホースをピラと呼ばれる水だめへ入れれば、水道から水がでなくても、電気洗濯機が使える。

にもかかわらず、普及しない洗濯機。

洗濯はまだ手洗い。
お手伝いさんの雇用が一般的。
洗濯機が、安いとはいえ、田舎の人にはとても高価。
電気がよくストップ。使えない。
蛇口からの水がでない。不便。

こんな、さまざまな問題が影響して、電気洗濯機はなかなか普及しないようだ。




お手伝いさんの仕事は多い。
洗濯、掃除、炊事、子どもの世話など、何でもあり。




お手伝いさんの生活を紹介してみる。

ホンジュラスの田舎に住んでいたとき、20代前半の若い女性のお手伝いさんがいた。
ベロニカといった。

1か月の給料は300レンピーラ。
当時のレートで、20ドル程度。

教員の初任給が100ドル少し。
それに比べると、このお手伝いさんの給料は、極端に少ない。




彼女は朝から晩まで仕事をしていた。
掃除、洗濯、炊事など、何でもやった。

すごかったのは、ガスがなくなったとき。
小型のガスボンベを軽々と持ち上げ片手でかつぐ。
自転車にのり、ガスを充填しに行った。
小型とはいえ、大きなボストンバックくらいの大きさがある。日本のガスボンベを小型にしたものだ。

もちろん材質は日本と同じ。鉄のかたまりなので、かなり重い。
30kg以上はあるだろう。

小柄な女性なのに力がある。
感心して見ていた。




食事は無料で雇い主の家で食べることができる。
彼女の家は貧しい。食べるのにことかく日もある。

毎食安心して食べられるだけでも、彼女にとっては大変なメリットのある仕事だ。

ベロニカが雇い主である家族と同じ食卓につくことは少ない。
禁止されているわけではないが、後から、あるいは、先に、仕事の合間をぬって別の場所で食べている。


雇い主の大家さんとベロニカの関係はどうだろう。

ときどき厳しい指示がある。業務命令だ。
ベロニカがまじめに仕事をしていないときなので、これは仕方がない。
基本的には、家族の一員のような接し方。奴隷制度のような感じではない。使用人というさげすみもない。


ベロニカと雇い主の2人の子どもとは友達どうし。
子どもは10歳以上年下の男の子だが、よく毎日一緒に遊んでいる。仕事はそっちのけだが…



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途上国では必須? お手伝いさん

2013年04月22日 | ホンジュラスの風
開発途上国にはお手伝いさんという職業がある。

日本にもお手伝いさんのいる家庭がある。高級住宅街の一部の家に多い。
日本では、あまりお手伝いさんという職業は聞かない。

忙しくても、家の人が家のことをやっている。
家が狭いので、お手伝いさんのスペースもない。

食事は弁当が売っている。
掃除はダスキンなどの掃除業者に助けてもらえる。
洗濯は全自動。
お手伝いさんの入り込む余地はない。


開発途上国では、上流階級だけではなく、中流階級の家庭でも、お手伝いさんを雇う家庭が多い。
特に田舎。

電気洗濯機、電気掃除機が普及していない。
電気、ガスのない家も多い。
あっても、頻繁に停電になるので、あまり役に立たない。
食事は自炊。
定食屋がない地域も多い。
あっても割高。


こんな状況なので、家事には大変な手間暇がかかる。
お手伝いさんを雇用して、家のことをやってもらう方が経済的でもある。
だから、多数の家にお手伝いさんがいる。

「えっ、こんな家にも?」
という貧そうな家にも、お手伝いさんがいる。

母子家庭の子どもが多く、お母さんが働いているとどうなるか。
やはり、お手伝いさんが必要になる。





いまだに電気洗濯機が普及しない理由は何だろうか。
蛇口から水が出ないので、全自動洗濯機が利用できない。

ピラと呼ばれる水をためておく場所がある。
コンクリートでできた大型の容器。各家庭に必ず装備されている。家を建設するときには標準装備されている。

水が水道から出るときに、全開にしておき、水をためる。
そして、必要なときに、生活用水として使用する。

水不足で、数日間、水がでないことがある。そんなときは、給水車から水を購入する。
貧しい家庭には、大きな出費だ。


ホンジュラスの場合、蛇口からでる水は、現地の人でも飲まない。フィルターを通した水を購入している。




電気、ガス、水道がしょっちゅうストップする開発途上国。

不自由な経験をする中で、わかったことがある。

電気がなくても何とかなる。
ガスがなくても何とかなる。

でも、水がないと人は生きていけない。
その点では、日本はたいへん恵まれている。