たびびと

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スペイン語力が向上した理由

2012年09月30日 | 語学の旅
スペイン語を短期間にマスターすることができた理由は、何といっても必要性だ。

まず仕事での必要性。
最初の海外赴任でのメインの業務は現地の先生への研修だった。

1つのテキストを約30時間かけて教える。誰が作ったのかは知らないが、分厚い研修テキストにそって研修を行う。何回も読んでいるうちに自然に暗記してしまった。

自分で説明しなければならない。必死に何回も読む。専門用語が多く、同じような言いまわしが多いことが幸いした。後日、それらの単語は日常会話で応用できるようになる。

そもそも、スペイン語で、外人相手に研修をすることは不可能だと思っていた。
「英語でもできなのに、ましてやスペイン語でなんて」
赴任前はそう思っていた。
甘えがあった。
自分の理屈をこねていた。


現地に到着。
研修見学にいった初日。

激震がはる。

プロジェクトに参加していた日本人は、みなスペイン語での研修をやっていた。

「彼らは何者だろう…」


まわりには日本人がいない。誰も通訳してくれない。
研修を一人で実施しなければならない。
そのスケジュールがすでに決まっていた。

お偉いさんと交渉しなければならない。
「言葉がわからない」ではすまされない。

相手は、どんな提案をしてくれるのかと期待している。

研修だろうが、会議だろうが、相手は何か疑問がわいたら、何でも質問してくる。



冷や汗が出た。
驚異だった。


赴任してからの最初の3ヶ月。
高校時代の受験勉強よりも、教員になったときの研究授業の準備より、集中して長時間の勉強をした。

自分の限界が一気に突き破られた。


仕事だけではない。
休みの日、仕事の合間、雑談をするのも楽しみだった。
話せれば話せるほど、いろいろなことがよくわかる。いろんなことを教えてくれる。そして、自分を表現できる。


女の子とも仲良くなれる。
いやがおうにもモチベーションが高まる。


赴任当初の語学研修。
語学学校横のおみやげやさんで知り合った女の子がいた。彼女はそこでアルバイトをしていた。

休み時間や授業のあと、よく一緒に会話をするようになる。

少しずつ少しずつ、いっしょにいられる時間が長くなる。
といっても、こちらはかたことのスペイン語。
会話よりも、店の前で座って一緒にいるだけの時間の方が長い。

会話が続かない。というか、言葉がでてこない。

話がとまる
「…」

毎回テーマを用意していく。それでも、持つのは5分。
涙ぐましい努力だった。



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スペイン語の秘密

2012年09月28日 | 語学の旅
一方のスペイン語。
英語と違い、苦手意識がわかなった。

なぜか。

一番の理由は聞き取りにある。
スペイン語は、意味がわからなくても、ハッキリ聞き取れる。
初心者でも聞き取ることができる。

英語の母音は、「あ」だけでも複数ある。日本人には「あ」と聞こえるが、微妙に異なる発音をする。発音のしかたが異なる。
日本人には違いを聞きとることが難しい。英語を母国語とする人は生まれてから自然に身についている。

そもそも、英語の発音の周波数は日本語とかけ離れている。だから、日本人にとって、英語を正確に聞きとることはとてもたいへんなことだ。

スペイン語はどうだろう。
母音は日本語の母音といっしょ。「あいうえお」の5つだけ。

発音はローマ字を読むのと同じ発音。
だから、スペイン語の聞き取りはやさしい

意味はわからなくても、発音を聞きとることはできる。
単語のどこを強く読むかの決まりがとてもシンプル。

もちろん、多少の例外はある。
当然のことながら、田舎の人はなまりがあるので聞き取りにくい。


スペイン語のやさしさはこれだけではない。

驚くことなかれ。スペイン語は単語をならべる順番が、英語ほど厳格でない。
英語は最初に主語、次に述語…と決まっている。
スペイン語にも、もちろん基本的な順番はあるが、かなりの柔軟性がある。


いいことばかり書いてきたが、一つだけやっかいなことがある。
それは、動詞の活用だ。

He speaks…
She speaks…
They speak…

英語の動詞は最後にsがつくか、つかないかの違いはあるものの、基本的に同じスペル。過去形なども同じだ。

スペイン語は違う。主語によって動詞のスペルが変化する。


これは必殺技を使って克服することができる。
後日機会があったら紹介してみたい。


スペイン語圏へ行くことが決まり、まずラジオ英会話で半年ほど独学をする。
日本で3ヶ月の語学研修。さらに、ホンジュラスで約1ヶ月の語学研修。

その後、仕事をしながら、何とか3ヶ月で、日常生活、仕事で不自由しないレベルに到達した。

日本帰国後、スペイン語検定2級にも合格する。


約1年でペラペラになった。
なぜ、こんなに早くスペイン語が上達したのだろうか。


英語はどうか。
小学校で3年(個人の塾など)、中学で3年、高校で3年、大学で4年も勉強した。

大学4年生のときの初めての海外旅行。
何も理解できない。何も発言できない。

「こ、こんな…」

ホテルで電話のランプが光る。
電話機横の説明を読むと、メッセージがあることがわかった。

ぼくも、そして友人も英語が通じずにどぎまぎしていた。

「お前、聞きに行けよ」
「えー、やだよ、頼むよ」
「しょうがないなー、ジャンケンだ」

このことから、ぼくには語学力の才能があるわけではないことがわかる。



有名どころ

2012年09月25日 | 語学の旅
1 イングリッシュアドベンチャー 

ダイレクトメールの教材だけではない。
みんなが知っている、そう、あの有名教材にも手をだした。

イングリッシュアドベンチャー 
家でのドリッピー
The Adventures of Drippy: The Runaway Raindrop (Aut Sheldon, Mary)

当時、新聞には、連日のようにイングリッシュアドベンチャーの広告が掲載されていた。
まゆつばものだ。

それなのに、広告を読んでいると、思わず、物語「追跡」の教材を購入したくなってしまう。すごい広告文。
英語力に自信のなかったぼくは、ドリッピーを購入した。


すぐに、テキストと音声カセットが届く。
英語の文よりも、物語の内容の日本語訳を先に読む。
内容は確かに面白い。雨のしずくの冒険だ。

英語の勉強はどうだったのだろうか。

1、2日間は英文を聞いたり読んだり。でも、それで終わり。
何回もリピートしないと、広告文のうたうような「自然に口から英語がでてくる」レベルにはならない。

この教材はほどほどに使用した。




2 予備校教材

高校生だったときのある晩、家のチャイムが鳴る。
「駿台予備校の者ですが…」

なぜ予備校の人が家に…

有名講師の授業が自宅で受けることがる受験対策レーザーディスクの紹介だった。まあ、俗にいうセールスマンの訪問。
途中から、母が対応する。

男性一人。
みごとなセールストークで、母を説得した。

決め手は、
「ライバルの方たち大勢が買われていますよ。いいんですか」
だった。

レーザーディスクでも特別な規格の商品のため、プレーヤーまで購入。
一度視聴したが、繰り返すことはなかった。
後日、この教材は親戚の家で有効活用された。




3 英語でマラソン

大学4年の初の海外旅行。
英語がさっぱり理解できない。口からも出てこない。
帰国してすぐに、リスニングマラソンを申し込む。
通信教育。1年分一括で支払いをした。

最初の一ヶ月、まじめに聞いた。レベルは高い。教材の量もすごい。
翌月、学校勤務が開始。忙しくて英語どころではなくなった。


社会人になってからも、海外から帰国した時期を狙って、英語学習にトライした。

ごろあわせ

2012年09月23日 | 語学の旅
楽しみにしていた高校での英語の授業。
授業は退屈。というよりも、先生の説明がよくわからない。

こんなことは中学の授業ではなかった。どの授業も、先生がわかりやすく教えてくれた。

「何でこんなに先生の説明がよくわからないのだろう…」
急に頭が悪くなったのだろうか。

英語だけではなかった。
他の教科でも同じような傾向だった。

授業がよくわからなくなったことだけではない。びっくりしたのはテスト結果だ。
中学では、授業中のことをしっかり覚えておけば、定期テストで100点だった。
そもそも、家であまり勉強しなくても、授業中にほとんどの内容を自然に覚えることができた。

高校最初の中間テスト。
得点率は50%。
ちなみに中学では、毎回90%以上の高得点。

低い得点の理由は簡単。
授業で勉強していなことばかりが出題されたからだ


教科書だけでなく、自分で実力をつけるための勉強をしなければならないことがわかった。
参考書を購入。文法、英文解釈、英単語、熟語、構文…何冊もの本が本棚にならぶ。
未知の単語。すごい量の練習問題。

地道に勉強をしていくと、少しは偏差値が上がる。でも、常に何かが重くのしかかる。

勉強が好きになれなかった。たくさんのことを意味なく暗記することに。
大学に合格するだけのために、苦手な暗記をする気になれなかった。

まわりのふつうの高校生と一緒。
「将来に何か大きなことをやりたい。そのために大学に行くんだ」
こんな高い目標、野望のようなものはなかった。


そんなある日、家にダイレクトメールが届く。

「スーパーパワー英単語。これであなの英語の偏差値は急上昇。誰でも、すぐに一流大学合格レベルの5000語の英単語が覚えられる…」

「こりゃすごい」
すぐに飛びついた。

勉強に関する費用(書籍、教材、塾等)を母は何でも支払ってくれた。




購入して一ヶ月。クラスの中の数人が、その教材を持って、教室で単語の暗記をしていることに気づいた。
「どうそれ ?」
「うーん…」

買ったのでとりあえず使っているという反応。
広告の体験談、喜びの声は事実とは少し違っているようだった。

この教材の「うり」は何だったのか。
ごろ合わせで単語の意味を暗記していくことだ。

Pariah (名詞) のけ者
を例にとる。

「パーの荒井はのけ者だ」
というようにして覚えていく。

途中で挫折。数万円を無駄にした。


こんなことではメゲない。
「楽をして偏差値をあげる」というぼくの挑戦はまだまだ続く。




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最初の秘密兵器登場

2012年09月21日 | 語学の旅
中学に入学するとき、塾では中学1年の英語の内容が終了していた。

中学校の英語のテスト。毎回満点。
英語は苦手という意識はなかった。

まあ、最初はabcd…なので、みんな満点だったということもある。
その後、中学2年、3年と学年が進むにつれて、周囲の何人かのクラスメートが少しずつ英語を嫌いになっていく中、ぼくの快進撃は続いた。

中学3年で英検3級も取得することになる。


地域で偏差値が一番高い公立の進学校に進んだ。

入学式までのんびりしようとしていたら、春休みの宿題が送られてきた。
英語の小冊子を暗記せよとのことだった。
200以上の英語の例文がならんでいる。

「さて、どうしたものかな...」

暗記が大嫌いだった。
宿題の冊子には、単純な文が羅列している。無機質な意味のない文。そんなものを暗記することはできなかった。

「宿題をしなければならない」
気にはなったが、まじめに一文ずつ暗記する気力がおきない。


そんなある日、読んでいたマンガ少年ジャンプの最後のカラーページで大発見をした。素晴らしいものを見つけた。

「受験勉強に最適。アルファー波を活用した暗記マシーン。これであなたの成績も…」

すなおな中学卒業したての少年は、その広告を信用して、さっそく注文をした。


2週間の春休み。
何もすることなく、1週間が経過。

後半になって、ようやくその秘密兵器が届いた。

「よし、いっちょやったるか。これで一瞬のうちに宿題完了だ」

意気込んで勉強机の前に座り、暗唱用の冊子を広げける。
暗記マシーンのヘッドフォンをつける。手前には小型マイクがついている。
自分で暗唱したい文章を読む。それがマイクを通して耳から聞こえる。

機器のスイッチを入れると、アルファー波を活性化させる音が、定期的に聞こえてくる。
「トゥー…トゥー…」という感じだ。


さて、効果は ?


残念なことに、あまりなかった。
まったくなかったかもしれない。
この機械で暗唱しようとしたが、特にスラスラ覚えられるという感覚はなかった。

休みの残りは数日。
「やばいな…」

はじめの30までの構文のみを暗唱し、高校の入学式を迎えた。

開始早々の確認テストで、いきなりのスタートダッシュ…

後方へだったが…