たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

外国人とのコミュニケーションが苦手な日本人 トルコの風

2010年03月31日 | トルコの風
次の言葉を聞いたことがありませんか?

日本人は英語が苦手。
日本人は外国人とのコミュニケーションが苦手。

その通りと思っていました。
自分の経験もあるからです。

海外でお仕事をする前のことです。
学校勤務をしていたとき、ある先生がお友達のマレーシア人を学校につれてきました。
その当時、外国人と話す機会などほとんどありません。英語も話すことはできません。
その素敵なマレーシア人の女性が向かいの机に座っています。精一杯の笑顔で挨拶をしました。でも僕ができたのはそれだけでした。

マレーシアのことを聞きたかったです。そして学校の印象なども。しかし質問できませんでした。
英語を話せなかったからです。まったく話せないことはありません。でもコミュニケーションする自信がありませんでした。
そしてもう一つの決定的な理由。それは単に話すのが恥ずかしかったのです。シャイだったからでしょうか。

駅である外国人に電車の乗り方を聞かれたことがあります。
心の準備がなくいきなりの質問でした。一生懸命答えます。緊張していたので、説明がぎこちなくなります。でも、何とか理解してもらえました。
ホッと一息ついて僕も目的地の電車に乗りました。
そこで気がつきました。その外国人から日本語で質問されたことを。話しをしていた感じからすると日本語で大丈夫のようでした。英語で解答する必要はなかったのです。
気が動転していて我を忘れていました。そんなことにも気づきませんでした。

妻は外国人です。
ある日のことです。駅前ポストに手紙の投函を頼みました。
その日の夜、妻が言いました。
「ポストの口が2つあったの。どっちの口に手紙を入れたらいいのかわからなかったので、近くを歩いていた人に聞いたの。そしたら、最初の人は何も言わずに行ってしまったのよ」

次のような説明をしました。
日本人は外国人に対して苦手意識があります。話をしたくても、気持ちはあっても、困っている外国人に積極的にコミュニケーションしていく勇気はありません。

妻が遭遇した男性の本当の事情はわかりませんが…。
単に急いでいただけだったのかもしれません。

ところが今回このツアーに参加して、この固定観念がすっかり崩壊しました。
「日本人は外国人とのコミュニケーションが苦手」
この考えが覆ります。

ツアー参加者は皆つわものだったのです。


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トルコ入国手続き エジプトの風

2010年03月30日 | エジプトの風
カイロ空港は都市部から離れています。
空港に行く途中、砂漠の中に新興住宅地がありました。カラフルな高層マンションです。都市の人口集中を緩和するためのプロジェクトだそうです。最後の最後までガイドさんの説明が続きます。

モダンな外観です。建設途中のものも多数あります。
砂漠の中なので、周囲に木々はありません。緑豊かな自然公園もありません。干上がってしまいそうです。

一夫多妻制のエジプト。家は全て建設途中です。新しい妻を迎えることがあるからでしたね。でも、マンションの場合はどうするのでしょうか…。

テロに遭遇することなく無事カイロ空港に到着します。
エジプトでは、観光地の訪問順序が一部入れ替わったことがありました。でも、無事に終了。晴天続きで天候にも恵まれました。
ガイドさんと涙のお別れ。

免税店に寄る時間はありません。搭乗手続きをしてすぐに飛行機に乗り込みました。
カイロ出国です。

飛行機内でトルコ入国書類が配布されます。各自で記入です。
簡単な書類ですが、ご年配の方には難解な書類です。
何人かの方から書き方を質問されて、お答えしました。

エジプト入国書類はJTBがサービスで記入してくれました。旅行代金に事務手数料が含まれていたからです。でもトルコ入国書類は自分で作成しなければなりません。

添乗員さんは全員の席をまわり、一人ずつ書類を確認しています。
わからない人が質問をします。添乗員さんは丁寧に書き方を説明しています。とっても親切です。

僕の周囲に座っていたご年配の夫婦も添乗員さんに書類を確認してもらいます。
「よく書けていますね」
「さっきカンニングしたからな」
笑顔の会話が続きます。

お昼を食べたたばかりですが、すぐに機内食が配膳されてきました。
搭乗前に添乗員さんからアドバイスがありました。
「トルコ到着後はすぐに夕食なので、機内食は食べない方がいいですよ」

みな素直に助言に従っています。一つ二つつまんでいるだけです。ただ、食事を断る人はいませんでした。

そしてついにトルコのイスタンブールに到着です。

ここでも日本語ペラペラのトルコ人ガイドさんが空港で待ち受けていました。
この方は歩く百科事典のような方でした。エジプト人ガイドさんとは対照的。説明中にジョークはありません。とってもまじめな人です。
このガイドさんも素晴らしかったです。おかけ様で、トルコ出国時、未知の国トルコが大好きになるのです。


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外国で強盗に遭遇したらどうしますか? エジプトの風

2010年03月29日 | エジプトの風
テロ対策に続いて2つほど安全対策の秘訣を書いていきます。

まずは、ホテルに滞在している場合の留意事項です。
就寝するときにしなければならないことがあります。
それは、靴をベッドの横に置いておくことです。
簡単ですがとても大切なことです。

爆弾テロで爆発があったとします。
ガラスあるいは金属の破片が部屋に飛び散ると、裸足では歩けなくなるからです。
ホテルへの短期滞在ばかりではなく、長期滞在で家に住んでいるときも靴をベットの横においておくと、万が一のときに対応できます。

テロとは関係ありませんが、最後に、もし海外のホテルあるいは住居で強盗と遭遇してしまった場合の大切なポイントについて付け加えます。

無抵抗が原則です。
時と場合によって細かい対応方法の違いがありますが、原則は無抵抗です。
強盗が金銭を要求します。彼らは少しでも早く現場から立ち去りたく思っています。焦っています。
彼らの要求に対して、こちらが素直に従わないとします。あるいは少しでも抵抗の素振りを見せるとします。すると、すぐに命を落とすか、大怪我をします。

無抵抗以外にとても重要な気をつけることがあります。

あなたが家族と一緒にホテルに滞在していたとします。
強盗が何かを要求してきます。
そのとき、家族同士で簡単な会話をします。
「あなた、金庫のお金を出して持ってきましょう」
「金庫の鍵はどこだったっけ」

実はこの日本語の会話が危険なのです。
日本語で話をするのが普通です。すると、強盗は何かよからぬことを企んでいると勘違いをします。
彼らは命懸けで強盗に入ります。少しでも何か不安となる要素があると、危機感を感じ、発砲するのです。容赦をしてくれません。

だから、日本人の家族同士で話をするとき、なるべく現地の言葉を使わなければならないのです。現地の言葉を話せないときは、ジェスチャーという方法もあるかと思います。
あくまで、泥棒が不信感を抱かないコミュニケーション方法を選択する必要があるのです。

これは、実際に自宅に強盗に入られた大使の方から聞いたお話でした。

ちなみに、僕も危険な目にあったことがあります。
バスに乗っているとき、拳銃ではなく、長剣を振り回しながらバス強盗が乗り込んできたことがありました。


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誰でもできるテロ対策 エジプトの風

2010年03月28日 | エジプトの風
海外赴任前に、安全対策の講義を受けたことがあります。警察関係者の方のお話でした。
そこでの話も含めてテロ対策の2つの方法を紹介します。
とっても有益、実践的です。

一つ目は銃撃テロ対策です。

かつてエジプトで銃殺テロがありました。
日本人観光客が大勢亡くなりました。一方、欧米人は被害が少なかったのです。
なぜ日本人の被害者が突出していたのでしょうか。

それはテロリストが銃撃を開始したときの反応の違いでした。
欧米人は銃殺が開始されたときどうしたのでしょうか。
全員その場に伏せたのです。銃に対する意識が高い欧米では、そうするのが常識でした。

一方、平和な社会に暮らす日本人。銃とは無縁の生活です。
銃撃が開始されたとき、日本人は叫び、パニックになりながら、テロリストと反対側の方向に逃げ出そうとしました。
走り出し、逃亡しようとした日本人がテロに狙い撃ちされてしまったのです。そのため日本人の被害者が突出してしまいました。

万が一、テロリスト銃殺の場面に遭遇した場合、その場に伏せるのが鉄則です。
走って逃げ出そうとするよりは、ずっと生存確率が高くなります。

2つ目は爆弾テロについてです。

時折爆弾テロのニュースを耳にします。
この爆弾テロの被害に遭わないコツがあります。

爆弾テロの多くの場合、いきなり大型爆弾が爆発するのではありません。
爆弾は2段階方式なのです。

テロリストはまず、第一爆弾で小さな爆発を起こします。
爆発ではなく、ただの噴煙を出したりして、大勢の人の注意を喚起します。

すると、
「これは何だろう」
と思いながら、周辺にいるビジネスマン、買い物をしている人、子どもたちなどが集まってきます。
これがテロリストの狙いです。

十分な人が集まったことを確認し、第二段の本格的な爆弾を爆発させるのです。

「噴煙、あるいは何か爆発があった場合、その場から急いで離れる」
「野次馬根性で、その場所を見にいかない」
が鉄則です。

上記のような場面に遭遇しないことをお祈りしています。


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VIP待遇 エジプトの風

2010年03月27日 | エジプトの風
出発の合図がありました。
バスに乗り込み、カイロ空港に向かいます。わずか2泊のエジプトともさよならです。

ここで一つサプライズがありました。
何と、この香水のおみやげ店から、パトカーが同行しているのです。バスの前方をパトカーが先導します。まるでVIPになった気分です。
そして、バス内には私服警官が一人同行しています。

凶悪な事件があったのでしょうか。
そうではありません。

以前エジプトで、多数の日本人観光客が犠牲になる銃殺テロの事件がありました。記憶にある方もいるかと思います。
その事件以来、エジプトへの観光客は激減しました。日本は一時期エジプトへの入国規制をしていました。

そこで、エジプト当局は観光客に護衛をつけることにしたとのことです。
全観光バスに護衛をつけているかどうかはわかりません。でも、治安維持に政府が力を入れていることがよくわかります。観光客を守りたいという熱意を感じました。

ちなみにカイロ市内には信号機がありませんでした。
だから、交差点では渋滞に巻き込まれることが多いです。でも、今回はパトカー同伴なので、すいすいと空港へ進んでいきます。

ところで、何らかのテロに遭遇してしまったとき、どうすればいいのでしょうか。
そのノウハウを次回お話させていただきます。


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