たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

許すこと許されること ホンジュラスの風

2010年03月08日 | 旅行
ホンジュラスは開発途上国です。
日本からは、地球をぐるりと半周したところに位置する、遠く離れた国です。
直行便はなく、アメリカで一泊するのが普通です。

気候、地理、歴史… 日本とは異なります。
だから、文化も国民性も日本とは異質のものです。

日本で生活していたとき、ホンジュラスのような世界が存在するとは思ってもみませんでした。

ホンジュラスの生活は、ただただ驚きの連続です。
赴任前の想像を、はるかに超えた現実に直面します。

未知の世界の探索ともいえました。
まるで宇宙人と交流しているようです。

日々が新しい発見です。
ただただその瞬間を楽しんでいました。

ホンジュラス人はいつもニコニコしています。
無茶苦茶に明るいのです。

年金や保険。田舎の一般大衆にはあまり関係がありません。
病気、事故、老後の不安…。
もちろんあるでしょう。
でも、家族仲良く、親戚同士助け合いながら生活しています。

あまり計画的にものごとを進める方ではありません。
約束時間は大幅に遅れることがあります。
というより、時間に対しての感覚が日本人とは異なります。
遅れるばかりでなく、約束の場所にこないこともあります。

すべてが笑って許される、不思議な世界でした。

政府の予算不足が原因で教員の給与が不払いのことがありました。
そのときには、すぐにストライキでしたが…。

日本で社会人として生活をしていたとき、とてもストレスを感じていました。

完璧主義者だったのです。
自分でストレスを作っていたのです。

ホンジュラスの風を受けながら、それは少しずつ癒されていきました。

いつでも笑って、許して、楽しく生活をしている彼らの生き方が、とても心地よかったからです。

ある日から、ホンジュラス人の生き方を真似てみることにしました。
そっくりそのままです。

相手を許すこと、失敗を受け入れること、いつも笑顔でいること…。

何がおきたのでしょうか。

緊張していた心と体がゆるみます。
頭部から何か光のようなものを受けている感覚になりました。
頭も体もスーッと軽くなったのです。

ある日の休み時間。
やり手のベテラン教頭が言いました。
「あなたは、私が今まで会ったなかで最も楽観的な人物です。
素晴らしい人生に対する姿勢ですね」

(ホンジュラス帰国から月日が経ち、今はその片鱗もありません。)


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水責め ホンジュラスの風

2010年03月07日 | 旅行
入院開始後、数日が経ちました。

ある朝のこと。
首都テグシガルパはその日も快晴です。
窓からは、明るい太陽の光がさしこんでいました。

看護師さんが、いつもの明るい笑顔で入室してきます。
「これから検査をしましょうね。検査のため、この水を全部飲んでください」

何と手に持っているのはガラスの大型ピッチェル!
1リットル以上あります。

コップに入れて、とりあえず少しばかり飲んでみます。

「もしかしてこれ全部飲むのですか?」

「そうよ」
ニコニコしながら答えます。

再度頑張って飲んでみます。
ようやく3分の1ほど減りました。

特にのどが渇いているわけではありません。

「今すぐでないと駄目ですか」
「ええ。これから検査だもの。今すぐ飲んで」

とりあえず数分かけながら、すごい量の水を飲みました。
まるで拷問です。

「さあ、すぐに行きましょう」
彼女は急いでいるように見えました。
水を飲むのに時間がかかってしまい、検査の予定時間が迫っていたのかもしれません。

用意されていた車椅子に座り、病室の外に出ます。

エレベーターで地下の検査室まで降りました。

ホンジュラスでエレベーターに乗ったのは、この病院が初めてでした。
当時はエレベーター自体が国内にほとんど存在しないのです。当然、高層ビルもありません。

大量の水を飲みました。
地階についてすぐにトイレに行きたくなります。

「ちょっとトイレに行かせてください」
「いいわよ」

大量の小便が出ました。
半端な量ではありません。

トイレから戻ります。そして検査室に入ります。

検査技師さんがニコニコしながら僕を待っていました。
彼は医師であったかもしれません。

みな笑顔が素晴らしいです。

そしてスペイン語特有のフレーズで会話が始まります。
「調子はどうだい」
「まあまあですよ」

そして彼は続けます。
「水は全部飲んだ」
「はい。辛かったですよ」
「よく頑張ったね」

「トイレには行ってないよね」
「え? 今行ったばかりですけど…」

「それじゃ検査できないよ。もう一回同じ量の水を飲んでくれるかな」
「…」

沈黙の中、数秒が経過します。


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日本出国前の旅行の準備エトセトラ エジプト、トルコ、ギリシャの風

2010年01月18日 | 旅行
しばらくごぶさたしていましたJTB旅物語 感激!エジプト、トルコ、ギリシャ13日間の話にもどります。

今年もこのツアーに多数の方が参加されますね。楽しい旅行記を書いていく中で、少しでもお役に立てる情報が提供できればと思います。

最初はボストンバックで行こうと思いました。妻一つ、僕一つの計2です。しかし、機内持ち込み重量の5キロ以内にできません。
ボストンバックを機内持ち込みでなく預け入れにすると、スーツケースに押し潰されて、中身が心配です。だから、妻と2人で一つのスーツケースに変更しました。20キロが上限でしたが、11キロ程度でした。他のツアー客は一人1つの大型スーツケースを持参する人が多かったです。

バックパッカーであり、国外ツアー初参加の僕は、
「なぜあんなに荷物があるのだろう」
不思議に思っていました。

しかし、各国訪問中にこの謎がとけました。
何と、皆さん毎日上下の服を変えるのです。靴もです。
また、13日の旅行中、全食事つきでしたが、カロリーメイト、おせんべ、柿の種、ペットボトルのお茶をバス内でほおばっている方を多数発見しました。

なるほど。大型スーツケースが必要なわけです。

ところで、空港までの電車の中でスーツケースのタイヤのゴム部分が切れてしまいました。古いスーツケースだったので、旅行中3つのタイヤのゴムがなくなりました。でも、特に不自由なく移動ができました。空港内の床はどこもピカピカで、凹凸がなかったからです。助かりました。

京成線利用の場合、上野乗り換えをするとJR線乗り場から少し歩きます。日暮里経由の方が歩く距離も少なく便利です。
それ以外の駅での乗り換えはかなりの距離歩く場合もあるようなので、マイナーなルートを利用しない方がいいでしょう。

自宅から最寄り駅まで神奈中バスを利用しましたが、何とスーツケース代を取られませんでした。大きさによるのかもしれません。何と良心的なバス会社かと思いました。

今回の旅行では、ANAのマイレージカードを利用しました。エジプト空港と同じグループなので加算対象になります。ツアー旅行でしたが、何と約9000マイルを獲得すことができました。
マイレージカードの種類にもよりますが、このマイルを電子マネーに交換したり、ANAのHPで買い物をすることも可能です。是非マイレージカードを作成され、ご利用することをお勧めします。

旅先では毎晩下着の洗濯をしました。
夜遅くホテルに到着の日は大変でした。訪問国はかなり暑く、汗をかきます。ズボンの替えも数本あった方がよかったです。僕は1枚の替えズボンしか持っていきませんでした。
連泊もあるのでクリーニングを利用するのもいいかもしれません。

それにしても、旅行中の汗がすごいです。半端じゃありません。
たとえ数日分の下着を持参しても、そのままビニール袋に入れておくとかびが生える可能性があります。
だから、結局はお風呂で洗濯しなければならないでしょう。洗濯を干すためのひもがあると便利です。わざわざ旅行ショップで購入する必要はありません。ちり紙交換のときに新聞紙を束ねるあのひもで大丈夫です。

バックパックの経験しかない僕は、靴のかえまで持参している複数の熟年夫婦を前に、
「ああ、ツアーというのは、おしゃれもしながら楽しむんだなー。」
と何回も感心しました。

ダンスショーでは結構皆さん素敵な格好をしていきます。でもジャケット着用ではないのでご安心を!

短期間で複数の世界遺産を周遊するかなりハードな日程です。バス移動もかなりの長距離です。

2人の小学生、高校生の女の子を連れた若いモダンなお母さんは、夜お子さんの世話をしてから荷物を整理して横になったそうです。ほとんど徹夜続きだったとのこと。

かくいう僕も毎日寝不足気味でした。移動中のバスで眠ればいいのですが、ガイドさんの話があまりに面白く、必死に目をこすりながら聞き入っていました。

いよいよ次回からエジプトのお話をさせていただきます。




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理想の飛行機座席位置とは エジプト、トルコ、ギリシャの風

2010年01月14日 | 旅行
約2時間前に成田国際空港第2ターミナルビル3階「南」団体カウンターに到着しました。

既にほとんどの参加者は受付窓口にてチェックを完了していたようです。皆さん早目の到着でした。
遅ればせながら僕と妻も受付にてEチケット控えを受け取り、エジプト空港カンウターへ移動します。

あまり人が並んでいません。既に他の搭乗客はチェックインしてしまったのではないかと少しばかり焦ります。というのも、座席はなるべく前方の廊下側が含まれる位置を希望していたからです。

国際線はテロ事件以降3時間前にチェックインするのが慣らわしだったが、今は2時間前でいいようでした。

すぐに順番がきて、
「なるべく前方の廊下側が含まれるようにお願いします」
と希望を伝えました。

快く対応してもらえ、
「窓側と廊下側の2人のみの席をご用意しました。今ある空席の中で最前列にしました」
と搭乗券を手渡されました。

実際、添乗員さんから2列ほどばかり後方の席で、飛行機の前の部分の中の前方といういい席でした。

トイレや歯磨きに楽に行けるのと、少しゆったりくつろげるので飛行機を利用するときは廊下側をいつも希望しています。

前方を希望するのにもいくつか理由があります。
食事を前方から配ることが多く、肉料理が苦手な僕は魚を選択します。後方だと希望メニューがなくなっている場合が多いのです。しかし、今回の機内食2食目は後方から配膳していました。平等性を考えてのことでしょうか。とてもすすんでいます。

飛行機を降りるときも、前方の方だと素早く降りることができます。機内の圧迫感も前方の方がゆるやかな気がします

外の景色を見るのが大好きな方は、もちろん窓側がいいですね。

以前コンチネンタル空港を利用したときのことです。
チェックインのときにボーっとしていて廊下側を確保するのを忘れてチェックインしてしまいました。気づいたのは、搭乗ゲートに到着してからです。

職員の方に座席の変更をお願いしてみると、
「確約はできませんが、変更できるかやってみます。しばらくお待ちください」
との返事です。
無理かなと思いつつ、10分ほどですぐに名前を呼ばれて座席を変更してもらえました。

結構柔軟性があるのだなと感心した記憶があります。何でも希望をいってみるものです。
ヒューストン発成田行きの便でのことでした。




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成田空港 エジプト、トルコ、ギリシャの風

2010年01月13日 | 旅行
JTB旅物語の「感激!エジプト・トルコ・ギリシャ 13日間」という旅行に参加をしました。

帰国してからしばらくたちますが、いまだにほんわかとした感激に包まれています。

見学した数々の世界遺産には圧倒されました。

他の参加者の方と特別に深い心の交流があったわけではありません。食事のときに世間話をしたり、記念写真をとってあげたり、とってもらったりと、ごく普通のおつきあいでした。

それでも、
「また同じメンバーでまた旅行に行ってみたいな」
と思わせるのは、旅物語マジックなのかもしれません。

まずは、エジプト、トルコ、ギリシャの風をお届けします。




成田空港へ出国3時間前に到着しました。

「1ドル、1ユーロを多めに持参していくと便利ですよ」
と添乗員さんから電話で教わっていました。

空港内の三菱東京UFJ銀行にて換金を試みます。

空港第2ビル2階の隅の店舗のせいか、他のお客はいません。外国通貨なら旧東京銀行系という思い込みで、複数の銀行レートを比較することなくこの銀行を選択しました。

ところが、旅行中、他の旅行客の方から
「レートは少しだけど差がありますよ。マイナーな銀行でも通貨によってレートがよい場合がありますよ。面倒くさがらず、周囲にある数件の銀行だけでも、電光掲示板でレートを比較して有利な銀行を利用するといいですよ」
と教えていただきました。

帰国時はこの助言に従い、少しばかり有利なレートで換金することができました。何回も海外渡航をしていましたが、レートについては無頓着でした。

換金を終了して定刻時間に団体客受付窓口に到着します。列に並んでいるときに、トラブルもなく定刻通りに出発、到着していく電車、飛行機について考えていました。




この旅行記を読まれ、一人でも多くの方が、素敵な旅を実現されますように!
未知の世界を旅するきっかけになりますように!
旅行に行けない忙しい方が、実際に旅をしているかのように楽しんでいただけますように!
地球の裏側では、たくさんの素晴らしい仲間が、貧しいながらも、たくましく、楽しく生きていることを知っていただき、やすらぎと連帯感を感じていただけますように!
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