たびびと

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運命とフィリピン人2

2013年09月10日 | フィリピンの風
奇跡のような話はまだ続く。


フィリピンへ帰国し、再度日本へ渡航する日のこと。

マニラ市内から国際空港までタクシーで向かう。

「出身はどこなの」

「へえー、同じだね」

「兄弟はいるの」

「名前は」

「両親は」

「まさか..」

弟との思わぬ再会だった。


フィリピン人らしいのが、連絡先を聞いておらず、彼とはそのとき以来、一度も出会っていないということだ。

仲が良くなかったのかもしれない。



多くの外国人は、言う。
「日本での生活はつまらない」
「閉鎖的」

彼は言う。
「日本での生活は面白いことがたくさんだ」

アパートで音楽聞いている。
隣から苦情の
「ドンドン」
という戸を叩く音。


作った食事を持って隣のアパートのドアを叩く。
中に人はいるのに、ドアが開かない...

祖国とは違う日本の様子。
それでも彼は
「日本はいい国だ」
と言った。



フィリピンの様子はどうか。

100m離れていても
「オーイ」
と挨拶をする。

道を歩いていて友人に会う。
自分のお腹がすいていても、手元の食事、お菓子を分け与える。

家の近所を散歩すると、すぐにおしゃべりで数時間がすぎてしまう。
ホンジュラスでの田舎での体験と同じことが、彼の国フィリピンでもおきていた。




3人の来客がいる間、ぼくは疲れることはなかった。

神経を使わないからだろうか。
いや、けっこう気はつかったつもりだが、なぜだろう。


フィリピンは心霊手術の調査で訪問したことがある。
彼らと話をしていて、そのときのことを思い出した。

楽しい一時だった。