たびびと

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運命とフィリピン人

2013年08月25日 | フィリピンの風
妻が小学校で英語講師をしている。
教育委員会に英語講師を派遣している民間の会社に所属をしている。

勤務している学区の英語講師で定期的に会議がある。
日本に住む外国人は少数派。必然的に、みな仲良くなっていく。

ある日、その英語講師仲間が家に遊びにやってきた。
同じ市に勤務しているフィリピン人英語講師2人。子どもも1人。

子どもは…かわいかったが、肥満気味。
ずっとアイパッドでゲームをしていた。


一応、昼食に招待した形になっているが、大したものは準備できていない。

食事は適当。毎日家で食べるのものが中心。
それでも楽しんでもらえた。


フィリピン人エステファンの人生は波乱万丈。
話を聞いているだけで、すごい。

生後すぐに両親が離婚。
母のもとで育つ。

幼少期に母が死亡。
ストリートですごすことに。
田舎出身なので、家なし…家族なし…

掃除のアルバイトなどで義務教育を終了。
成績優秀だったので、奨学金を獲得。大学まで卒業する。

教員として仕事をする中で、日本への短期研修生に応募。見事に選出。
3か月の研修の中で、日本での英語講師にスカウトされる。

来日査証(Visa)取得のため、30万円の保証金が必用だった。
彼にとっては天文学的な金額。

あきらめるも、偶然、ミネラルウォーター販売のアルバイトな話が彼に届く。
多くの生徒がエステファンを助け、短期間で保証金の支払が可能に。


赴任先は栃木県。
英語講師としての着任後も苦難は続く。

給料は2か月後のため、生活費がまったくない。
バス代を節約して雪の中を自転車で。彼の国に雪はなく、そんな中を喜んで自転車で走っている。

すとる、バンの車が彼の前で停車する。
「外国の方?
雪の中大変でしょ。
よかったら乗って行って?」

ある日の夜、彼女がエステファンのアパートにやってくる。
「大雪で那須塩原の自宅に帰れないの。泊めらもらってもいいかしら」

2人は結婚。

平和な結婚生活は長く続かず、すぐに離婚。


所属先英語講師派遣会社が教育委員会の入札に失敗。
英語講師は全員解雇される。

自分で語学学校を開始した彼は、生徒集めに苦労する。
そんなある日、居酒屋で食事をしていたときのこと。

隣の席に座った人が、新聞記者。
記事で語学学校を紹介してもらうことになる。

その後、日産での通訳をへて、今では日本屈指の英語講師派遣会社に所属している。


気づき

2013年08月14日 | コスタリカの風
妻と結婚してから一か月が経過する。
平穏とはいえないまでも、まあ、何とか新生活を無事にすごすことができていた。

そんな平和なある日、ぼくはあることに気づいた。

米、小豆、スパゲッティなどの減り方が極度に遅くなったのだ。


以前は1人で暮らしていた。
結婚して妻と2人になる。

食材の減り具合はどうなるか?

妻はぼくほどに食べる量は多くない。
でも、仕事の付き合いで外食の多いぼくと違い、妻はほとんどの食事を自宅でとる。

減るスピードは2倍になる。


実際は…

なぜか材料のもちが長くなった。


以前は毎週購入していた小豆が、2週間に一度ですむようになってしまった。


「何ということだ。
おかしいなー」


何が起こったのだろうか?

かしこい読者であるあなたは、もう気づいたと思う。




ぼくもすぐに気がついた。

とってもシャイなロシータさん。
糖尿病はよくなったのだろうか。

今でも彼女の作ったトマトソースベースの魚の味が忘れられない。