何か買ってあげたいと思ったが、何も買わなかった。
買うことができなかった。
特に欲しい物がなかったからだ。
また、誰かのおみやげにするには質か低すぎる。残念だ。
「買い物をしなくても、最後に、いろいろと島のことを説明してくれたお礼にチップでも払えばいいよ」
買い物を促す妻に言った。
島を散策していると、ノエリアが質問してきた。
「トトラでできた小舟に乗れるけど、どうする」
これはオプション。20ソルだという。日本円で約600円だ。
せっかく来たので乗ってみることにした。早くツアーを終了して空港に向かいたかったので、あまり気がすすまなかった。でも、島の経済を助ける寄付のつもりで乗ることを決めた。
島の端まで移動。わずか1分。早いものだ。
小さなトトラのボートが停泊していた。
日本の井之頭公園、湖などにある手漕ぎボートと同じ大きさ。トトラでできている。
これも手作りというから大したものだ。一そう作り上げるのに、一体、何日かるのだろう…
ボートに乗ると、出航する前に歌をうたってくれた。
お祝いの歌らしい。
スペイン語のようなそうでないような。意味はさっぱりわからないが、心がこもっている。
日本人グループがこちらを見て笑っている。少しはずかしい。
日本人グループも移動を開始。彼らもトトラボートに乗るようだ。でも20人。どうやって乗るのだろう。
岸の反対方向にお目見えしたのは、巨大なトトラのボート。2階建てだ。
「すごい。あの人数が乗れる」
全員が乗り込むと、少し横に傾いている。バランスが危ないような気がするが、まあ、風もないし大丈夫だろう。
彼らが乗船すると、やはり同じような歌が始まった。儀式のようなものらしい。
トトラのボートは手漕ぎだ。
1本のオールを使って、女性が一生懸命漕いでくれる。
途中で手が止まった。
「どうしたの」
「疲れたから休んでいるの」
まだ1分も漕いでいない。
やはり運動不足なのだろうか。
ノエリアはモータボートでぼくたちが向かう島へ向かっている。
トトラのボートで世間話をした。
彼女の家族、生活、収入のこと…
小さな島で毎日とても幸せに暮らしていた。
そうこうしているうちに、10分もたつと、隣の島についた。
このウル族の女性とのお別れだ。
「どうもありがとう」
料金を支払うと、彼女はしっかりポケットにしまい、もとの島に向かって漕ぎはじめた。
お客がいないので、今度は途中で休むことなく、スピードを出して移動していった。
多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
応援のクリックをどうもありがとうございます。
買うことができなかった。
特に欲しい物がなかったからだ。
また、誰かのおみやげにするには質か低すぎる。残念だ。
「買い物をしなくても、最後に、いろいろと島のことを説明してくれたお礼にチップでも払えばいいよ」
買い物を促す妻に言った。
島を散策していると、ノエリアが質問してきた。
「トトラでできた小舟に乗れるけど、どうする」
これはオプション。20ソルだという。日本円で約600円だ。
せっかく来たので乗ってみることにした。早くツアーを終了して空港に向かいたかったので、あまり気がすすまなかった。でも、島の経済を助ける寄付のつもりで乗ることを決めた。
島の端まで移動。わずか1分。早いものだ。
小さなトトラのボートが停泊していた。
日本の井之頭公園、湖などにある手漕ぎボートと同じ大きさ。トトラでできている。
これも手作りというから大したものだ。一そう作り上げるのに、一体、何日かるのだろう…
ボートに乗ると、出航する前に歌をうたってくれた。
お祝いの歌らしい。
スペイン語のようなそうでないような。意味はさっぱりわからないが、心がこもっている。
日本人グループがこちらを見て笑っている。少しはずかしい。
日本人グループも移動を開始。彼らもトトラボートに乗るようだ。でも20人。どうやって乗るのだろう。
岸の反対方向にお目見えしたのは、巨大なトトラのボート。2階建てだ。
「すごい。あの人数が乗れる」
全員が乗り込むと、少し横に傾いている。バランスが危ないような気がするが、まあ、風もないし大丈夫だろう。
彼らが乗船すると、やはり同じような歌が始まった。儀式のようなものらしい。
トトラのボートは手漕ぎだ。
1本のオールを使って、女性が一生懸命漕いでくれる。
途中で手が止まった。
「どうしたの」
「疲れたから休んでいるの」
まだ1分も漕いでいない。
やはり運動不足なのだろうか。
ノエリアはモータボートでぼくたちが向かう島へ向かっている。
トトラのボートで世間話をした。
彼女の家族、生活、収入のこと…
小さな島で毎日とても幸せに暮らしていた。
そうこうしているうちに、10分もたつと、隣の島についた。
このウル族の女性とのお別れだ。
「どうもありがとう」
料金を支払うと、彼女はしっかりポケットにしまい、もとの島に向かって漕ぎはじめた。
お客がいないので、今度は途中で休むことなく、スピードを出して移動していった。
多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
応援のクリックをどうもありがとうございます。