たびびと

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国立感染研究所

2012年05月24日 | こころの旅
一夜が明けた。

インターネットでライム病のことを調べていく。
調べれば調べるほど、いやーな気分になっていく。
何やらジャーナリストになった気分だが、気持ちは重い。

日本で詳しい情報を提供している機関は国立感染研究所ということがわかる。

国際協力業務で、大臣、省庁事務次官らのお偉いさんたちと交渉をしてきた。
疑問に思ったら、即行動するくせがついていた。
国立感染研究所に電話することを決めた。

代表番号に電話がつながり、担当の部署へ取りついでもらう。
「ライム病についてお聞きしたいのですが…」

これまでの開発途上国での勤務歴について質問された。
体調が急変してからの様子も詳しく聞いてくれる。

担当の方は、とても親切。役所の対応とは思えない。
詳しく病気のことを教えてもらい、感染の確率は低いが0ではないことがわかった。

Oリングテストのことについては、何も言わなかった。
話が複雑になるからだ。

対応している病院の中で家から最も近いのが、日本大学付属病院。それでも2時間以上かかる。
大学病院は待ち時間が長い。すごく長い。一つの検査をするだけで一日がつぶれる。一度にまとめて検査をしてくれない。気になる症状ごとに、別の科に予約をし、異なる日に通院しなければならない。体調がよくなかった。何回も通院したり、長時間待ったりすることは不可能だった。




肺結核の抗生物質を服用しなければならなかった時期、大学病院に通っていた。
副作用の影響がないか、定期的に目の検査を行っていた。大学病院の眼科だ。

肺結核のための呼吸器内科の診察日とは別の日に、眼科のためだけに通院しなければならなかった。

どうして同じ日に受診できないのか?

大学病院の都合だ。
担当の医師は週に1回か2回しか勤務していない。初診か再診担当が決まっている。要するに、再診の場合、週に一度、半日の間に毎回通院しなければならない。選択肢はない。
予約をとっても、たいていその時間から30以上待たされることが多い。

結論。
ある日の午前あるいは午後に、外来患者として再診のために2つの科を受診するのは至難の業だ。


副作用で胃腸が苦しかったときのこと。
「胃腸科で予約して診てもらってください」
臨時で対応してくれた呼吸器内科の先生の回答だ。




こんな経験から、大学病院には行きたくなかった。
国立感染研究所の担当の方に、体調が悪く大学病院に何回も通院する体力がないことを正直に話した。
そしたら、日本大学付属病院の先生が個人運営している、東京の皮膚科の紹介をしてもらえた。

今度はすぐに皮膚科に電話。
事情を説明すると、
「今日は無理なので、明日すぐに来てください」
とのことだ。