たびびと

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ヴィパッサナー瞑想

2012年05月07日 | こころの旅
その3
数年前、ヴィパッサナー瞑想(日本ヴィパッサナー協会)にもトライした。
絶望的な体調を回復させるためだ。

場所は京都の山奥。マイレージを利用しての飛行機で移動した。




マイレージの特典利用航空券についての朗報を一つ紹介する。

マイレージで航空券を予約する。
原則、キャンセル、日程変更はできない。何かの変更手続きを行う場合は有料となる。
と思っていたら、現実はそうではなかった。

京都からの帰りのこと。
電車で長時間移動し伊丹空港を目指す。
京都市内を観光てから空港に到着。時間に厳格な性格なので、ゆとりの3時間前に着いた。

電光掲示板を見たところ、予約便の前の時間帯に、2本の羽田行きの便がある。

10日間の瞑想修行で、ひげが伸びていた。髪はぼさぼさ。
みすぼらしい服装はまるで浮浪者のようなひどり格好だ。
近所のスーパーにも行けないほどの軽装である。

少し恥ずかしかったが、ダメもとで聞いてみた。

「すっ…すいません…無理なら結構なんですが…」

笑顔でやさしいお姉さん。一般客と同じように対応してもらえた。ツイていた。
笑われることなく、ていねいな対応。すぐに、1本前の便に変更してくれた。

このように、空港だと、空席があれば無料で他の便に変更してもらえる。(ようだ。)




10日間寝泊まりをして瞑想に没頭する。
ブッタが教えたというヴィパッサナー瞑想。

静かな山の中、鳥の鳴き声が聞こえる。
窓から入るかすかな陽光。
2時間に1回だろうか、道路を通る車の音が聞こえてくる。

美しい自然の中での瞑想は心を落ち着けた。

初日のオリエンテーションの指示。
「10日間、誰とも口を利かず、目をあわせることもしないでください」

こんな環境は生まれて初めて。
食事中も、トイレにいくときも、ふとんを敷くときも、瞑想中も、人と話をしない。会釈もない。目をみることもない。完全なコミュニケーションの遮断だ。

朝から晩まですっと瞑想。

心は静まりかえる。