たびびと

世界を楽しく旅しましょう!

世界遺産観光地から開発途上国まで、世界各地の心あたたまる、すてきな風をお届けします。

急変

2012年05月18日 | こころの旅
結核の治療を受けることになったが、そもそも、自覚症状は何もなかった。
咳、微熱…まったくなし。

たんを培養しての検査でも陰性。
結核菌はみつかっていない。

隔離や入院も必要はなかった。

なぜ結核の治療を受けなければならなかったのか…




服薬によって、日増しに体調がおかしくなる。

食後に薬を飲まなければならない。
朝食を食べる習慣はなかったが、服薬のため毎朝、無理に食事をした。

半年後、ようやく投薬治療が終了。

最後の通院のあと、大学病院の自動ドアが開き、外へ出る。

「長かったなー…」

感慨深かった。




長い療養期間。はがゆかった。健康なのに何もできない自分。
ようやく仕事ができる喜びをかみしてめいた。

海外赴任の準備を開始し始めた数日後のこと。

夕食後、いつも通り風呂に入り横になる。

突然、体の異常を感じ目が覚めた。


腸のあたりが強く痛む。異様な感覚。
感じたことのない違和感だ。

それだけではない。
全身の焼けるような感覚、大量の寝汗、肺、前立腺、膀胱のあたりにもすごい痛みが。

「これは一体…」

トイレに立ち上がることもできない。

生まれて初めて救急車を呼ぼうかと思ったが、翌朝まで耐えた。一睡もすることはできないかった。

立ち上がるだけでもつらかったが、何とか近所のクリニックにたどり着く。

待合室まつ間、意識はもうろうとしていた。

「何でこんなにこんでいるのだろう」
病院は混んでいた。
10月になり、かぜをひく人がふえてきたからだろう。

事情を説明して、順番を早めてもらうこともできた。
それはしなかった。
待合室のいすに座ると、受け付けまで歩く気力がもうなかった。
説明する力が残っていなかった。
ただ座り、意識を保つのがやっとだった。

ようやく順番になる。

すぐにエコー、血液などの検査が行われた。




「おかしいですね。検査は異常ありません」

異常は発見されなかった。

大量の抗生物質の長期服用が、腸内細菌のバランスを壊した可能性があることをほのめかされた。

それ以上の検査は近所のクリニックではできない。
そもそも、小腸は簡単に検査ができないそうだ。

大病院での精密検査をすすめられた。


多くの方に楽しい旅をしていただければと思います。
応援のクリックをどうもありがとうございます。

人気ブログランキングへ