治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

推定厄介者

2009-11-26 08:56:00 | 日記
たとえば留守中電話が入る。
「ニキ・リンコさんの講演会が開きたい。詳細教えてほしい」
相手は○○保健所とか。「官」の人。
コールバックする。「花風社の浅見と申します」
思い切り怪しいもの扱いされる。

聞いたことのない社名の聞いたことのない人物からの電話。
「官」の人々はこれを、最初から怪しげと決め付けてあからさまに迷惑がる。
一刻も早く電話切りたいっていう雰囲気を隠そうともしない。
要するに「官」の人にとって、「知らない相手」=「厄介ごとを持ち込んでくる相手」なんだろうね。

民間は違う。
初めて電話をかけた先でも「お世話になっております!」
出版社だといきなり「ど~もです!」だったり。
一回会うと友だちだったり。
民間人にとって、「知らない相手」=「もしかしたらおいしい話を持ってきてくれるかもしれない人」。

私は以前、転職したとき、「この会社で働きたいな」とめぼしをつけていた。
色々な人にその希望を話していたら「社長知ってるから紹介してあげる」という人が出てきて、紹介してもらって、社長に会ってもらって、転職した。
あとで聞いたらその人と社長はそれまで一回しか会った事がなかったらしい。
民間人っていうのは最初から「なんか一緒にやれるといいね」モードだから、話が早いのだ。

だから私は民間人とのほうがつきあいやすかった。
文化が同じだから。
でも自閉症の本を出すようになってから「官」とのおつきあいも増えた。
最初は腹を立てていた。
でも、だんだん生態がわかってきた。そしてつきあいのコツを学んでいった。

知らない相手を「いい話を持ってきてくれるかもしれない人」と反射的にみなす民間と
つきあう相手を選べないがゆえに、厄介者だと困るなと構えている「官」とは対応が違うのも理解できる。
不愉快ではあるが理解できる。
まあもうちょっと愛想良くしてもいいとは思うけどさ。
だから最初にこう言うことにした。
「○○さんから先ほど、講演会の件でお問い合わせいただきました浅見と申します」

これだとあまり嫌な対応はされない。
「ああ、あの件ね」と思うのだろう。厄介者警報を解くようだ。

私もだんだんお利口になる。

☆☆☆☆

きせのんはお利口にならないのかな。
舞の海さんは「毎回同じ負け方」と言っていた。
数人の苦手に同じように負ける。
YouTubeを見ているようである。

日馬富士、白鵬に及ばず。
ばるとも負けが先行し、関脇以下が奮わない。
今日は琴欧州vs豊ノ島。
身長差30センチである。

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