さて、遅ればせながらたすく株式会社の斉藤宇開先生に「ぼく、アスペルガーかもしれない。」をお送りしました。
宇開先生と最初にお会いしたのは去年の夏。
それ以前にも講演などを聴き「元気のいい先生だな~」と思っていたのですが。
初めて出会ったときのことを先生のブログに書いていただいているようです。
たすく(株)は民間の療育の会社。
宇開先生はいまさらご説明の必要もないと思いますが、教員や国家公務員(久里浜の特殊教育研究所での研究職)のお仕事で実績を作られたあと、鎌倉の地に会社を興されました。
研究職時代に、自閉症児の教育法等の著書も多数出版されています。
たすく(株)の立地は、同県民としても「ありえない」と思えるくらいの一等地。
よくここに出物があったね、っていうくらい貴重な土地。
そこに建つ自閉症の特性に配慮して作った社屋は「かっこいー」の一言です。
建築大好きなニキさんにも一回見せてあげたい。
実は大地君と出会ったときから、宇開先生のお仕事と頭の中でリンクしていました。
「社会の理解には限界があるんです」
そう言い切った支援職の方にあったのはこのときが初めてでした。
宇開先生のところでは理論に基づいたきめ細かい療育を会員向けに提供しています。
会員もスタッフになりたい人も、どんどん増えています。
ご自分のブログに書かれているとおり、いいものならなんでも取り入れています。
ひとりひとりのニーズに応じて。お子さんの特性を考えてペアを組むこともあるし
オリジナルの教材も豊富です。
アセスメントも細かいです。それと、本当に生活場面に基づいたアセスメントです。
療育の現場も見せていただきました。子どもたちは生き生きと楽しそうでした。
ここで楽しく修行している自閉っ子は高機能の人だけではありません。
宇開先生は、大学に行ける子は行けるようにする、重度の知的障害があっても地域で暮らせるようにする、と
目標をかかげておられました。
それは今までのお仕事の中で、悲惨な状況もたくさん見てきたからだって、お話を聞いていてわかりましたけど。
ともかくこういう姿勢の先生ですから
「しっかり修行に取り組む」大地君の姿勢に、きっと共感してくださると思ったのです。
献本御礼のおはがきがきました。
「この本が出て僕はうれしいです。ありがとうっていう感じです!」とのメッセージ。
そうそう。
先生には喜んでいただけると思ったんですよね~、大地君の本は。
写真はいただいたおはがき。気を使っていただいたのでしょうか。切手がキティちゃんです。
芸が細かい!