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二回の講座は無事終わり、色々トラブル(笑)があった後、宴会の席へ。
これは山城さんのミスで栗本さんぶーぶー言ってました。「ほうれんそうが悪い!」。「おまけにブラック企業だしね。15人も個人指導入れるし」とかぶせる私。前日は観光しながら栗本さんの悪口で盛り上がったワケですが、今度は山城さんの悪口です。おまけに「なんかさ~この辺の詰めの甘さ?が画伯に似てるよね」「そうそう!」とそこにいない画伯の悪口まで。
まあこれだけ人の悪口言っているのですから、私がギョーカイやら猿烏賊やらその他の皆さんに悪口言われたって因果応報ですな(おまゆう)。そもそも悪口言われるようになったのは、私が「自立支援」という言葉を真面目に解釈したからですよ。何しろ一般人なんでね。福祉医療の論理は知らん。行政のきれい事も知らん。行政がかぶせる用語ってたとえば「優生保護」というポジティブな字が四つ集まってできた法律が実は人工妊娠中絶を表すでしょ? 文字通り受け取ると見誤るのが行政用語なんです。
だから「自立支援」も一般人と行政では使う意味が違う。私は一般人だから「自立」を「支援」するのだと思っていましたよ。でもそもそも発達障害者支援法を作るために躍起になった人たちにとっては違ったんです。「自立支援」とは「自立支援産業」がさざれ石が巌となってこけがむすまで栄えることだったんですよ。発達障害者支援法がほしかったのは予算を下ろすためです。だから、片道切符しか渡さない。いったん要支援になったらとにかく治さない伸ばさない飼い殺す。
これじゃいかん、と思っている人たちが福祉畑にもいて、実際に山城さんとこの事業所はニートを出していない。見てるのは子どもだけど働く大人に育っている。でもそうじゃないところもある。そして自分では片道切符を渡しているとは気づかず「えらい人がいうから」と実質片道切符の支援を無自覚に続けている支援者たちもいる。そしてどうやら、その人たちも別に悪気があるわけでもなく、本当は子どもたちのこと助けたくて、感覚過敏が治るらしいとかいう話を聴くと講師が誰かはっきりしないおっさんでもやってくる。そういうことなんだな、と思いました。
じゃあなんで栗本さんが発見されたかというと、私が見つけたっていうよりは、私の持っていた問題意識が見つけたんですね。それは一般人としての私が「自立支援」という以上自立を支援するのだと誤解して、社会性の障害だとかそういうのはわかんないけどとにかくこの人たちの
1 感覚過敏
2 睡眠障害
3 季節によって体調が翻弄されすぎること
だけでもどうにかなんないかなと思ったから。そして今すべてに一応の答えが与えられたわけです。
感覚過敏は『感覚過敏は治りますか?』に答えが。
睡眠障害は『自閉っ子の心身をラクにしよう!』に答えが。
季節による体調不良は『芋づる式に治そう!』に答えが。
そしてこのあたりが治ってくると一次障害がどんどん治っていく。それは発達障害=神経発達障害だから。神経は全身に張り巡らされているから。外の世界(すなわち社会)との接点がラクになってくれば社会性が生えてくるのはあたりまえ。
とそれだけの話だったんですな。
だから栗本さんを見つけたのは私の赤心と三つの問題を解決したいという問題意識だったんだけど
隠れた功労者がいますね。
言うまでもなく、ギョーカイです。
ギョーカイの功績は大きい。
だって「自立支援」を文字通りに解釈した私が誰も知らないおっさんを連れてこなければいけないほど、ギョーカイはなんにもしなかったわけですから。
発達障害者支援法を作って我が世の春とばかりにライセンス事業その他の励んで当事者を蚊帳の外に置いた。
だから、栗本さんを引っ張り出してしまったのはギョーカイ(のダメさ)でもあります。
宴会終わり、寝て、朝が来て、六時に海に泳ぎに行ったら「ライフガードがいないので8時半まで遊泳禁止」ということでした。
これなんだよ、日本って隅々まで。
元からそこにある海を勝手に区切り、囲い込んでリスクを避けるのね。
このやり方がギョーカイにも浸透している。
だから生きる力が養われない。
8時半まで待って泳いでいたら、隣に修学旅行の群れが。
みんな体育座りして順番を待って、粛々とバナナボートに乗る。
山城さんがよく療育におけるバナナボートの悪口言ってましたが、意味がわかりました。
あれだったら家族で江ノ島で遊んでいたほうがいいよ。
順番を待って体育座りするのが海の思い出なら、本当にかわいそう。
でもああいう発想が教育現場なんだよね~。
だから福祉も教育も本人たちが置き去りにされる。
大人の保身でね。
というわけで、今回も有意義な旅でした。
ちょっと頭を整理しようと思います。
沖縄の皆様、大変にありがとうございました!
完